2013年1月台湾探鳥記 4日目最終日


朝5:30起床
コーヒーを飲んでロビーに行くとすでに外にはチャーターした車が来ていた。
車種はトヨタカムリ。
運転手さんが僕らに気づいて寄ってきて荷物を積むのを手伝ってくれる。
車内は革張りで豪華だ。
安いプランで頼んだのだけど、予想に反していた。
運転手さんは高(コウ)さん。
現地での正しい言葉だとガオさんらしいが、自分でコウさんだって言ってました。
頼む時に日本語が出来る運転手と言う事になっていたが、想像以上に日本語ペラペラだ。

目的地は鳥来と内洞森林公園
高さんは僕らに逢うまで本当に6:00にピックアップで良いのか不安だったと言う。
こんな早い時間で今まで仕事を依頼された事が無いとの事。
周りの同僚も不思議がっていたようです。
目的がバードウォッチングと言う理由を聞いてやっと納得したらしい。
今朝は朝4:30起きだって言ってました。
もうしわけない(^^;

チャーターした車

高速に乗り一路南へ向かう。
途中MRT(モノレール)新店駅を通過。

MRT新店駅前

本来ここまでMRTで来て、バスまたはタクシーで鳥来に向かうのが多くの人の行き方。
しかしホテル〜MRT〜バスと乗り継いで行くのも大変だし、週末土曜日なので車内はかなり混雑するらしい。
だったらホテルtoホテルのチャーターカーにした方が良いかな?と奮発してみたのだ。
料金も5時間で3200元(約10000円ちょっと)と凄く高いわけじゃないしね。
また鳥来に行くまではともかく、さらに奥の内洞公園に行くのはタクシー代金も結構高くなるんじゃないかなあ・・・・

朝7:00過ぎに内洞公園着。
台北からほぼ1時間ですね。
高さんが公園の受付に行くと朝8:00から開場みたいで、まだ入れないらしい。
しかし高さんが交渉してくれて入場しても良い事になった。
有難う〜(o ̄▽ ̄)ノ
高さんは僕らが戻るまで車で待っていてくれる。

公園入口駐車場                              ゲートを入った所

荷物を降ろしカメラのセッティングをして探鳥開始。
数十羽の群れだ。
黄色と赤色の鳥の混群でどうやらサンショウクイらしい。
まだ距離が有ったし暗いのでRICKは証拠写真程度。
こういう時はデジスコのにゃっちの出番だが、まだ照準器を合わせておらず、なんとか撮影を開始した時には群れは飛び立って対岸に移動してしまった。
にゃっちはちゃんと撮りたかったみたいでかなり悔しそう。

ベニサンショウクイの群れ

歩き出してダムの脇を抜けて川岸を上流に歩く。
さらに進むとトイレが有った。

内洞森林公園内の南勢渓                         トイレ

先に進むがあまり鳥の鳴き声がしなくなってきた。
駐車場から近い方が鳥が多かったなあ・・・
どうも探鳥ってそんなパターンが多い。
とりあえず奥の滝まで行ってみよう。

川沿いに進むと滝が見えてきて橋が有る。
その先が戸外教室という広場になっているのだが、鳥の姿は皆無。
周りに居るのは朝の体操をしている人達ばかり。
しょうがないからここで引き返すかねえ・・・


中層瀑布

内洞森林公園案内図

と、橋を戻って渡っている時に川の中の石に小鳥発見!
カワビタキだ!
この鳥も初見なので嬉しい。


カワビタキ


カワビタキ


橋を渡りポジションを変えながら撮影していると一人の老人に日本語で話しかけられた。
彼は日本生まれで台湾人の奥さんが居て、この近所に住んでいると言っていた。
最近奥さんの身体が調子悪く、遠くに出かけられないので週3日はこの道を朝散歩しているらしい。
周りの体操している人は皆顔見知りとの事。

