<6日目>12月12日 カララ国立公園〜サンホセ
今日はとうとう最終日。
予定では河口近辺の探鳥やマングローブクルーズをした後、サンホセに向かい空港近くのホテルに戻る事になっている。
そこで露木さん達とはお別れだ。
今回まだヤマセミ系を撮影していないので気合も入る。
が・・・・
朝になっても夜中から降り始めた雨がまだ止まないのだ。
乾季にしては非常に珍しい事らしい。
こういう珍しいのは要らないんだよなあ〜(T-T)
それでも探鳥には出かけます!
また特別に朝食を早く作ってもらい、暗いうちに出かける。
不思議な事にカラーラ国立公園では公園内を走る主要の道路を境に気候がまったく違うらしい。
道の一方は熱帯雨林で道の反対側は比較的雨が少ない気候との事。
RICK達は反対側の雨の少ない方に行くが雨はシトシト降っている。
露木さんが「ここに池が有ってヤマセミが居るんですよ」と車をある池の前で停める。
よ〜く見ると居た居た!
ミドリヤマセミがちょこんと枝の上に座っている。
雨が降っているので車の中から撮影。
でもちょっと遠いなあ〜( ̄〜 ̄)
ミドリヤマセミ Green Kingfisher
とりあえずこの池には後でもう一度来ることにして当初の目的カンムリサンジャク(にゃっちはピロピロと命名)を探しに行く。
雨は降ったりやんだりだったので、カメラにシャワーキャップを装着して車の外へ。
露木さんが「朝はあそこにいるはず」と眼をつけている樹に歩いて行くと確かに居ました!
でも、凄く高い樹の上で逆光、弱い雨が降るという悪条件だと流石に撮影できず。
雨が降ってるのにレンズを上に向けるわけに行かないからなあ〜・・・・(^ ^;
そういう訳でちゃんとした写真は撮れず!残念。
にゃっちは露木さんに呼ばれて道の向こう側にフクロウを見に行ってるのでそちらに合流することに。
フクロウもやはり遠くて暗かったので一応撮影したけどボツ画像でした(T-T)
この探鳥場所は集落の中に有るんだけど、朝も早くからすべての家が大音量でテレビを見ている。
コスタリカがクラブ世界一決定戦に出場しているので盛り上がりが大変なものらしい。
ほんとサッカーが好きなんだなあ〜。
さすがラテン系?
でも朝も早くからこんな大音量で・・・日本だと訴えられちゃうよなあ〜(^ ^;
その後、また池の方に向かう。
雨がとりあえず上がったので車の外で三脚を立てて待つことに。
また違う場所にミドリヤマセミが止まったので暫し撮影。
また、雨が上がったからかいろいろな鳥が池の周りでも見れる様になってきた。
ミドリヤマセミ Green Kingfisher
ブチタイランチョウ Streaked Flycatcher
オリーブタイランチョウ Tropical Kingbird
コスタリカキビタイシマセゲラ Hoffmann’s Woodpecker
そしてなんと言っても日本人バーダーに受けそうなのがアオマユハチクイモドキだ。
色の派手さと尾羽のラケットが綺麗だ。
この鳥は昨日の朝も撮ったけどブレブレだったので再度撮れて嬉しい(^-^)
アオマユハチクイモドキ Turquoise−browed Motmot
いろいろ撮っていたらマングローブクルーズの時間が近づいてきた。
とりあえず露木さんの職場が有るターコレスロッジの近くに移動する事に。
ロッジまでの道を歩いていく途中、あの有名なコンゴウインコが大きな樹に沢山留まっていた。
コンゴウインコ Scarlet Macaw
寄り道して近くのマングローブ林にヤマセミポイントが有るらしいので見に行く。
マングローブ林の中でちょっと待っているとヤマセミ登場!
タイミング良いなあ〜(^-^)
雄と模様が違うがミドリヤマセミの雌だ。
ミドリヤマセミ Green Kingfisher ♀ お腹の茶色が無くてより日本のヤマセミ似かな?
