2013年3月28日〜4月1日 タイ・クラビ探鳥記 <DAY4 KNC〜クラビ>


まだ暗いうちに起床。
用意を済ませてレストランに。
モラコットのレストランは早朝6時頃には開いてます。
Oratさんは、途中でトイレに行きたくなるのが嫌だという事で探鳥時の朝ごはんは食べず、RICKとにゃっちで朝食。
もっとも、にゃっちはしっかり朝を食べるが、RICKは日本から持ってきたケーキバーとアイスコーヒーのみ。


Oratさんも準備を整えて集合。
昨日あまりにもKNC入口までの道が辛かったので、モラコットリゾートに送迎を頼んだ。
車だとあっと言う間に着く。。楽だ〜
Yotinはすでに入口に来て準備を整えていた。
僕らも準備は整っているので早速出発。
まだ誰も居ない公園入口を歩き出した。



ゲートの橋を渡る時に「チチーッ」とカワセミの声がした。
Yotinがセアカミツユビカワセミだと言う。
探してみたが結局姿は見えなかった。
残念。

メインロードを曲がり細い道に入ると、Yotinが電話で会話し始めた。
相手はアシスタントのまっちゃんらしい。
すでにブラインドを設営して待機しているみたいだ。
まっちゃんとの電話が終わると、Yotinが僕らの方に振り向いてニヤッと笑い
「ガーニーが来てるぞ!」
と親指を上げる。
おお〜!ガーニー(クロハラシマヤイロチョウ)見れるぞ〜(o ̄▽ ̄)ノ

森の中をひたすら歩き、昨日と同じ場所に設営されたブラインドに近づく。
ブラインドに入る前にYotinに再度「すばやい動き、音は絶対立てないように!」と注意を受ける。

うんうんと頷き、そろそろとブラインドに入る。



まず登場したのはキマユシマヤイロチョウ
だが今日のターゲットはガーニーなので、Yotinはまだシャッターを押しては駄目だと言う。
贅沢な事だがしばらくキマユシマヤイロチョウを観察。
すると森の奥から何かがピョンピョン跳ねながら近づいてきた。
位置的に僕とYotinからしか見えてないらしい。

見ているとお腹の縞模様がはっきりと見えてきた。
おお〜やっぱりガーニーだぁ〜!
そのまま見ているとさっきまでキマユシマヤイロチョウが居たステージに移動した。

ガーニーが落ち着いて餌を探し始めたのを見たYotinから「静かに撮影して良いよ」と撮影許可が出た。
これが超希少種Gurney's Pitta クロハラシマヤイロチョウか〜。


Gurney's Pitta クロハラシマヤイロチョウ♀

Gurney's Pitta クロハラシマヤイロチョウ♀  リスとの2ショット 

オスが見れないのは残念だけど、現時点で居ないものは仕方ないね。
数年後に戻ってきてくれたらまた来る事にしよう。

その後キマユシマヤイロチョウも撮影。
色的にはやっぱりこっちの方が綺麗だよなあ〜。


Bunded Pitta キマユシマヤイロチョウ

Bunded Pitta キマユシマヤイロチョウ

キマユとガーニーの2ショットも撮れた。
どうやらキマユの方が強いらしく、ガーニーが視界に入ると・・・・


2ショットだが


ガーニーの目の前に立つキマユ 焦るガーニー


身体を膨らませて威嚇のポーズ  びびったガーニーはどこかに退散しました。


キマユって性格悪いんだねえ〜(^^;
コルリも追っ払ってたし。
しかしその後も2羽は入れ替わりで消えたり現れたりして、長い間姿を堪能できた。
充分満足できる撮影が出来ました。

まだキマユは残っていたが次のターゲット、セアカミツユビカワセミを探す為に外に出る事に。
ブラインドから出て少し離れた場所でなんと、モラコットに居た香港人カップルに逢う。
どうやら一昨日ガイドを受けた場所を覚えていて、自力でここまで来たらしい。
恐るべき記憶力。
Yotinはあまり良い顔はしていなかったが、昨日ガーニーを見せることが出来なかったからか、さっきのブラインドで
撮影することを許可したみたいだ。
このカップルがそうと言うではないのだが、Yotinいわく、某国のバードウォッチャーは観察ポイントや撮影方法をメモ
して、後日自分達だけで再訪し、場を荒らして去っていくのが多かったそうなので、Yotinは今は某国からのガイドの
依頼を受け付けていないそうだ。
「あいつらは何でもコピーばっかり!何でもMoney money moneyだ!」って少し怒ってましたね〜(^^;
そりゃ貴重なポイント勝手に荒らされたら怒るよな。

香港人カップルはまっちゃんに連れられてブラインドに向かい、僕らはYotinとセアカミツユビカワセミを探す事に。
しばらく歩いて、「ここで待っていてくれ」とYotinが森の中に消えていく。
しかしなかなか見つからないみたいだ。
そのうちまっちゃんが戻ってきて合流。
片付けたブラインドを持っているので、香港人カップルも帰ったのだろう。