鳥を撮っている事を話すと向こう岸の石の下から黒い鳥が毎日出入りしているらしい。
黒い鳥って何だろう?
毎日出てくると言うので30分ほど待つが結局でてこなかった。
残念・・・・( ̄〜 ̄)

挨拶してまた元来た道を戻る。
鳥の鳴き声はするのだが、撮れる場所までなかなか降りてきてくれない。
なかなか難しいな。
それでも途中ミミジロチメドリの集団に遭遇。
これもにゃっち見たい鳥リストに入っていたので良かった。

ミミジロチメドリ

駐車場に着き、車に乗り込み探鳥ポイントだと言われる鳥来のトロッコ脇の道へ言って貰う。。
脇の道は車は進入禁止で入れないので高さんには入口駐車場で待っててもらう事に。

鳥来瀑布                                   トロッコ脇の道

少し歩いたが撮れたのはメジロチメドリぐらい。
厳しい・・・・

メジロチメドリ

人も多いしなかなか厳しい・・・
また車に戻り、どこか他のポイントを探そう。
もう帰らないといけない時間が近づいてきたが物足りないので30分延長と言う事にした。

車を出す前に高さんが地元の人にいろいろ聞いてくれている。
地元の人の話によると、この上に有る滝見公園には朝は鳥が多いらしいので行ってみる事に。
車で5分も走らずに滝見公園に到着。
駐車場に着くとクロヒヨドリの姿が見えて他にも結構鳥が居そうだ。

鳥来瀑布公園の案内看板。地元の人は滝見公園と言っているらしい

また高さんには待っていて貰い、RICKとにゃっちで園内に入る。
階段を登っていくと鳥の混群が飛び出した。
飛んでいく姿を双眼鏡で確認するとシジュウカラに混ざってタイワンチメドリ、キバラガラが居るじゃないかあ〜。
これもにゃっち撮りたいリストに入っていたのだが、遠くに飛んでいってしまい撮影できなかった。
う〜ん残念・・・・

しばらく階段を登ると蛙池と言う場所に出る。
ここの周りにはカメラマン数人が居た。
そういえば台湾に来て現地の野鳥カメラマンに逢うのは初めてだ。
この公園はやはりポイントらしい。

奥の賞鳥台に向かう途中、山の上にヤマムスメらしき姿を発見!
双眼鏡で確認すると2羽並びのペアだ。
もう見れないかと思っていたよ〜。
しかしかなり遠いのでにゃっちのデジスコのみで撮影。
ここのヤマムスメは朝早いうちに公園内で餌を採って、日が高くなるとには山の奥に移動してしまうと現地の人が言っていた。
曇が最高の鳥日和で晴れていると姿が見辛いらしい。
皮肉にも今になって陽が出てきて暑いぐらいになってきたのでちゃんとした写真は次回かな・・・

ヤマムスメ  にゃっちデジスコ撮影だけどかなり遠いので証拠写真


賞鳥台 ※台湾ではバードウォッチングの事を賞鳥と言う。

賞鳥台に登る。
特に鳥も居ないかな・・・・と思っていたら離れた藪の中でなんか動いている。
どうやらタイワンゴシキドリみたいだ。
もっと低い場所に生息すると思っていたのだが、ここにも居るんだね。
台湾のゴシキドリは所見なのでこれも嬉しい誤算だ。

タイワンゴシキドリ

もう帰らなければならない時間が迫っていたので車に戻る。
車まで戻ると駐車場待ちの車列が出来ていた。
高さん曰く、なんでも駐車を巡ってさっき喧嘩も有ったらしい。
確かに狭いよな・・・・
ここは来るなら朝早くが良いね。
次回来る時は朝一でここを目指そう(^o^)

車に乗り込み鳥来の町を抜けて峠道を下る。
途中すれ違ったバスは満員。
この鳥来への道は1本道なので週末午後はいつも大渋滞らしい。
台北では老人はバス料金は無料で温泉料金も1日50元で終日過ごせるから大挙するとの事。
う〜んそれは日本人には羨ましいシステムだ。
少し見習って欲しいね。

山から降りてきて市街地に入るとはマンションが一杯立ち並んでいるのが見えた。
MRTによりどんどん郊外に開発が進んでいるらしい。
マンションの代金は日本の都市部とあまり変わらないぐらい。
物価から考えると住宅難なのだろうか?

