<3日目>
さあ!今日は最終日だ。
午後5時にはレンタカーを返却して、6時5分石垣発の那覇行き飛行機に乗らなくてはならない。
昼には竹富島に行って、有名な竹の子という食堂で八重山そばを食べる予定も有る。
その後は釣りもしなければ!
(よくばり過ぎだって言うの・・・)
果たして今日は鳥を見れるのか???

今日はちゃんと朝6時30分に目が覚めた。
そして7時にはレストランに行き、バイキング形式の朝食を食べた。
朝食を食べ終えてすぐホテルをチェックアウト。
とりあえず石垣市街に近いパンナ岳に行く事にした。
車を走らせていると今までよりも鳥が多い気がする。
まあ、この2日間は日程的に朝の探鳥が出来なかったのも鳥が少ない原因で有ったのも確か。
だからこそ今日は頑張らなくてはならないのだ。

まず、パンナ岳の頂上を目指していくが鳥の姿はあまり見えなかった。
スカイラインを通ってゆっくり車を走らせていると猛禽が2羽空を飛んでいる。
チョウゲンポウだ。
ホバリングしたり滑降したりしてたので何枚か撮らせてもらう。

でも8時を過ぎているのにまだ薄暗く撮影には悪条件だ。
逆に日没は6時頃なので遅くまで遊べるのだけどね




そこからちょっと先に進んで鳥を探したが、居るのはシジュカラとムクドリ、ヒヨドリの声だけ。
仕方が無いので場所を変えることにした。
名蔵川の方に行ってみようと移動する事にした。

車を走らせていると電線に見慣れないシルエットが・・・。
カメラで覗いて見るとどうやらサンショウクイみたいだ。
とりあえず撮影する。
しかしまだ暗いんだよなあ〜。
ただの証拠写真になってしまった(^^;














リュウキュウサンショウクイ

※クリックすると大きくなります


その後、名蔵川に着き橋が有ったので渡るかどうするか迷い、車を止めてふと、欄干の上を見ると何か有る。
「あれ置物かなあ〜?」
「いや、違うと思うよ。鳥じゃないかなあ」とにゃっち
車をゆっくり走らせ近づいてみると、なんとそれは探していたカンムリワシだったのだ!
「おお〜っ!!やっと居たよ〜!!!」と大喜びのRICK
まだ距離が有るので押さえの写真を何枚か撮影。
ゆっくり車を近づけながら、どんどん距離を詰める。

もう10mも無いだろう。
車のエンジンを止めて、全身の入った写真を何枚も撮影。
カンムリワシはこちらに気づいて居るのに、たまに目を向けるだけで逃げるそぶりは無い。
生態系の頂点に立つ余裕なんだろうか?
それならばと車の外に出て更なるアップを狙った。
何枚か撮影して近づくと、フワッと飛び立った。
もう充分に撮らせてもらったので追いかける事もしなかった。

レンズ越しに見れた精悍な顔付きにもう満足。
写真も満足のいく物が撮れた。
写真はその時のカンムリワシ。

若鳥らしく色は白っぽい

※クリックすると大きくなります
※クリックすると大きくなります
※クリックすると大きくなります

「いやあ〜初日のセマルハコガメと言い、カンムリワシと言い、一回きりの結構きわどい遭遇だったねえ〜」
と幸運を喜ぶ二人であった。
確かに初日も登山をしていなければセマルハコガメには会えなかったからね。
本当にラッキーだよ(^-^ )

そこから車に乗り込みちょっと移動すると、近くで茶色い鳥が飛んだ。
ムクドリ系だろうと思ってレンズを覗くとちょっと違う感じ。
距離が有るので画像が鮮明でないのだがアカコッコのメスかシロハラだと思う。
果たしてどちらでしょう?
わかる方教えてください。


アカコッコ雌か?