森の中を歩いてる途中、干上がった川の近くに来ると
「ここで待っていてくれ」
とYotinがまた森の中に消えていった。
しばらく待っているとYotinが戻ってきて、Kingfisherを見つけたから来てくれと言う。
とうとう見つけたんだ。

「ここからゆっくりと静かに移動してくれ」
と、ゆっくりとYotinが示すポイントに近づくと、Yotinがカメラを貸してくれという。
そしてファインダーに導入してくれたそれはまさしくセアカミツユビカワセミだ!(o ̄▽ ̄)
ただ葉被りが凄くてこのままじゃ写真にならない。
自分で少しづつ動いてポイントを探す必要があるな・・・。
にゃっちとOratさんも少し離れた場所で個々のカメラにセアカを導入してもらっている様だ。
ゆっくりとゆっくりとセアカに近づき、いよいよ抜けた場所を見つけて、ここならバッチリ撮れる!!
と思ってカメラのファインダーを覗いた瞬間
「ズザッ!!!!」
と大きな音! ♯ ̄д ̄)
見ると、Oratさんが斜面に足を取られてコケそうになっている。
セアカは驚いて奥の方に飛んでいってしまった・・・・(^^;


こんな林の中でカワセミを探してます。

Yotinが導入してくれた場所でのセアカミツユビカワセミ 

さっき止まっていた水溜り上の枝にまた戻ってくるかもしれないという事で、まっちゃんがブラインドを張り、
僕らは中で待つ事に。
しかし、1時間待ったが頭上を通過したのみで、止まり木には戻ってこなかった。
う〜ん残念。


ブラインドの穴から見たポイント

もうお昼だしこれでKNCでの探鳥は終了。
午後はクラビタウンに移動する為に、ガイドはキャンセルしていたのだ。
ま、実質1日半で大収穫でしょう( ̄ー ̄)


途中の木の橋 機材を持って渡るにはなかなかデンジャーだ(笑)

KNC入口まで戻るとYotinは「後でモラコットに行くから」と言い残してどこかへ去っていった。
友達と昼ご飯でも食べるのかな?

暑い中、熱〜いアスファルト道路を歩いてモラコットリゾートまで戻る。
やっぱりKNCとの間の道は疲れるなあ・・・・

部屋に戻りとりあえずシャワーを浴びて、さっぱりした後に急いで片付けてチェックアウトの用意。
3人でレストランに集合して昼ご飯を食べる。

ベジタブルチャーハンとシーフード焼きそば どちらも安くて旨い!

会計は、2泊ルームチャージと飲食費代込みで3800バーツ(約11000円)
なんて安いんだ・・・・
昼を食べ終わった頃にYotinが現れて、こちらも清算を済ます。
何故か予定より安かったな・・・
高いと言われているYotinのガイド料だが、仕事内容を考えたら全然納得のガイド料だ。
まっちゃんのアシスタント代だって払うんでしょうしね。
有難うYotin!こんどクロハラシマヤイロチョウの雄が出て来るようになったらまた頼むよ!(^o^)

Yotinと記念写真

頼んでいたクラビタウンまでのタクシーも到着したので、モラコットを発つ時が来た。
出る前に気づいたんだけど、このレストランではWiFiフリーらしい。
じゃあいつでもここでネットできたんだね。
もっと早く気づいてればね(^^;

モラコットリゾートの人に別れを言ってタクシーに乗り込み出発。
クラビの街までは1200バーツらしい。
来たのはハイエースの豪華バージョンで、席がリムジン仕様でかなり快適だ。


30分ほど経ってクラビタウンに入る直前に7イレブンに寄って貰い、滞在中のビールを買おうと思ったら、
Oratさんがレジで夕方までビールは売れないと言われたらしい。
イスラムの宗教的な関係かな?それともタイの法律でそうなってるのだろうか。
運転手に、どこかビールを買える所に寄ってね、と伝えると、しばらく走ってまた車を停めた。
今度は小さな商店だ。
しかもその場所は、今晩から泊まる予定のマリタイム・スパ&リゾートの前。
こんな場所に酒を売ってる店があったんだねえ〜。
Oratさんが来た5年前にはこんな店はなかったらしい。
モラコットリゾートの部屋といい、時代の変化って激しいんだね。


嬉々としてビールを買い込むOratさん(笑)

敷地内に入りしばらく走ると、マリタイムのロータリーに着いた。
車から荷物を降ろして入口に入る。
チェックインタイムには少し早いので部屋の用意が出来てないらしく、少しロビーで待った。

マリタイムの玄関                              ロビーでウェルカムドリンク 味は微妙・・・・

Maritime Spa&Resort(マリタイムスパ&リゾート)は大型のリゾートホテルだ。
用意が終わったらしく、ポーターの女性に案内されて一番端の塔の5階に向かう。
Oratさんは隣の部屋らしい。
僕らは、値段がそんなに高くなかったのでスイートルームを予約したけど、確かOratさんはスタンダードルームを予約した筈。
アップグレートかな?
僕らと一緒だからか、それともバウチャーを持っていなかった役得か?(笑)