ミドリヤマセミを撮っていると露木さんが
「RICKさん!あの鳥を撮って!」と一羽の鳥を指差す。
マングローブキイロアメリカムシクイらしい。
これも日本人で撮影した人は少ないらしい。
でも枝被りだな・・・・(^ ^;
マングローブキイロアメリカムシクイ Mangrove Warbler Yellow Warblerの熱帯亜種
そしてマングローブクルーズの前にターコレスロッジにトイレ休憩。
これから3時間ほど水の上なのでトイレが無いからだ。
先にも書いたがターコレスロッジは露木さんの職場で家族経営のこじんまりしたロッジ。
でも、景色は素晴らしいロケーションだ。
なんと言ってもテラスの前にはマングローブの川が流れ、ヤマセミや沢山の水鳥が寛いでいる。
露木さんに「なんでここに泊まらないんですか?」
と聞いたら「一般のお客さんはここだと不満を漏らすかも・・・」
みたいな事を言っていた。
こじんまり過ぎて豪華じゃ無いということらしいけど、結構ここ良いと思います。
別に汚いわけじゃ無いし飯も美味いらしいし。
宿泊費も遙かに安いみたいだし、特に水鳥好きにはたまらないんじゃないかな?
日本では大珍鳥というのも居るらしいし(前にも書きましたがRICKは水鳥疎いのでわからず)
短時間でテラスから撮った水鳥はこの2種(いずれも日本で記録が有り日本では珍鳥らしい)
この他にもウジャウジャ居ました。
アメリカヒバリシギ Least Sandpiperかな???
オオキアシシギ Greater Yellowlegs
マングローブクルーズの時間がやってきた。
船着場までホセの運転で移動。
ボートに乗り込む。
このボートもチャーターなので自由に行動できるのが嬉しい。
もちろん「狙いはKingFisherだ」とボートの運転手に告げ出発。
この運転手件ガイドは物凄く眼が良くて、次々に鳥を見つけていく。
かなり遠くからあそこに居るって教えてくれるんだけど普通誰も見れないって(笑)
マングローブノスリの真下にハゲノドトラフサギが居て、ノスリがサギを狙ってるんだろうなあ〜っと思っていたら威嚇され追い出されたのはノスリだった(笑)
マングローブノスリ Mangrove Black Hawk
ハゲノドトラフサギ Bare−throated Tiger−Heron
またにゃっちが見たがっていたバシリスクトカゲもここでは見ることが出来た。
もちろんクロコダイルもそこらにウジャウジャ居る。
落ちたらアブねえなあ〜(^ ^;
バシリスクトカゲ
クロエリセイタカシギ Black−necked Stilt
マングローブの根元にさっき撮ったミドリヤマセミも居る。
とりあえず撮影するがボートが揺れて撮りづらい〜(^ ^;
ミドリヤマセミ Green Kingfisher
さて、ここで大きな川から支流に入る。
いよいよコミドリヤワセミ探しだ。
このヤマセミは体長13cmと日本のカワセミより小さく、格好もカワセミと似ている為凄く可愛い。
このボートツアーのメインとなるヤマセミだ。
でも他のヤマセミもそうだけど日本名は何故ヤマセミなんだろう?
カワセミって言う方がふさわしいような気がするんだけどね。
一本の支流に入り探すが居たのはミドリヤマセミだけ。
でも、マングローブキイロアメリカムシクイが再度現れてくれた。
また「露木さんが撮って撮って〜」と言っている(笑)
マングローブキイロアメリカムシクイ Yellow Warbler
今度は違う支流に向かう。
またミドリヤマセミが近くを飛ぶがお目当てのコミドリちゃんは現れない。
支流の行き止まりまで行って、引き返す途中に運転手件ガイドが何か言った。
どうやらお目当てのコミドリヤマセミを見つけたらしい。
船を電気モーターで動かし、そ〜っと川岸に寄っていくとそこには可愛い〜コミドリちゃんが居ました(^-^)/
しかしこの子は船が凄く近寄っても本当に逃げる気配が無い。
しまいにはレンズの最短距離を切る4,5mまで近寄っても全然動じす、水に飛び込んで魚を捕ろうとしている。
たまに背伸びしたり、横歩きまでして大サービス!
