2008年宮古島遠征 6月9日〜6月12日

<6月10日 2日目>

朝5時起床
でも周りは真っ暗で夜明けはまだみたいだ。
そういえば南の島って日の出遅いんだよな〜・・・・と少し2度寝。
5時20分に起きだし、準備をする。
薄暗い中5時30分出発。
ポイントの駐車場までは約15分で到着。
念入りに蚊避けのスプレーをかけて森の中を歩く。
キョロちゃんも元気に鳴いてますね〜(^-^)

そしてポイントに着き、昨日と同じ場所にブラインドを張る。
準備完了してしばらくすると一人の男性が近寄ってきた。
昨日逢ったKさんだ。
そして「昨日あんたの写真(にゃっちの)見てからもう悔しくて悔しくて寝れんかったわ〜!昨日も他の事してても目の前にアカショウビンの姿がちらついてなぁ〜集中できヘンかったよ〜」と言ってます(笑)

あと僕らが使っているブラインドシートをどこで売ってるか聞きたかったらしい。
そしてRICK達がブラインドを張っている真横にブラインドを張りはじめた。
びったり横なんで最初は少しビックリしましたが(笑)



こんな感じで張ってました。 Kさん初対面で近すぎですよ〜(笑)

聞けばKさんは沖縄在住で野鳥の会にも所属しているとの事。
今日こそはアカショウビン撮るぞ!って気合入ってます。
「でも沖縄にもアカショウビン居ますよね?」って聞いたらポイントがまったく絞れなくてまともに撮影できないとの事。
その代わり「ヤンバルクイナとかアカヒゲならなんぼでも見れるわ〜。うじゃうじゃ居るわ」って言ってました。
以前僕らが、沖縄本島に行った時にはどちらもまともに撮影できなかったので、今度案内してもらおうかな〜w

朝6時50分過ぎほんのり明るくなって来た頃キョロちゃん現れました(^ー゚)☆

まだ暗くてシャッタースピード8分の1秒です(^ ^;


水浴びも何回かしてくれたので撮影しようとするけど・・・暗い(T-T)
SS全然上がりません。
ISO3200で撮ってみるが全然駄目。
あと距離が近すぎてレンズをかなり振らなきゃいけないのでファインダーに補足するのが精一杯でピント併せも間に合いません。
結局マク3でも駄目ジャン(^ ^;


ISO3200でレンズを振って飛び込みを狙いますが止まりませんね(^ ^;

そしてゴールデンタイム到来です。
木漏れ日が枝の下の池に水面反射して、下からのスポットライトの様に当たります。
タイミング良く水面反射する時間ととキョロちゃんが来るのが重なったのは4日間で一度だけでしたね。




とにかく暗いんですがね(^ ^;
参考にEXIFも載せてみます。


カメラ機種名 Canon EOS-1D Mark III
撮影日時 2008/06/10 07:46:36
Tv(シャッター速度) 1/20 秒
Av(絞り数値)F4.0
測光方式 評価測光
露出補正 -2/3
ISO感度 400
レンズ EF500mm f/4L IS USM
焦点距離 500.0 mm



そしてすぐ近くの枝にリュウキュウキビタキも来てくれました。
近くで見るまでこの子の鳴き声はサンコウチョウの下手な囀りだと思ってましたよ。
囀りを聞いてみたい方は
にゃっちのブログで聞けますよ。※2008 6/13の記事から



リュウキュウキビタキ ほぼ一日中鳴きっぱなしです

またキョロちゃん

サンコウチョウ♀は常に池の周りに居ます。

そしてまたリュウキュウキビタキ

9時30分を過ぎるともうキョロちゃんも姿を見せなくなった。
朝の鳥撮り時間はこのぐらいまでなんだろうな〜。
また夕方来るからこのぐらいにしようか。

そしてKさんに挨拶して撤収開始。
僕らのブラインドに連結して張っていたKさんのブラインドも一度外してまた付け直してました。
この時に元の位置より少し前に張ったかな?(後にこれが・・・・・)

駐車場まで歩いていく時にいつも居るイソヒヨドリも撮影。

イソヒヨドリ

一度部屋に戻り、シギラビーチハウスという海の家(全然お洒落だけど)で使えるクーポン券を持って昼御飯を食べに行く。
シギラビーチハウスまではブリッサから車で5分ぐらいの所に有りました。
このツアーではここで使えるクーポン券が一人2000円分付いてるんですよ。
RICKはオリジナルマリンやきそば、にゃっちはフィッシュ&チップスを頼む。
そしてにゃっちはオリオン生、車の運転をするRICKはパイナップルジュースもオーダー。
これだけ頼んでも2000円なので昼飯代が浮いちゃいますね。
まだ2000円分有るので最終日にまた来るかな〜。
ちなみに食事だけでなく、売っているグッズもクーポン券で購入可能だそうです。


