2012/02/18 マレーシア・ボルネオ探鳥記Part3 <ダナンバレー>


朝起きたらまだ凄い雨は続いていた。
夜中の2:30に目が覚めてからずっとこの調子だったみたいだけど、大丈夫なんだろうか?
どうにせよこの雨じゃ撮影は無理だよな〜( ̄〜 ̄)

とりあえず朝食を食べに、にゃっちとレストランに行く。
Oratさんは、鳥撮影の途中でトイレに行きたくなるのが嫌だということで、朝は食べないらしい(笑)

運ばれてきた朝食を食べながら、夜明け前のまだ暗い川を見ていると、かなり水量が多そうだ。
レインフォレストロッジも水没するんじゃないか?と思うぐらいの激流となっている。
「雨季はいつもこんなに雨が降るの?」
とウェイターに聞くと
「時々ね・・・」と言う。
熱帯雨林だから珍しくはないのかな?
RICK達は仕事の都合上、東南アジアに旅行する時は雨季が多いのだが、今まではこんな強い雨が降り続く事はなかったんだよね・・・

そういえば、このウェイターは日本語を少し(挨拶程度)喋るし、女性スタッフも一人日本語を少し喋っていた。
以前ここレインフォレストロッジに来た時は日本語を話すスタッフは一切居なかったんだけど、ダナンにも日本人観光客が増えているのだろうか?

レストランの一角にあるバーカウンターにワンコンが来たので、相談して出発時間を8:30にずらす事にした。
一度部屋に戻って待機したのだが、雨は強いままで止みそうにない。
もう一度ワンコンの所に行き、さらに9:30に伸ばす。
朝の美味しい時間がパーになってしまったなぁ・・・( ̄〜 ̄)
9:00過ぎになって、やっと雨が小降りになってきた。
なんとか撮影できるかな?
とりあえず出かけるか・・・

今回、撮影に出かける前には僕、にゃっち、Oratさんでジャンケンをする決まりになっている。
トレイル上で歩く順番を決める為だ。
もちろん、ガイドのすぐ後ろである一番先頭が有利なのは言うまでもない。
今回勝ったのは僕だよ〜( ̄ー ̄)
2番手にゃっち、最後尾にOratさんでした。

探鳥開始。
まずメインロードを歩いていく。



いたのはコズアカチャイロチメドリだ。
樹の間を動き回っていてなかなか良い所を撮れない。


Scaly-crowned Babbler コズアカチャイロチメドリ

にゃっちが「何か青い鳥がいる!」と指差して言う。
すぐに飛んだが、ワンコンが見つけ出し「Flycatcherがあそこにいる」と指差す。
にゃっちもOratさんもすぐに探し出して撮影に入ったが、RICKは全然探せませ〜ん(^^;
度の合っていないコンタクトレンズを装着していたので、林の中は暗すぎて良くわかんねえ〜・・・・
何回か飛んで場所が変わってからようやく姿を確認できた。
ファインダー越しに見た姿はボルネオヒメアオヒタキだ!
このヒタキは前回訪問時には見れなかった種類なので、是非撮りたかったのだ(o ̄▽ ̄)


ボルネオヒメアオヒタキ Bornean Blue Flycatcher

ボルネオヒメアオヒタキ Bornean Blue Flycatcher 

ボルネオヒメアオヒタキ Bornean Blue Flycatcher 

もちろんたくさん撮ったのだが、この後に何かの幼虫を咥えてきて食べ始めた時に撮影を止めたのはいうまでもない(笑)
他の2人は平気で撮ってたけどね・・・・

ボルネオヒメアオヒタキが行った後に撮ったのは、クモカリドリとコサメ(サメ?)ヒタキぐらいかな。

いよいよ鳥撮り本番という感じで、ダナムトレイルに突入。
ダナムトレイルはボードウォークの先に続く、川沿いのトレイルだ。
木道が終わる辺りで何か鳥がいたので撮影。
撮ってみたらコルリだった。
SSが遅くてボケボケの証拠写真しか撮れなかった。

コルリの証拠写真

ダナムトレイルを進み川沿いの展望台に行くが、鳥の姿がない。
さらに奥のトレイルに進むと「チチィー」とカワセミ系の鳴き声がした。
ワンコンに聞くと、セグロミツユビの声だと言う。
ただ、森の中を飛び回っているので、とても写真を撮れる状況ではない。

