2010年スラウェシ探鳥記 準備編



今年の冬遠征はなかなか行き先が決まらなかった。
JALマイル有効期限の問題で今年の冬遠征はどうしてもJALマイルを使える場所に行かなければならなかったからだ。
しかしケアンズは直行便が無くなり、バリも去年行ったし、タイはまだ政情不安定、フィリピンはもっと危険な匂いが・・・、マレーシア半島も考えたが目新しいカワセミが居ないかな・・・
さあ〜どうしようかと悩んでいるうちに生物の境界線と言われる『ウォーレシアライン』に有るインドネシア領スラウェシ島に行く事を検討してみる。
年配者の場合スラウェシ島というよりセレベス島と言った方がわかるらしいです(RICKの両親がそうだった)
魅力的なカワセミが一杯居るとOratさん※子連れバーダーOratの部屋が実証してるし前から行きたい場所だったんだよね。
しかしスラウェシ島の右上に有るマナドへ行くには、今までは夕方成田発→シンガポール深夜着でトランジットホテルで1泊してから翌日朝のマナド行き飛行機に乗らなければならなかったのだ。
だから往路だけで実質移動に2日も時間が掛かってしまうのが最大のネックだった。
帰りも同じく乗継ぎに都合の良い便が無く、シンガポールで1泊することが必要(これはシンガポールでアフター鳥撮りしてくるという手も有るが)
そんな感じで移動に時間が掛かりすぎて、どうにも敬遠しちゃう場所だったので『行く事は無いだろうな・・・』と今まで思っていたのは事実だ。

しかしちょうど今年秋から羽田空港国際化が始まり、シンガポールまでの深夜便が設定されたのがナイスタイミングだった。
羽田を深夜出た飛行機は寝ている間に移動、シンガポールへ朝着くので他の国に乗継ぐには非常に都合が良いのだ。
僕らの日程の場合はシンガポール乗継ぎ約3時間でスラウェシ島の玄関口マナド行きのシルクエア便が出る。
昼過ぎにはマナドに着いて、車で移動しても夕方前には目的地のタンココには着くだろう。
これならば時間の無駄が無くて良いね。
シンガポールまではJALのディスカウントマイル割引も使えるし、シンガポール⇔マナド間はシルクエアーが飛んでいて往復シンガポール$350(サーチャージ、税金込。日本円で24000円ぐらい)と航空代金は安いもんだ。

よし、今年はスラウェシ遠征に決定だぁ〜!(o ̄▽ ̄)ノ

スラウェシ島ってどこ?って方は下の地図をご覧になってください。


スラウェシの赤矢印の指している場所がスラウェシ島の玄関口マナドの位置です。
スラウェシ島には日本からの直行便が無いのでシンガポール経由で行くのが一般的です。
でも地図を見てわかるように、かなり行き過ぎてから戻ってくる感じなんですよね〜・・・
AIR ASIA−Xでも良いから飛ばして欲しい・・・


と、言うものの今回はにゃっち主導で計画してもらった。
日本語で手配できる現地旅行代理店が無いので、英語で現地旅行会社とのやりとりをするからだ。
RICKは英語での文章作成得意じゃ無いんです(^^;
日程はタンココ自然保護区に5泊、マナドに2泊、機内で2泊になった。
なんか今年長いぞ・・・仕事大丈夫なのか?
シンガポール-マナド間のシルクエアーが週4日しか便が無いのでこうなってしまうのだが・・・・まあ〜なんとかなるでしょう(^^;

また今回の遠征は今までの遠征では一番ハードな旅行になる事は想像出来た。
タンココ自然保護区の有るBatu-Putih村はインドネシアでも田舎なんです。
タンココでの宿は電気は自家発電でいつでも電気が使えるわけでは無いし、お湯の出るシャワーなんてものは無くマンディースタイル。
つまり雨水を溜めておいて、タライで体を洗う・・・みたいな場所らしいのだ。
トイレも手流しスタイルらしい(事前情報ではそうだったが行ってみたら違った)
にゃっち曰く「山小屋よりマシじゃない?」と言うが・・・そう言われればそうだねえ。
まあ〜オレは良いけどさ(^^;

にゃっちは遠征に向けてプライスレスの合言葉(Orat家の影響)でデジスコ用のカメラをIXY30Sに変更。
またRICKから奪い取ったEOS50D用にEF300mmf4LISを購入。
それに、なんとデジスコ界の大御所たーぼさんから高級ジンバル雲台【究具01】デジスコドットコム製を今回の遠征に貸して頂けるとのご連絡を頂いたらしい。
ほんとに借りてよいのかぁ〜(^^;


RICKは今回手配にほとんど絡まず、仕事やその他が忙しかったので、実感がわかないまま遠征を迎えた。
気分なんてものは旅立てば自然に盛り上がってくるものなので気にして無かったが、問題は遠征前にバイクでコケて打った腰の状態が極めて悪いこと。
立ち上がるのも辛い状態が2週間も続いていたのだ。
前日には鍼なんてものを生まれて初めてやってみたが、若干効いたかな?って感じ。
ジャングルの中機材持って歩けるんだろうか?
不安を抱えつつ旅立つことになる。


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