<4日目〜>
さあ〜今日は最終日だ。
と、言っても夜9時30分にガイドがホテルに迎えに来るので実質一日遊べる。
RICKは朝6時に起床。
にゃっちはまだ寝ていると言うので、RICKだけ車に乗り込みホテルから国道に出るまでの間の道脇に有る池に行ってみる。
oratさんが言ってたのはこの池かな?

車を池の入り口に止めて池の奥に歩き出した。
やはり朝は鳥の鳴き声が多いなあ〜。

池の奥に差し掛かった頃、目の前を黄色くて大きな鳥が横切った。
「おお!?っ何だあ〜!」
と急いでレンズを向けるとそれは大きくて派手なキツツキだった。
ズアカミユビゲラCommon Flamebackだ 。


ズアカミユビゲラ Common Flameback

その後、池の周りを歩くがなかなか鳥が見れない。
声はかなりしているのだが、葉が生い茂っていて姿が見れないのだ。
あと、蚊が多くて立ち止まってられないのも辛い。
しょうがないので戻ろうとしたその時に聞きなれた「チィー!」と言う声が!
ここにも居ましたカワセミちゃん。
しかも目の前で数秒ホバまでしてくれました。


ほんと日本のと同じカワセミだ・・・。

カワちゃんを撮り終えて、ふと気がつくと痒い〜!
もう何十箇所刺されたかわからないぐらいだ。
たまらず退散。
ホテルに戻ることにする。

部屋に戻りにゃっちを起こして朝食へ。
その後レセプションに行き、マングローブクルーズの申込みをしにいった。
すると9時に無料バスが有るのでそれに乗ってくれとの事。
予約は要らないのかな?

9時になって送迎バスが来たが乗るのは自分達ともう一組だけだった。
クルーズボート発着場が有るラグーン公園に着き、入り口で受付のお姉さんにクルーズしたいと言うと
「5分ほど待って」
と言われたので待つ。
時間が来て案内されるとどうやら客は自分達だけみたいだ。
やった〜貸切だよ(^-^)
ガイドと運転手の2人が案内役だ。
鼻歌を歌いながらやってきたガイドは結構若い。
年齢は20代真ん中ぐらいのマレーシアンだ。
一応「俺鳥が好きなんだよ。特にKingFisferが好きだなあ〜」
と言っておくと「見れるときは見れるよ」みたいな感じで返事が返ってくる。

ボートが出発。
ちょっと行った所で魚を入れた籠を下ろし始めた。
「帰りに取りに来たらこの中にカニが入ってるよ」との事。
またボートを走らせる。
人工物が見えなくなった頃一面のマングローブが広がった。
やっぱり道路からだけじゃ自然ってわからないなあ〜と思った瞬間だった。

今日は天気が良くキナバル山も姿を見せている。
ガイド君が言うには「今日はとてもクリアーにキナバル山が見える!あなた達はラッキーだ」って。
キナバル山は現地の人にとって心の山らしい。
日本の富士山と一緒かな(RICKは違う観点だけど)
マングローブ帯を上流に進むと、岬に旗が掛けられている。
これはマングローブを神聖視する感謝の印だと言う。
そういえばスマトラ大地震でもマレーシアはマングローブを保護していたから津波被害が少なかったんだよなあ〜。
日本も脆弱な防波堤を作るだけじゃなく見習って欲しいな。

マングローブ帯上流に行くと水上集落が有った。
一見崩れそうな家も沢山ある。
でも、沢山の人がのんびり生活をしているのが見えてとても平和な景観だ。
マングローブと集落、そして背後に聳えるキナバル山のバランスがとても良い。

水上集落とキナバル山

ここでボートは折り返した。
さて、RICKが思うにここまでで鳥が撮れる所は・・・有りません!
結構広い川だしマングローブだけだから鳥は居ないわな〜(^ ^;
でも、結構気持ち良かったしガイドとの会話も楽しいから良いか!
にゃっちも喜んでるし(^-^)

帰りは比較的ボートの速度を上げていく。
今度はガイドが「僕は日本の浜崎あゆみが好きなんだよ!彼女ってカワイイし歌が上手いよね!」とか「僕は日本のアニメが大好きなんだ!特に『なると』って言う漫画が好きだなあ〜」
とかにゃっちに「シーフード好き?僕も大好きなんだあのチープさが良いよね♪」とか良く喋る喋る。
帰り際「良い所だろ?また来年も来てね〜」と愛想も良い。
面白いガイドだったなあ〜。
そういえば行きに仕掛けた籠には小さなカニとヤドカリが入ってました。

左側がガイド、右が運転手

上陸してシャトルバスの時間まで40分ほど有るので公園内を散策。
すると、小さい鳥が樹の蜜を吸っているのが見えた。
キバラタイヨウチョウの雄だ。
喉の光沢が紫や緑に変化して綺麗だ。