オリオンの生・・・RICKも飲みてぇ〜!(^ ^;

シギラビーチハウス外観

お腹も一杯になったのでまた部屋に戻る事に。
暑い昼間はお昼寝することにした。
昼寝前にOratさんに電話して「またたくさんキョロちゃん撮れたよ〜ん♪」という嫌味の電話をする(笑)
後は大きい池の場所などももう一度詳しく聞いておいた。


デイベット にゃっちはここでお昼寝してました。

ベランダからアジサシ・・・遠い(笑)

そして3時になったので起き出し大野山林へ向かう。
いつもの池に着くとKさんが何故か午前とは違う場所にブラインドを張っている。
また男性1人と女性1人のカメラマンが増えていた(あとで聞いたのだが5年ほど前から毎年この時期に通っている夫婦バーダーとの事です)

でもKさんはなんで移動してるんだろう???と不思議に思いながらKさんの所に行くと
「いやあ〜!あんたらが行った後大変だったんだよ〜」と言う。
男性が来て 『どこで撮ってるんだ!前に出すぎだ!マナーを考えろ!』 といきなり怒鳴られたとの事。
「え?そんな前に出てた訳じゃないですよね?それもいきなり怒鳴られたんですか?」とRICKが聞くとKさんはいきなり怒鳴られたのだという。
そして「お前ら昨日も来てただろうが!誰のお陰で撮りやすくなってると思ってるんだ!俺達が整備しているからだ!」とも言われたらしい。
※細かい言い回しは僕が怒鳴られたわけじゃないので不確かです
この施設の人じゃないとの事なので、地元愛好家なのかな?
一応Kさんは後ろに下がることにしたが「いきなりあんたに怒鳴られる筋合いは無い」とは言い返しておいたみたいだ。

しかし最近ここに限らず地元愛好家と県外の遠征組のトラブル多いですね( ̄〜 ̄)
でも、ここの場合前に出すぎだと言われてもロープもはっきりとした柵も無いので、地元の人以外はどの距離が適正なのかわかりません。
もちろん営巣しているわけでも有りません。看板には池に近づき過ぎないようにって書いてるだけです。
実際近いと言われていた場所近辺でも今朝はブラインドを張ってたからか、鳥は警戒心が無い様でかなり近くでマッタリしてくれましたしね。
だから自分達では距離は充分取っていると認識してたんです(もっともKさんは朝より50cm程度は少し前に出てたみたいだけど)

どうやら怒鳴った人は柵より前に行くのは駄目と言ってたらしい。
Kさん曰く
樹の倒れ防止の柵までが地元での適正距離らしいとの事。
または枝で作った如何にも鳥見用という柵が有るのでそこから前が駄目という事とも受け取れるけど?
僕らは朝、その折枝の重なった横にブラインドを張っていたんだけどね。

とにかくこれから行かれる方は無用なトラブルを避ける為にも気をつけたほうが良いですよ。
 本当は蚊避け対策の写真なんだけど・・・(^ ^; バックを掛けているのが柵?

 手前の折枝が重なってる所も柵と言えるかも

でもいきなり怒鳴るのは鳥の為に怒ってるんじゃ無く、自分達の為じゃないの?と疑問を持たれるのは仕方が無いですよね〜。
もちろん最初は諭して言うことを聞かなければ怒鳴るってのはわかるけど。
もし、Kさんが怒鳴られた時に僕も居たら、僕は黙ってる事出来なくて喧嘩になってたかも知れませんね。
いや、絶対なってたな・・・( ̄  ̄;)


ここから思う事・・・

最近、鳥撮影人口が急に増えたからか、鳥見世界が殺伐としてきてるように思います。
皆一様にマナーはどうだ、鳥の為だって言ってますが認識の違いはどこから来るんでしょ?
撮影する人は皆が鳥を好きな筈ですよね。
僕は最近『場所を隠せ、写真を張るな』等と言ってるだけでは駄目な時代になってきたんじゃないかと思います。

たとえば最近話題になった本州のアカショウビンの営巣地の話題などです。
話だとネット上のリークにより(実際は口コミが多いと思うが)営巣ポイントに多くのカメラマンが押し寄せて営巣放棄になったと聞きます。
そりゃアカショウビンも巣の周り近距離で多くの人が取り囲み、フラッシュでも焚かれた日には営巣放棄もするでしょうね。
でも、フラッシュを焚くのが良くない事だって知らない人もまだまだたくさん居るんですよ。

