2014マレーシア・マレー半島探鳥記  【2、ブキットティンギ/パハンフォレストリザーブ】


朝6時起床。
寝ぼけながらも用意を済ませて、6:40レストランに向う。
レストランの外ではジュンコさんが待っていてくれました。

まだお客が誰も居ないレストランの中に入り(通常7:00からの営業)ビッフェで各々の朝食を。
普段朝食を食べない自分がいつも通り一番少ないな〜。


この時期のクアラルンプール近郊は7:30から19:30までが明るい時間らしい。
7:20を過ぎてきてようやく明るくなってきたが霧が濃く、まだ出発できそうにない。
朝食を済ませたが、しばらく待機。
8時近くになって霧が晴れてきたのでようやく車に乗り込む。
いよいよ探鳥開始だ!

ゲストはセカンドシートかサードシートに乗ります。

ホテルから5分ほど走ると良い感じの峠道に。
標高は約800m程と低いらしいけどフレーザーズヒルと似てるなあ〜。
ここでは特に何も撮れなそうなので、また車に乗りこみ植物園に向う。


さらに進んで行くと日本庭園、植物園の案内看板が有り、そちらに向う。
どうやらその近辺で鳥を探すようだ。
広い駐車場に車を停めて、ここからは歩いて探鳥する事になる。


階段を登って道路に出て少し歩くとこんな看板が。
何か違和感が・・・・(^^;


先に進むと小さな植物園が有り、園内に入り下っていく。
すると植物園の中に、『涼山亭』と漢字で書かれた暖簾が掛かっている喫茶店が有った。
日本食の軽食などを出すらしい。作りは洋風だけどな・・・・。
中にはテーブルしか見えないし、軒先にかかっている鯉のぼりがさらに違和感UP(笑)


涼山亭


植物園の案内看板

植物園の下の方に東洋人と思われるカメラマンが2人居た。
温室の花に来る鳥を狙っているらしいが、どうもまだ鳥が現れていないらしい。
霧が濃くて虫が湧いてないからかな?

でも、何か鳥が飛んでるな?と思ったらサメビタキでした。
僕らが最近の東南アジア遠征で最初に逢うのは不思議とこのサメビタキかコサメちゃんなんだよねえ〜。
ま〜お目目クリクリで可愛いんだけどさ。


植物園を後にして遊歩道を森の奥に向う。
すると、ムギマキのオスと思われる鳥が森の中に飛んでいった。
ちょっと撮影には厳しい所に行っちゃったかな?
と、思っていたらジュンコさんが「あ、ムギマキのメスかも知れない!」と別の鳥を見つけた。
道路越しに指された森を見下ろすと、ちょこんと丸いヒタキが佇んでいた。
皆で「君の旦那さん呼んできてよ〜」と言ってたんだけど、シャムが来て「あれはミヤマヒタキだよ!」と言う。
暗い森の中で前から見てると気づかなかったが、背中を向けると明らかに違う。
もちろんライファーだ。
風切羽の紺色が綺麗だなあ〜。
図鑑の絵と全然違うよ!


ミヤマヒタキ Ferrginous FlyCatcer

ミヤマヒタキ Ferruginous FlyCatcer

早速満足出来る鳥が撮れたぞ〜(^o^)

その後は、東南アジアでは普通に見れるオウチュウも現れたが、樹の間をぬっての撮影なのでなかなか厳しい。

ハシブトオウチュウ Crow-Billed Drongo

すると、先ほど消えたムギマキが道路上に現れた。
撮り始めてから気づいたのだが、頭に少しゴマ模様が有るので成鳥に近い若なのかも知れない。
警戒心は意外と低いらしく、ゆっくりと近づいて行くとかなり近づけました。

Mugimaki FlyCatcer ムギマキ

Mugimaki FlyCatcer ムギマキ

Mugimaki FlyCatcer ムギマキ

5m近くまで寄れて満足♪
日本じゃまずこれほどは近寄れないだろうなw

さらに坂を登っていくと、道がループ上の行き止まりになっていた。
そこでシャムがキヌバネドリ発見!
これも初見のヤマキヌバネドリだ。

ヤマキヌバネドリ Orange-breasted Trogon

ヤマキヌバネドリは通常見るのが難しいと言われているが、このブキットティンギでは比較的見れる事が多いらしい。
少し遠いし霧がうっすらかかっているので鮮明には撮れないが、証拠写真よりはマシだろうか。

道の突き当たりに東屋が有って、シャムが森の中に消えていった。
どうやら奥にトレイルが続いているらしい。
シャムが戻ってきて、Thrushが居る!と言う。
森の中に入っていくと、道の倒木の上に強烈なオレンジの鳥が見えた。
これがツグミなの?と、聞き返したくなるぐらい綺麗なオレンジ色をしている。
名前はそのままオレンジツグミと言うらしい。
コマドリのオレンジをさらに派手にした感じだろうか?