部屋は くの字型になっていて、リビングスペースも配置されていてかなり広い           

バスルーム                                 ベランダからはプール越しに池が見える。


部屋に入った時間は14:40。 まだ陽が高くて暑い。
ここクラビタウンは海に近くKNCよりも森が少ないからか、さらに暑さが厳しく感じる。
今日も朝からハードだったので、夕方にOratさんと鳥撮りする約束をして部屋で休憩する事にした。
にゃっちはベットで昼寝、RICKはコンタクトをしていたので昼寝できず、ベランダから見えるラグーンを双眼鏡で見ていた。
するといきなり、赤いくちばしで青い羽のカワセミが飛んでいるのを発見!
間違いない!ヤマショウビンだ!
「ヤマショウビンいたよ!」とにゃっちを起こす。
Oratさんに教えに行くと、ちょうど出かける所だったらしい。
ま、やっぱり寝てられないよねえ〜(笑)

池を周っていると、チャバネコウハシショウビンが飛んでいるのを発見!
なるほど噂通り敷地内で鳥撮りできそうだ。
そして一人の日本人に逢う。
そういえばYotinが「背が小さめでフィルムカメラを使っているYさんというカメラマンを、31日にマリタイムまで迎えに行く」と言っていた。
「もしかしてYさんですか?」と聞くとそうだという。
聞くと、今朝敷地の端にマングローブヤイロチョウが3羽いたらしい。
へえ〜っこで見れるんだ・・・・明日朝挑戦しよう。
実はYotinに、マリタイムから少し離れた場所にあるマングローブのポイントを教わっていたのだが、歩いていく体力が無いのだ(^^;

Yさんと別れた後、ホテル内の桟橋に行く。
イメージしていたより随分幅が広い川だ。
双眼鏡で辺りを見回すと、ヤマショウビンが対岸に居るのを発見。
しかしなにぶん遠い・・・超証拠写真ですね(^^;

Brack-capped Kingfisher ヤマショウビン

ヤマショウビンはいつも警戒心が高くてなかなか良い写真が撮れないなあ〜。
しかし、最初遠くで鳴いていたチャバネコウハシショウビンがだんだん近寄ってきてくれた。
考えてみれば、ランカウイでチャバネコを最後に撮ったのは2007年、実に6年前だ。
にゃっちにしてみれば、デジスコを始めてからは初遭遇だ。
このときは50D+サンヨンだったが、後でデジスコでしっかり撮っておかないとね。

Brown-winged Kingfisher チャバネコウハシショウビン

Brown-winged Kingfisher チャバネコウハシショウビン

Brown-winged Kingfisher チャバネコウハシショウビン

このチャバネコはなかなかサービスが良くて、周りに居たチャバネコと鳴き交わしを始めた。
本当にランカウイより個体数が多いんだね。

夕方になり、桟橋の上で3人で鳥探しをしていると、なんだか不思議な感覚になる。
考えてみればここは日本じゃなくタイなんだよな〜
このメンバーでこの場所に居るのが不思議だ。
まさか僕らがこんなにまで海外探鳥にはまるとはねえ・・・

そんな事を浮き桟橋の上で話していると、次第に夕暮れになっていった。



暗くなったので、池の周りを鳥探ししながら部屋に戻る事に。
一応ヤイロチョウのポイントに寄るが、声はしないなあ〜。
帰りに見たのはチャバネコ、普通のカワセミ、ジャワアカガシラサギ等だ。
日が暮れてから東屋の外灯に集まる虫を狙ってルリチョウが現れたが、こっちを向いてくれなかった。
とりあえずISO12800で証拠写真を撮っておく。
明日以降、昼間の光で色を出して撮ることにしよう(しかし結局見たのはこの時だけ)

ルリチョウ

部屋に戻りシャワーを浴びて、レストランに食事に行く。
Oratさんは明日僕らより一足先に帰国するので、最後の晩餐だと言っている。
ここは名実共に太っ腹Oratさんの驕りとのこと!
あざ〜す(o ̄▽ ̄)ノ
初めて食べるパッタイは美味しかったな〜。
しかし屋外だからか蚊が多くて刺されまくり大変だった。

最後のかんぱ〜い(o ̄▽ ̄)ノ                     チャーハンはモラコットの勝ち


サラダは量多し                              タイのサテは初めて食べた

これがパッタイ なかに酸味の有るヌードルが入ってる。     

お腹一杯になり、部屋に戻る。
Oratさんは明日朝ホテルを出るので、「時間が勿体無いから、RICKさん達は鳥撮りしてても良いよ」と言われたが
せっかくだからお見送りする事に。
ま、早起きが続いてるから少し休まないとね。

では明日出発前に逢おうということで、各自の部屋に戻った。
部屋でとりあえず寝酒に現地物ビールを飲む。
Changというブランドらしいが、発泡酒なのかな?
バドワイザーみたいにさっぱりしたビールだった。


呑んだ後は、すぐに就寝。
明日は久しぶりに寝坊しますか。


翌日へ

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