高速から見える台北101

いろいろな事を話してくれるドライバーの高さんだけど、父親は慶応大学卒で日本には詳しいらしい。
高さん自身も親の付き添いで30回ぐらい日本に行っているとの事。
だから日本語上手なんだね〜。
箱根の温泉とか銀座のふぐ料理とか好きだと言っていた。
両親はお金持ちらしいです、高さんは全然お金持ちじゃ無いって言ってましたが(笑)

ホテルには帰着予定時間の11:30ピッタリ着。
高さんお見事〜。
30分の追加料金300元とチップ少々を渡す。
また来た時には宜しく頼みます。
ただ今度も朝は早いけどね〜(笑)

部屋に戻り荷物を整理してチェックアウト。
集合時間までホテルのロビーで30分待つ。
時間がもったないな〜。

力麗哲園商旅の概観                           ホテル前の通り

12:30に迎えのJTBのバスが来た。
もちろん僕らが一番最初の乗客だ。
何箇所かホテルに寄り、他のお客さんをピックアップした後、いよいよやってきました恐怖のお土産店に。
とりあえず店内に入り一回りしたがやはり現地値段より高いので、特に買い物せず外にでる。
集合時間まであと25分時間を潰そうと、周りを歩いてみる事に。
ちょっと歩くと公園が有った。
その脇の街路樹になんか鳥がうじゃうじゃ居るぞ〜。
見てみるとムクドリに混ざってシロガシラが居るじゃないか!
こんな場所に居るなんて思わなかったのでビックリ。
自分とにゃっちは予想外だったので持っているのはコンデジのみ。
望遠を駆使して必死に撮影。
なんとか撮れるもんですね。

アカメテリムク♀

シロガシラ

林森公園自体は森深い訳では無い。狙い目は脇の街路樹の近く。


集合時間が来てバスに乗り込み30分ほど高速道路を走り14:30空港着。
とりあえずチェックインを済ませて早々に出国審査を終える。
まだまだ時間が有るのでロビーで時間潰ししようと向かうが、この台北桃園空港は広いしチャイナエアラインのゲートが遠い!
チャイナエアラインって台湾のフラッグシップじゃないの?
しかもロビーは寒いし何も無い!
凍えながら過ごしてました。

寒い待合ロビー                               一度来て引っ込んだチャイナエアラインのエアバス

しかも出発は1時間遅れになるらしい。
17:50分にやっと搭乗。
やっと日本に帰れる〜。
帰りの機材はエアバスA330.
これが行きの747-400に比べたらボロイ・・・・落ちないだろうな?(^^;

機内食は普通だったかな?あまりお腹が空いてないので残してしまった。


機内映画はリアルスティールを見てみる。
多分ロッキーのロボット版だろうと思いあまり期待してなかったのだが思った以上にハマッタ。
あっと言う間に時間が過ぎる。
ラストラウンドのクライマックス!と言う所で映画サービス終了〜♯ ̄д ̄)
もう成田に着陸するらしい。
帰りは2時間半掛からないんだね・・・
しかし終わりが気になるぞ(^^;

そして寒〜い日本に到着。
阿里山も寒いと思ったけどレベルが違う寒さでした(^^;

今回初台湾でしたが鳥も多いし、治安も良く親日な人が多いって感じました。
近くて安く行けるし再訪決定です。
今度は時期を変えて行ってみようっと。



<台湾探鳥記 終わり>
乱筆乱文はいつもの事ですみません!m(_ _)m

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