オレンジツグミ Orange-headed Thrush

オレンジツグミが居なくなった後、同じ倒木にはアカハラシキチョウが現れた。
この倒木は鳥の餌場なんだろうか?

アカハラシキチョウ White-rumped Shama

森から出て、元来た道を戻る事に。
帰り際には、これまた東南アジア常連化しているシロハラカンムリヒヨドリを見かける。

シロハラカンムリヒヨドリ Ochrraceous Bulbul

そして入口近くまで戻ると、さっき植物園に居た地元バーダー二人が居た。
今度はスピーカーでコールバックして鳥を呼んでいるみたいだ。
※コールバック=録音した鳥の鳴き声をスピーカー等から流して鳥を呼ぶ行為(本来は鳴いている鳥に対してのもの) 
シャムが言うには、ギンムネヒロハシの声を録音した音らしい。
でも声を流しっぱなしじゃ鳥は来ないんだよなあ〜・・・(^^;
この地元カメラマン達も案の定ギンムネヒロハシは撮れてないらしい。
シャムはとりあえずそんな彼らからも情報収集。さすがだw
特に有力情報は無かったみたいだけど。

さらに戻り、入口近くの実のなっている樹で待っていると、ノドアカゴシキドリが飛んできた。
なかなか全身を見せてくれないが、前にもこの鳥は撮影しているので、それほど執着は無い。
しかし何でこんな色合いになったのかな?凄い色の組み合わせだ。

ノドアカゴシキドリ Red-throated Barbet

道路の反対側の空き地にはチゴモズの若も来た。
季節で移動するので同じ場所では1〜2週間で見れなくなるとシャムが言っていたが、何故か僕らは旅先で出逢う事が多いんです。

チゴモズ Tiger Shrike

今度は茶色い大き目の鳥が樹に飛び込んだ。
必死に実を食べている。
ジュンコさんに聞くとチャイロゴシキドリらしい。
その雛が一生懸命お母さんに餌をねだっている。
お母さんは『自分で取りなさい』という感じで、独り立ちを促している様子だ。

チャイロゴシキドリの雛

さっきの地元カメラマンも樹の反対側に来て撮影。
「こっちから撮ると良く撮れるぞ」と呼んでくれるが、行ってみるとかえって空抜けで残念なポジション。
また元の位置に戻ってでっかく親を撮影。


チャイロゴシキドリ Brown Barbet


駐車場に戻り、午後から探鳥するパハンフォレストリザーブに向けて移動する。
途中ルリノドハチクイの若が居たが、換羽で綺麗とは言いがたいかな〜(^^;

ルリノドハチクイ Blue-throated Bee-eater

峠を下っていくと、ゲートのある場所でシャムが車をUターン。
反対車線の脇には鳥が混群で居るみいたいだ。
ハナドリの若がいたが(若多いなあ・・・・)おぞましい毛虫を咥えているのでまともに写真撮れませんでしたよ。
枝で少し隠れてるのをかろうじて貼っておきます。
真正面からちゃんと撮れているのもあるんだけどピントが毛虫にも合っちゃってるんで、まともに現像できませ〜ん(^^;

ハナドリ Fire-breasted Flowerpecker

これも東南アジアの常連メグロヒヨドリですが、丁度良いシダに止まったので、とりあえず撮影。

メグロヒヨドリ Yellow-vented Bulbul

ここには再会したかったロクショウヒタキも居たんだけど、遠くて撮影が困難だったのが残念。
最終日に行くフレーザーズヒルでの出逢いを期待しておこう。

峠を降りて高速道路に乗る。
1時間ほど高速に乗って一般道に降り、さらに10分ほど田舎の道を走る。
T字路を右折すると森がとたんに濃くなった。
どうやらここからがパパンフォレストリザーブらしい。

一本道の舗装道路の両脇にジャングルが広がっており、ここらは自然保護区になっているそうだ。
脇の川にはミツユビカワセミも住んでいるとのこと。
逢いたいな〜。


しかし自然保護区の筈なのに道に平行して広〜い道路の工事が行われていた。
公共工事らしいけど必要か???
また高いフェンスが作られていて、これはマレートラを見せる施設になるらしい。
なにも動物園を自然保護区に作らんでも良いだろうに・・・( ̄〜 ̄)


途中で車を停めて鳥探しをしたが、真昼間とあって鳥の姿は皆無。
撮れたのはアオメモリチメドリの雛並びのみ。

アオメモリチメドリ Chestnut-winged Babbler

遅くなったけど、昼食を食べに象の施設入口に有る食堂に向う。
ここもローカルな匂いプンプン。


ナシチャンプルーはお店の人に皿にご飯を盛ってもらい、客が好きにおかずを乗せるシステムらしい。
ナシチャンプルーアヤム(ナシ=ご飯 アヤム=鶏肉)が4RMとなっているが、乗せたおかずは店の人が食べている最中に確認しにきていた。
料金は曖昧なんだろうなあ〜。
RICKはミーゴレン アヤムをオーダー。
こちらは調理から盛り付けまで店の人がやってテーブルに運ばれてくる。
このミーゴレンはちょっと変わっててスープ焼きそばって感じだった。
東南アジアっぽいスパイスが効いている味で、今まで食べたこと無い感じかな・・・でも合格点だ。