コミドリヤマセミ American Pygmy Kingfisher
コミドリヤマセミ American Pygmy Kingfisher
いや、ほんとカワイかったです!
この写真を撮った後、雨が本格的に降り始めた。
撮った後で良かった〜(^ ^;
目的の子を撮ったので、後は余裕で寄り道を何箇所かしながらクルーズ終了。
楽しかったなあ〜。
カラーラに行く予定が有る方には絶対お奨めですよ!
その後、朝行った池にもう一度寄ってみるが目ぼしい鳥が居ない。
サギが数百羽群れているだけだった。
ふと見るとホセが道の途中で車を停めて何かチェックしている。
どうやら車のサスペンションが壊れたらしい。
確かにギシギシ言う音がだんだん大きくなってきたもんなあ〜。
セベグレからの悪路でコンプレッションのダンパーが抜けたらしい。
あらら、外車って良く壊れるなあ・・・(^ ^;
一旦ホテルに戻り昼食を食べることにした。
1時30分にはチェックアウトする予定だ。
車に乗込みホテルに向かっていると人家の樹にまだ見ていないキヌバネドリが止まっているのを露木さんが発見!
するとタイミング悪く、近所のオバサンが木の真下を通ろうとする。
「ああ〜っ!おばば〜行くなあ〜!おばば〜!!!」と車の中で叫ぶ露木さん。
かなり面白かったです(^-^)
結局この鳥はおばばにも動ずることも無く、車から降りて撮影。
しかし民家の庭先にこういう鳥が居るとはおそるべしコスタリカ・・・。
ウスハグロキヌバネドリ Black−headed Trogon
ホテルの近くでもあのチョコボールのキョロちゃんのモデルというオオハシを撮影。
ニショクキムネオオハシ Chestnut−mandibled Toucan
ホテルに着き、バイキングの昼食。
そしてチェックアウトした。
そして最後の探鳥場所に移動。
露木さんが先日アメリカ人ガイドのケビンにマイコドリが求愛ダンスをしていたのを見たと聞いた場所らしい。
ただ、露木さんが言うには求愛時期にはまだ早いらしく「ケビンの勘違いじゃないのかな〜?」
と半信半疑だ。
入り口がわかり辛いという道を下って行くとそれらしい場所が有る。
すると露木さんが
「思い出した!ここ来た事ありましたよ〜。8年前に何もわからずコスタリカに来てたまたま来た場所がここだったんですよ!ここで始めてマイコドリの求愛ダンスを見たんだよなあ〜」
と感慨深げだ。
へえ〜・・・ここが露木さんのコスタリカ探鳥のルーツの場所なんだ。
しかし鳥の姿も声も聞こえず森はシーンとしている。
居るのはハキリアリの行列ぐらいかな(実際切った葉っぱをせっせと運んでました)
時間も昼の2時頃だしね。
そして雨が降っている為に500mmはやめて70−200mmを装着。
森の中を散策していると一羽の鳥が目の前に現れた。
シロヒゲオオガシラという鳥だ。
現地では「バカ鳥」と言われている。
人間が近づいても逃げないかららしい(^ ^;
でも、嘴の下に長いヒゲが有り愛嬌も有って可愛かったよ。
本当に近づいても全然逃げないしね。
シロヒゲオオガシラ white−whiskered Puffbird
鳥の声がどこからか聞こえてきた。
露木さんによるとこれもキヌバネドリの鳴き声との事。
声の方向を探しに行くとにゃっちが発見!