ワンコンが「ここで待て」と言うのでトレイル上で待機。
しばらくするとワンコンが戻ってきて、なんか渋い顔をしている。
そして僕らも先に進み、ワンコンが指差している場所を見てみる。
その場所とは、川沿いの崖の倒れている樹の根元。
ワンコン曰く、樹の根元に開いている穴で最近までセグロミツユビが営巣していたとのこと。
ただ、この所の多雨続きで崖崩れが起き、営巣放棄してしまったらしいのだ。
あたた・・・・

結局、この場所で撮影は出来ず、もと来た道を戻る事に。
途中でセグロミツユビカワセミの声がしたので待機してみたが、かすかに赤い姿を確認出来た程度でした(T_T)



帰る途中にワンコンが何かを見つけた。
地面を動き回っているからもしかしてヤイロチョウか?
と萌えたのだが、撮影してみるとどうも違うっぽい。
ズグロモリチメドリという鳥らしいです。
これがヤイロチョウだったら・・・・


Black-capped Babbler ズグロモリチメドリ

ズグロモリチメドリを撮り終わって機材を持って、ふとOratさんの顔を見ると、アゴに黒くて太いヒゲがあるぞ?
随分太いヒゲだなあ・・・・と思って近づいてよ〜く見ると、なんとヒルが丸まって引っ付いていたのだ!
「Oratさんヒルが顔に付いてるよ〜!」
と言うとOratさんがかなり慌ててるぞ。
小さいのでブラウンリーチだろうけど、この一件でOratさんもヒル嫌いになった様です。
よしよし( ̄ー ̄)w

その後は鳥の姿も皆無でレインフォレストロッジに戻る。
ヤイロチョウもワンコンの口笛に反応が全くないみたいだったし、今朝の探鳥は雨に翻弄されたなあ・・・
まあ〜後半盛り上げてきましょか(^^;

部屋に戻って、にゃっちがシャワーから上がってくるのを待っている時に、ふと自分の鎖骨あたりに違和感が・・・。
Tシャツの上から触って見るとなんか動く気がする・・・



まさか・・・・・


ま・・・さ・・・か・・・・・♯ ̄д ̄)



Tシャツを脱いで恐る恐る鏡をのぞくとやっぱり居ましたヤツが!




タイガーリーチ〜!!!(T。T)





僕の鎖骨の辺りで噛み付く場所探してにょろにょろしてます。
とりあえずまだ血は吸われてないらしい・・・

こういう時って声も出ないんですね。
意外と冷静な自分に驚く。

でも自分で取る事は出来ないので、シャワールームに居るにゃっちを呼んで取ってもらう。
ナサケナ・・・・(^^;
取って貰った後、外にだしてとりあえず撮影。


セピアMODEのタイガー(笑)

Oratさんがヒルに噛まれたのを笑っている場合では無かったと言う事か(^^;

ヒル騒動を終え、シャワーを浴びてすっきりした後に昼食を食べにレストランに行く。
今日も宿泊者が少ないみたいで、コース料理みたいな感じで料理が運ばれてくる。
味はどれも上品で全然ジャングルっぽくないですね〜。


昼食を食べながらレストランのテラスで鳥撮り。
目の前にはコシラヒゲカンムリアマツバメ、リュウキュウツバメ、ルリノドハチクイ等が居てくれる。


テラスからハチクイを狙う

コシラヒゲカンムリツバメとリュウキュウツバメ。
1DV+ゴーヨンで撮ってみたがイマイチ色が出ない。
GF1にゴーヨンの方が鮮やかに写るし望遠も効くので、止まっている鳥を撮影するにはこっちの方が良いかも。
ただし被写体の導入がかなり難しいのと、揺れにはシビアだ。
導入の問題は照準器を付ければ解消できるんでしょうけどね。


Whiskered Treeswift コシラヒゲカンムリアマツバメ PanasonicGF1+EF500mmf4L IS USMで撮影

リュウキュウツバメ PanasonicGF1+EF500mmf4L IS USMで撮影

Whiskered Treeswift コシラヒゲカンムリアマツバメ PanasonicGF1+EF500mmf4L IS USMで撮影

Whiskered Treeswift コシラヒゲカンムリアマツバメ PanasonicGF1+EF500mmf4L IS USMで撮影

何か居ないか探していたら、川の対岸にコウハシショウビン発見!
距離があり過ぎるので、河原に降りて近づいた方が良さそうだ。
Oratさんは、ラハダトゥの事務所で知り合った欧米人のおじさんと話していたので、2人に
「コウハシショウビンが居たよ〜!と告げ、先に行く。