1RM=35円ぐらい?大体一食150円以下ですね。

昼食後は車で来た道を戻り、森が濃くなった場所で車を停めて探鳥。
夕方になってきたからか、さっきより鳥の鳴き声が増えてきた気がするぞ・・・

道路脇のジャングル

笛の様な声はキヌバネドリらしい。
シャムが口笛で真似ると返事が返ってくる。
仲間と思うのかどんどん近づいてくるみたいだ。

しばらく待っているとシャムが「バラエリキヌバネドリがあそこに居る!」と森の中をレーザーポインターで指してくれた。

バラエリキヌバネドリ Diard's Trogon

さらに近づいてきたが、どうも葉被りが多くて撮影条件が厳しい。
ジャングルでの撮影はいつも苦労するんですけどね〜。
なるべく近づいて後頭部のバラ色を写してみる。

バラエリキヌバネドリ Diard's Trogon

バラエリキヌバネドリを撮影していると、今度はクビワヒロハシ(にゃっちは顔が忍者ハットリ君に似ていると言う)が現れた。
道路上に覆いかぶさっている枝に止まっているので撮影はたやすいが、結構小さな鳥なので大きくは撮れない。
しかし気がつけば2羽居て、1枚の写真に収める事が出来た。
にゃっちは今までちゃんと撮った事がないので「ハットリ君撮れた〜!」と喜んでました。

クビワヒロハシ Black-and-Yellow Broadbill

その後、道路脇にカッコウの仲間が居るのをシャムが見つける。
お腹の縞模様が無いとヒヨドリに見えない事も無い・・・。

チャムネヒメカッコウ Rusty-Breasted Cuckoo

車で移動中に青っぽいハチクイ発見!
未見のハチドリかと思ったら、ルリノドハチクイの若鳥らしい。
にゃっちとジュンコさんは「このまま大人にならない方が綺麗なのに〜!」って言ってました(笑)
窓枠から撮影。

ルリノドハチクイ(若) Blue-throated Bee-eater

このキンバトも窓枠から撮影。

キンバト Emerald Dove

この道路はパハンの森を縦断しているのだけど、何故かスタッフの居住区が真ん中ぐらいに有る。
その傍に池が有るのだが、池の傍にアオショウビン発見!
撮ろうと車を降りたらすぐに森の奥に飛ばれてしまう。
やたら警戒心の強いアオショウビンだなあ・・・・

そしてシャムが道の反対側の森の樹にOWL(フクロウ)が居るという。
寝床なのか巣なのか葉の影に頭だけ出している。
近づくとすぐに飛んで逃げてしまうのでやたら警戒心が高い。。
アオショウビンと言い、このフクロウと言い、人間警戒するなら住宅地のすぐ脇にいなきゃ良いのにねえ〜(^^;

車を居住区の駐車エリアに停めて、ゆっくり歩いてフクロウの居た場所に近づく。
頭だけちょこんと出して、目はこちらを伺っているらしい。
この写真を撮影した後、ゆっくり近づいたのにまた逃げちゃいました。

マレーウオミミズク Buffy Fish Owl

もう夕方なので宿に戻る事に。
ここには明日の朝また来るとの事。

集落の脇に有る池を通り過ぎる時に、池の対岸にアオショウビン発見!
シャムに「車を停めて〜」と言い、Uターンしてもらう。
しかし撮れたのはとりあえずの証拠写真。
手間取らせて申し訳ない。

アオショウビン White-throated Kingfisher

しばらく走って街中に入ると、夕食の時間。
なんかちょっと高そうな店に見えるけど、シャムの案内する店だからきっとそれほどでは無いんでしょう。
中はまるで日本の結構式場の様(笑)
中国の旧正月を祝う儀式をやっている家族なども居ました。
中華風の味付けは淡白ながらどれも美味しかったです。




ナシゴレンと言うよりチャーハン                                           ミーゴレンと言うより焼きそば


鳥の炒め物は中華風                                               揚げ豆腐

お腹一杯食べて、また車に乗り込み約1時間で宿に到着。
今日は早起きしてずっと鳥撮ってたなあ〜。
明日はどんな鳥に逢えるだろう?
シャワーを浴びてビールで乾杯して早めに就寝。




3日目へ続く


2014マレー半島探鳥記 プロローグ
2014マレー半島探鳥記 1日目 出発〜クアラルンプール
2014マレー半島探鳥記 2日目 ブキットティンギ・パハンフォレストリザーブ ※このページです
2014マレー半島探鳥記 3日目 パハンフォレストリザーブ〜タマンネガラ
2014マレー半島探鳥記 4日目 タマンネガラ〜フレーザーズヒル
2014マレー半島探鳥記 5日目 フレーザーズヒル〜帰国

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