パナマハグロキヌバネドリだ。
パナマハグロキヌバネドリ Baied’s Trogon
この鳥も初見だ。
どうやら雨が上がった直後でまだ暗いので、鳥も動き始めたらしい。
本来こんな昼間には出てこないだろうから雨がパラついていてラッキーなのかも・・・(と、プラス思考に考えてみる)
そして林の奥に入っていた露木さんが「オレンジマイコドリが居ますよ!」
とRICKを呼ぶ。
急いで駆けつけるRICK
そこにブーン、パチッパチッという独特の羽音をさせながらオレンジマイコドリが来た。
昨日撮ったのより大分良いのが撮れて良かったよ。
オレンジマイコドリ Orenge−collared Makakin
林の奥から散策路に出るとまた露木さんが何かの鳥の声を聞いたらしく必死に探し回っている。
そして、露木さんの方に近づいていくとにゃっちが「あっ!」
と声を上げて指さしている。
RICKにもその鳥が見えたのだが正直「なんか黒っぽい鳥が居るなあ・・・」としか思わなかった。
「地味そうだけどこれを探してるのかな?」と思ってとりあえず適当に撮ってみる(それが下の写真)
そしてカメラのファインダーを覗きながら「なんじゃコリャ?????」とビックリした。
あまりにビックリしたので事もあろうか一度カメラをずらして肉眼で確かめちゃったよ(^
^;
その鳥はオナガセアオマイコドリ。
昔NHKの番組で変な求愛ダンスをする変な鳥が居るのを見たが、まさにこの鳥なのだ!
オナガセアオマイコドリ Long−Tailed Manakin
痛恨のブレ!この後ファインダーから眼をそらしてしまった(T-T)
「この鳥ってパプアニューギニアに居るんじゃなかったっけ???」と勘違いをしていたRICK。
あまりに変わった格好をしているのでそういうイメージだったのだ。
(パプアにはこれより奇怪なフウチョウが沢山居るからなあ〜)
はっきり言って鳥というより『虫』
こいつコスタリカに居たんだ〜・・・。
後で聞いたらにゃっちはTVで見たのを覚えていて探している鳥がこれだって知っていたらしい。
この鳥は暗い林をすばしこく飛び回り、すぐ居なくなってしまったのでちゃんとした写真は撮らせてくれませんでした。
この鳥が居るのだとわかってたら500mm持って来るんだった・・・・(T-T)
でも「最後の最後で凄いの見れましたね〜」
とみんなで大満足。
やはり最後に何か有るなあ〜(^-^)
背中から尻尾のラインがもはや鳥ではない! ちゃんと顔が写っていれば〜・・・・(T-T)
散策路から出るとキンズキンフウキンチョウが高い樹の上野群れていたが、これはデジスコじゃないと撮れないような距離なので撮影不可。
でも、珍しい鳥を見れた直後なのでホクホクのRICKで有った。
さて、もう大分時間を費やしたのでサンホセに向かわなければ・・・。
途中峠道で大きな事故が有ったり、道端にナマケモノが居たりするのをみながらサンホセへ。
市街に入り、ホテルの近くまで来てam/pmに寄ってもらい(日本のロゴが違う)今宵のビールと夜ご飯のカップラーメンを購入。
すぐ近くのホテル カントリー・イン・スイーツまで送って貰う。
ここは初日に泊まったホテルだ。
そしてチェックインをして貰った後に4人で記念撮影。
あ〜あ・・・もう終わりだよ・・・。
露木さんに「探鳥記楽しみにしています。有難うございました」と言われ。
「楽しい探鳥記書きますよ!楽しみにしていて下さいね」と返事。
ホセとは「グラシアス!」と笑顔で握手して別れる。
左から露木さん、RICK、にゃっち、ホセ とても良いチームでした(^-^)
こうしてコスタリカでの探鳥はすべて終了したのだ。
翌日は朝空港に行ってアメリカのダラスまで移動。
ダラスで一泊して今度は成田へ飛ぶ予定だ。
乗り継ぎの為ダラスで一泊しなきゃいけないというのが勿体無いなあ〜( ̄〜 ̄)
ホテルでは買ったビールとカップラーメンでにゃっちと2人でカンパ〜イ!
「凄く密度が濃くて楽しい旅行だったねえ〜」
と2人でお祝いをしたので有った。
露木さん!ホセ!有難うございました(^-^)
※コスタリカでの探鳥記はこれで終了です。
乱筆乱文にて大変失礼致しました。
間違いやご意見など有りましたらメールにてご連絡下されば幸いです。
※Nextページには一応翌日からの帰国編も有り
とくにハプニングも無い(本人達は結構辛かったけど)ので旅行の参考にどうぞ
帰国時の旅行記に興味が無い方は帰国編を通り越して<総括>のページに