Stork-Billed Kingfisher コウハシショウビン  PanasonicGF1+EF500mmf4L IS USMで撮影

距離がかなりあったけど、一眼で撮るよりは写真になりますね。
今後は使い分けていこう。
Oratさんは、濁流の川辺でルリノドハチクイのトビモノを狙っていた様だけど撮れたのかな?。


少し部屋で休んで15:00にロビー下に集合。
今度はジャグジープールトレイルに向かうらしい。
こっちは初めてのトレイルだ。

橋の手前でいつものコサメビタキ。
この子はすでに常連ですね。


コサメビタキ

つり橋を渡ってジャグジープールトレイルに進むが、なんか鳥がいないぞ・・・( ̄〜 ̄)
ヤイロチョウの声はするんだけどね。
川沿いに出た時にBlue-banded Kingfisherが遠くに居たらしいが、逃げてしまったらしい。
以前もそうだったけどBlue-bandedって警戒心かなり高いよな・・・・まともに見れた事ないんだよね。
写真でも綺麗に撮ってるの見たことないし。

鳥のいぬままジャグジープールに到着。
川岸に降りたところに、何か鳥がいたようだ。
どうやらフレーザーズヒルで逃したエンビシキチョウが居たらしいのだけど、すぐ下流に逃げてしまって結果誰も撮れず。
エンビシキチョウ好きなにゃっちは非常に残念がってました。


ジャグジープール

もと来た道を戻る事に。
ボードウォークがある場所でヤイロチョウの声がしたのでしばらく待機。
ワンコンが口笛で呼ぶが、反応はあるものの、すばやく通り過ぎてしまった。
撮影は誰も出来ず・・・・残念。

がっかりしていたのもつかの間、小川が流れている橋の付近でワンコンがセグロミツユビカワセミを発見。
場所を説明されるが全然わからん。
もう薄暗いので、度の合っていないコンタクトレンズだとぼやけて殆ど見えないのだ。
Oratさんとにゃっちはすでに捕捉して撮影を始めている。
にゃっちがスコープを向けている方向に手当たり次第にレンズを向けて探すと、やっと見つけることができた。
嘴が黄色い雛鳥らしい。
でも暗さも距離も厳しいな・・・・。
2羽並びもしたんだけど撮影できませんでした。


Black-backed Kingfisher セグロミツユビカワセミ

とりあえず撮影は出来たけどなんか敗北感で一杯・・・(T_T)
明日はコンタクト止めて眼鏡にしよう。

本日午後はこれで鳥撮り終了。
成果的にはもう一つと言うところかな?
まあ〜朝の豪雨で時間が潰れちゃったし、明日はなんとかなるさ!

その後、Oratさんの部屋では事件(?)が有りました。
身体を張った(?)Oratネタなのでここでは書けません。
そのうちUPされるであろうOratさんの探鳥記をお楽しみに(笑)
OratさんがUPしてネタバレした後に僕目線からのレポートを書き足しますw

一通り騒動も終えて夕食に。
今日も豪華ディナーでした。
しかし量が多いんだよな・・・・・
こんなに毎日食べてたら凄く太りそうだぞ・・・・



夕食前ワンコンに「ナイトウォークに行きたいんだけど・・・・」と言うが
「夜は鳥がいないから無駄だ」と言う。
ワンコンは鳥以外興味ないのかな?
こういう所は、若かったイスナディルの方が精力的だったな〜。
じゃあ、自由に歩けるボードウォークで、自分らでナイトウォークしますかね。

で、夕食後ヘッドライトを点けてボードウォークを回るが、特に何もおらず。
ワンコンの言ったとおりでした(^^;

早々に帰って、ロビーのお座敷席にビールを持ち込み宴会開始。
この空間は、持って行ったノートPCでネットに繋げられるし、かなり良い感じの場所。
まるで日本だねえ〜。



さて、雨は完全に上がった様だが明日はどうかな?
明日に期待しよう!(o ̄▽ ̄)ノ

翌日にすすむ

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