今年もそうなるのを危惧した地元のカメラマンが『営巣時期が終わるまで写真を出さないで欲しい』といろいろなブログにお願いして廻ったそうです。
その方はアカショウビンの事が好きで、地元の事を心配したんでしょうが、自分のブログでは大きいアカショウビンの写真を貼っていたり、他の鳥の営巣の事は書いていたり、対象の写真を削除するまで何回も非公開でカキコミを続けたりしていたので皆から反発をかって自分のブログもやめてしまいました。
写真から場所を特定出来る人は地元の人か行った事の有る人だけでしょ?あと営巣後に写真を公開しても良いってのは来年はどうするの?
・・・・という突っ込みは置いといても、彼の言っている事も少しはわかるんですよね。
出来れば撮影もブログも辞めないで欲しかったです。
まあ〜フィールドで実際に注意して怖い目に逢った事も有るみたいなんで、ネット上でしか言えなくなっちゃったんでしょうけどね( ̄〜 ̄)

しかし今時ネット上で写真や場所を隠す事を努力するだけで状況が変わるか?と言うと残念ですが僕は殆ど変わらないと思いますね。
調べる人はどうにでも調べちゃいますし、人の口は封じ切れません。

どうしても人が集まる有名なポイントの場合はマナーについてわからない人に教えたり、ポイントにロープを張るなどして立ち入り禁止地域を作るなど鳥のストレスが溜まらない様にしていく事が確かに必要だと思います。
だから、わかりやすいように地元の方が率先してルールを示してもらう方が良いと思うのです。
現時点で自分達の常識が他人の常識では無いって事も認識も必要でしょう。

今回撮影場所を書いているのは有名撮影地となったこの場所の行く末を案じているからです。
このままだといつか大きなトラブルが起こるか撮影禁止になると思いますね。
だからこの探鳥記を見て遠征を考えている皆さんは上記のマナーに関する点を頭において遠征してください。
またいきなり怒鳴るのは大人としてどうかと思いますが、確かに地元の人が撮影しやすい様に整備して努力をされていることも事実だと思います。
だから地元の人ともお互いに笑顔で「良い所ですね。お陰で満足行く写真が撮れました。有難うございます」って挨拶出来るようになれば良いな〜って思うんですよね。

まあ〜それでも探鳥地を明かすことに抵抗の有る人もいるでしょね。
でも鳥を撮影することで鳥にインパクトを与えるのは僕も含め全員同罪です。
本当に鳥の為を思うならば撮影や見に行く事も辞めてしまいましょ。
と、いうか人間生きてるだけで他の生物にどれだけ迷惑掛けてるかって考えてるとキリが無いな・・・・( ̄〜 ̄)


辛気臭くなった・・・・いろいろ書きましたが元に戻りましょか。

さて、とにかく朝より下がってブラインドを張ることにした(上のべープの写真)
でも新しく加わったご夫婦二人はブラインドしてないので、僕らもしてなくても一緒だとは思うんだけどね・・・(^ ^;
なんでもこのご夫婦は毎年この時期に来ているし、今までブラインドの件で言われたことは無いし、前に出すぎなければ鳥も来ていたとの事。
そうだよね〜今まではそうだったんだものいきなり言われてもね・・・・。
もうアカショウビンは撮り飽きているらしく、狙いはオオクイナらしい。
RICK達は水鳥系(クイナは水鳥じゃない?)は疎いので、あくまでキョロ&ホイホイ狙いだけど

サンコウチョウは結構遊んでくれました。
もっともメスは常にいて、オスはたまにですがね。
でも場所をヒラヒラ移るのでデジスコじゃ厳しいみたい。
にゃっちはこの時満足に撮影出来なかったとの事。


リュウキュウサンコウチョウ

リュウキュウサンコウチョウ
カメラ機種名 Canon EOS-1D Mark III
撮影日時 2008/06/10 17:46:42
Tv(シャッター速度) 1/50 秒
Av(絞り数値) F4.0
測光方式 評価測光
露出補正 -2/3
ISO感度 1250
レンズ EF500mm f/4L IS USM
焦点距離 500.0 mm

しかしキョロちゃんは近くまで来るのに池まで来てくれないんですよ。
Uターンして森の中に消えちゃいます。
人数増えたから警戒してるかな?ブラインドしてない人が居るから?
でもブラインドしてないって言ってもご夫婦はかなり後ろに下がっているので、それほど影響が有るとも思えないんだけどな〜。
大体前に来た時はブラインド無くてもたくさん遊んでくれたしな〜。ここ数年で何かが変わったのか?
とにかくこの日の午後はキョロちゃんの撮影が出来なかったのは確かです。
まあ〜午前にたくさん撮っていたので、焦りは無かったですが。

キョロちゃんも来ないので5時50分に撮影を止める。
そしていつものマックスバリューに寄りブリッサに戻る。
今日はシャワーだけで済まして、ビール呑み放題DAY(にゃっちが決めた)らしい。
夕飯は明星の沖縄そばです(笑)


RICKもいつもより大目に呑んでかなり早めに寝ちゃいました。

明日も早起きだ。
ガンバロっと。

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