キバラタイヨウチョウ Olive-backed Sunbird

また違う方向を見るとオレンジ色の小さな鳥が居た。
この鳥は初見のアカガオサイホウチョウだ。 
葉をクモの糸などで縫い合わせて巣を着作るらしい。
ちょこまか動くのでなかなか撮影出来ないがなんとか成功。


アカガオサイホウチョウ  Ashy Tailorbird

その他は比較的良く見る赤目のミドリカラスモドキやツバメが群れていた。


ミドリカラスモドキ

送迎バスが来て、一度部屋に戻りシャワーを浴びる。
11時半になって部屋を出てチェックアウト。
レセプションで他の客の対応をしていたKENさんが僕らに気づき手を振ってくれた。
レンタカーを借りる時にお世話になったから覚えられているみたいだ(貧乏な日本人という事でね)

これからだが、迎えのガイドは夜9:30にここのロビーに迎えに来るので、それまで困らないようにと今日の夜7:00までレンタカーを借りてあるのだ。
その後はここのレストランで夕食を食べつつビールでも飲んでいれば良いだろう。

と、言うわけで出発。
もう昼なので鳥も居ないだろうし、天気が良いのでキナバル山を間近で見るべくドライブ開始。
ホテルから近い場所で、道をショートカットしようと試みたが行き止まりで失敗。
しかしその道沿いには池が幾つか有った。
帰りがけに寄ってみよ〜っと♪

昨日通った道を無難に行き、山道に入ってキナバル山が見える所で写真を撮る。
しかし、大きな山容の迫力を写真でなかなか表現できない。
う〜ん風景も難しいなあ〜。


麓の集落とキナバル山

そういえば途中寄った集落の売店でアイスを買ったんだけど、日本のホームランバーみたいのが有りました。
一本0,5RMだから日本円で15円。
安う〜。
にゃっちが食べたんだけど味は微妙だったとの事。

帰りにもキナバル山が見える所で写真を撮影して、いつか登ることを誓いつつ帰路へ。
残りの時間はまた探鳥だ!
今回カワセミ類は2種類しか見ていないのでちょっと不満なのだ。
しかもサイチョウも一度も見てないしどうなってんの?


登りたい〜

帰りはあまり寄り道をせず順調に車を走らす。
時間が遅いので(4:00頃だった。日の入りが6:00頃)探鳥する時間はあまり無い。
行きに間違った道の方にいって見る。
幾つか池が有ったのでカワセミが居るかも?と思ったからだ。
しかし、居そうだがカワセミは出てこない。
鳥も居ないなあ〜(T-T)
付近をうろうろするがあまり鳥は現れない。
とりあえず湿原で一羽撮影。
種類はわかりません(^ ^;


センニュウの仲間

もう時間が無いのでガソリンを入れに行こうか・・・。
と、帰ろうと車を走らせると、さっきは見過ごしてた小さな池が有った。
一応車をバックさせて見てみる(諦めが悪いなあ・・・)

すると小さな鳥が居た。
ぱっと見ると日本のカワセミだ・・・・・んっ?・・・・んんんん!?

「小さいし青色が凄く派手だ!!!これルリカワセミって言うんじゃないの!?」

「俺っていつも帰り際にこういうのが有るんだよなあ〜♪」
と喜びながら撮影。



ルリカワセミ

しかし、夕暮れ近くでテレコンつけたゴーヨンでSSが25分の1秒!
しかも被写体が小さく遠いのでピンボケ量産しました。
枝被りばかりだし(^ ^;
う〜んこれだけ暗いのが惜しい・・・。

でも、証拠写真は撮れたので良しとするか。
このルリカワセミは池から離れようとせずダイビングを何回もしていたのでここに居ついてるのだろう。
あと一日有れば朝から来てたのにな〜!


青色が写真で表現できないほど綺麗な瑠璃色です。

でも最後の最後に満足!
これでなんとかメインの子を撮影できたよ(^-^)/
もう大分暗いので撮影は終了だね。

あとは車にガソリンを入れに国道に行き給油。
またホテルへの道を行く。
するとキナバル山が夕日で赤く染まってたので、ちょっと撮影をしようと思った。
先程のルリカワセミを見たところが撮影には良さそうだ。
ランドアバウトの交差点を右折しようと車のギアを落としたら入りが悪い。
「あれえ〜?こんな硬かったかな〜?」
と言いながらとりあえず撮影ポイントへ。
するともう日は沈んでしまい山もシルエットになってしまっていた。

「間に合わなかったね〜」
と言いながら車を走らせようとしたら
ギアが全然入らない!
しまいにはクラッチがスカスカになりまったく手ごたえが無い。

えええっ?クラッチが壊れたあ〜!!!!!!!!!!

