<1日目出国日>

今日はタスマニアへの旅立ちの日だ!

と、意気揚々と気分は高まっている筈なのだが、何か「本当かいな?」と言う他人事のような感じ。
やはり2週間前の八重山旅行の煽りだろう。
まあ、贅沢な悩みだけどさ・・・(^^;
でも、この気の緩みが後で大事を引き起こすとは考えもよらなかったのだ!

今日は成田発8時15分発メルボルン行きの飛行機だ。
日程に余裕が有るので、とりあえず早めに家を出て成田空港近くのスーパー銭湯『華の湯』に寄り、暖まってから空港に行こうとRICKが提案。
成田市内まで行ってしまえば、あとは渋滞の心配が無いので時間が読める。
成田まで車で行く人で夜発の飛行機に乗る人にはお奨めです。

風呂を出た後、いつものUSAパーキングに車を預けて、空港まで送ってもらう。
すぐチェックインし、荷物を預ける。
ここで第一の事件が・・・。

「チェックインお願いします」
と2人。
カンタス航空カウンターのお姉ちゃんが「ここに荷物を載せてください」と言う。
あいよ!っと預け入れ荷物を載せるRICKとにゃっち。
「それも載せてください」
とカンタスのお姉ちゃんが言う。
指差しているのは500mmf4が入ったキャリー付きのソフトケースだ。
「いや、これは貴重品が入った手荷物です」とRICKが言うと
「手荷物でも重さを量りますから。結構重量有りそうですし・・・」とカンタスのお姉ちゃん。
で、荷物を計りに載せた瞬間メーターが差した重さは13kgオーバー。
「これは重過ぎるので、客室内に載せられません。7kgまでしか駄目です」
と非情なカンタスのお姉ちゃんの言葉。
預け入れ荷物が20kgまでと思っていたが、手荷物を計られるとは計算外だった。

「ええ〜っ!待ってください。荷物を移しますから・・・」
と70-200mmやテレコン、本やその他を預け入れの荷物に移す。
70-200mmは壊れると困るのでにゃっちのリュックに入れてもらう。
よし、これで大丈夫だろう!
と自信有り有りで、もう一度荷物の重さを量る。
「9kgですね・・・駄目です」
「うう〜・・・・・」
うなだれるRICK、カンタスのお姉ちゃんの困惑した表情。
困惑するぐらいならば、見逃してくれ〜(^^;
しまいには「分解できませんか?」と言うカンタスのお姉ちゃん。
出来るかあ〜!!!!!
(さっき家でケースだけの重量を測ったら3,8kg有った。重っ!)

ごねていたら結局「先で止められるかもしれないけど、その時はどうにかしてください」
という条件付で(どういう事だ?)とりあえず見逃して貰った。
7kgまでじゃ600mm持ってる人は絶望的じゃん。
預け入れ荷物の扱いは怖いしなあ〜。
今度からレンズの入ったケースは軽そうに持って、カウンターに行く事にしようと心に誓うRICKで有った。
しかし噂通りカンタスは重量チェック厳しいなあ〜。
とりあえず、その後荷物の重さを取り沙汰されることも無く、搭乗口までたどり着いた。

とりあえず第一関門突破!
そして出発まで時間が余っているので、持っている本などを読み始めた。
にゃっちは図書館で借りてきた本、RICKはなんとなくオーストラリアの旅行ガイドブックを読んでいた。
「んんん・・・・・・・・・?」
ガイドブックの『持っていくもの』の欄に予想外(じゃないだろう普通はサア〜)の文字が。

国際運転免許証

うっ荷物に入れた覚えが無い・・・・・。
冷や汗が流れる・・・。
石垣島では要らなかったよなあ〜、そりゃそうだ国内だもの・・・。
でも、八重山って外国っぽいからパスポート要るような気がしてたものなあ〜。
ああ、こんがらがってる・・・。

「あのさ〜俺かなりマズイ忘れ物したんだけど・・・・・」
とRICK。
「何?パスポートと航空券とか持ったでしょ?夜寝るときの耳栓とか?」
とにゃっち。
RICK「国際運転免許証なんだよね・・・・・」
にゃっち「にゃあにい〜!!!!!」

これはまさに致命的。
グアムならともかく、オーストラリアで国際運転免許証無しでレンタカーを貸してくれるとは思えない。
レンタカーを借りられないとタスマニアでは移動もままならない。
探鳥などもっての他だ。
しかし、出発はもう直ぐ。
「しゃあない・・・・とりあえず現地で交渉してみよう」
と不安のまま飛行機に乗り込む2人で有った。

そうして夜の闇に飛行機は飛んでいく・・・。

<2日目へ続く>