さあ〜どうしましょ(^ ^;
バイクだったらなんとか回転数を合わせてシフト出来るが車はどうなんだ?
シフトアップは出来るけどダウンが厳しいよなあ〜。
半クラッチも出来ないんじゃ坂道発進も出来ないし、困ったなあ〜(T-T)
しかし時間も無いし、携帯電話も無い(当たり前)
しょうがないので何とか自走していく事に。
ギアが壊れても自分の車じゃ無いし・・・。

途中交差点でシフトダウンできず、交差点の真ん中でニュートラルのまま惰性で走ることに・・・。
後ろから車が来ていたのでハザードを付けて交差点出口左に車を寄せ、一度エンジンを止める。
またギアを一速に入れ(エンジンを止めるとギアはクラッチ切らなくても入ります)そのままセルモーターON。
また走り出し、ノークラッチでシフトアップしていく。
4速まで入れるとシフトダウンが厳しいので3速のまま走る。

また、外が暗くなったのでライトを付けたらハイビームだった。
ロービームにとしたら今度はローにいかない・・・なんじゃこの車?
マレーシアってライトのハイビーム〜ロービームの切り替えって無いの??
(今まで明るいうちにホテルに戻っているので気づかなかった)
と運転しながらトホホ状態のRICK

とりあえずホテルまで乗り付けたが駐車場に入るかなあ・・・。
いざとなったら駐車場内は押すか・・・と思っていたのだが、駐車場の入り口を間違えホテルの正面玄関のロータリーに入ってしまった。
ロータリー内には他の車も居て、立ち往生したら面倒そうだ。
「もう駄目っす!」とロータリーの端に車を止めた。
案の上警備員が「ここは車を止めちゃ駄目だよ!」
と来たが
「無理無理!車壊れてんだから、もう動かせないよ!これレンタカーだからもう取りに来るから」
と言うが、動かせる筈から持っていけと言う。
警備員じゃ話にならないので「ちょっと待って!」とホテルのレセプションへ。
この時間なら日本人スタッフも居るはずだ。

ホテルには日本人の女性スタッフが居て、事情を説明した。
その日本人スタッフから説明を聞いたマレーシア人のスタッフが
「大丈夫動かせるよ!」
と言う。
じゃあやって見せてもらおうか〜。

一緒に車まで行き、スタッフが車に乗り込みエンジン始動。
クラッチを踏んで、ギアを入れようとしているが入らない。
(だから言ってるジャン!)
降りてきたスタッフは
「OKOK!これは駄目だ。ノープロブレム!あんたは悪くないよ」
だって(^ ^;
後の交渉もやってくれるらしい。
ふう〜一安心だ・・・・。

しかし走行45000kmで壊れるか〜?
多分クラッチホースから液が抜けてクラッチが効かなくなったんだろうなあ〜・・・。
まあ〜結果的に笑い話になりそうで良かったけどさ。
キナバル山の麓で壊れてたら帰ってこれなかったよ。
アブねえ〜なあ〜(^ ^;



こわれたプロトン君 

その後、夕食を食べにKingFisherに行く。
夜のバイキングで68RM(2000円程度)だ。
酒代は別なので贅沢だが(日本じゃ安いよね〜)最後の夜だからね。
出発までの時間ビールや夕食を食べながら民族舞踊を見て過ごした。

その後ガイドが到着。
大きな迎えのバスが来て40分ほどバスに乗り空港に。
チェックイン(チエシクイソ?)もスムーズに終わりガイドはここでさようなら。
あとは入国審査等済まして飛行機を待つだけだ。


おいおい空港なのに全部この表示だぞ・・(笑)

搭乗時刻まであと1時間以上有るので、待合室でジュースを買おうかと思ったら店が閉まっている。
自動販売機も無い!
外には販売機が有ったので買ってくれば良かったよ〜。
「夜遅いからって売店閉めるなよ〜」って怒ってたら、そのうち一箇所がそろそろと開店した。
一度店を閉めちゃうほど飛行機の本数が無いのね(^ ^;

そして搭乗時刻が過ぎてもアナウンスも無く、大分予定を過ぎてようやく夜中の1:00に離陸。
席はエコノミーの一番前の席11番ACで前に座席が無いので脚が凄く楽だった。

離陸して30分後、もう寝ようとしていたら
「これから夕食をお配り致します・・・」
のアナウンスが!
アホか!こんな夜中に食えるか〜!
(周りの人は食べてたけど・・・)
食事一回と聞いてたから朝食だと思ってたよ( ̄〜 ̄)
もちろん2人はキャンセル。
ビールだけ貰ってとりあえず乾杯した。
「ほんとに毎回ネタを作らないで良いのにねえ〜」
と笑う2人。
でも、本当に笑い話になって良かったよ(^ ^;

その後すぐに就寝。
日本時間朝7:00に成田空港に到着。
今回はなんとか熟睡できました。
USAパーキングで車を受け取り家に着いたのが朝9:30。
午前中は2人で爆睡する(笑)
今日は仕事じゃなくて良かった〜(^-^)

まあ〜最後は疲れたけど楽しかったです。

12月はコスタリカ!
今回苦労した分の露木さんのプロガイドが楽しみだなあ〜。


<ボルネオ編終わり>