その後付近を探索したが鳥の姿が見えないので、最後の探鳥ポイントで有るマングローブの干潟に車で向かった。
しかしマングローブの森自体に鳥は少なく、たまにヒタキ系の声がするのみ。
駐車場に車を止めて付近を歩いているとチャッチャという声。
よく見るとメジロだった。
こんな鳴き声だったっけ?
RICKはこの時カメラは車の中に有ったのでにゃっちに撮影してもらった。
100mmのマクロレンズが付いてるんだけどね。
その後鳥も余り居ないし、さっきのカンムリワシで満足できたので、今度の目的地竹富島に向かうことにした。

昨日来た離島桟橋に来て、今度は八重山観光フェリーの乗船券を買う。
竹富島までは10分の船旅だ。
昨日乗った西表への高速船よりだいぶ古く、スピードも遅いのでちょっとがっかり。

港に着いてから集落まで15分ぐらいなので歩く事にした。
竹富島は徒歩で横断しても30分ほどの、珊瑚で出来た小さな島だ。
昔ながらの沖縄集落と道が残っている。
だが、集落までは完全舗装された結構立派な道が出来ていて歩道を歩く事になった。

しかしこの島にはカラスが多い。
道沿いの木の一本一本にカラスが陣取っている。
ほかの鳥は余り居ないみたいだ。
もっとも竹富島は鳥メインで来たのではないので、重い500mmは車のトランクに置いてきたけどね。

集落に着き、道が細くなると白い砂で道が出来ている。
石垣も珊瑚で出来ているのだろう、結構良い感じだ。
屋根の瓦は統一されて殆どの家が赤瓦だ。
その屋根にはシーサーという守り神の彫刻が鎮座している。
「良い所だねえ〜・・・私この島が一番良いなあ〜」
と、にゃっちも大層気に入った様子。
何か時間が止まった感じがするね。
犯罪とか起きないんだろうなあ〜。














こんな感じの道です。
※クリックすると大きくなります

集落が終わりに近づくと目的の竹の子食堂に着いた。
予想していたよりも結構新しい店だった。
店に入るとまだ11時と時間が早い為か客は一人だけ。
昼時になると行列が出来るらしいから良かった。
朝から動いておなかも減ってしたしね。




二人でまずオリオンビールを注文。
美味い!今日は天気が良く暑いぐらいなのでビールが美味い!!!南国ビール最高!
その後注文した品が出てきた。
RICKはソーキそば、にゃっちは八重山そば小だ。
そばはさすがに美味しい。にゃっちも気に入った様子。
ソーキは豚の煮物の事だが、こちらの方はRICKには肉の味が前面に出すぎていて好みではなかった。
でも豚肉が好きな人は良いんじゃないかな。
ちょっと食べてからこの店のおばあさんが考案したというピィーヤーシーと言う香辛料をかけた。
これも良い感じで美味しい。
竹富島に行ったら是非食べて見ると良いですよ〜。

おなかも一杯になって満足し、ほろ酔いで500mほど先の西桟橋へ。
桟橋に着いた時は丁度干潮だった。
あわよくば桟橋から釣りでもと考えていたのだがまったく無理。
綺麗な海を見ながら(巨大なナマコが沢山居たけど・・・)まったりして撮影。
その後にゃっちは自分の土産用に貝殻を拾い集めていた。

この時には後に起こる事件を二人は予想だにしなかった・・・。


竹富島西桟橋

とりあえず土産用の貝殻も集めたし、石垣島に戻って釣りでもしようということになった。
ポイントは昨日目星を付けておいたからね。
帰りにもにゃっちは屋根のシーサーを撮影してコレクションにしている。
RICKは撮影はお休み。
ノンビリと歩きながら港まで向かった。

船に乗り込み、離島桟橋まで戻るとすぐに車に向かい釣りのポイントへ。
サザンゲートブリッジ下の公園に行ったが風が強くて釣りにならない。
それではということで風裏にあたる漁港の防波堤で釣る事にした。
もちろん餌はイカの塩辛。
餌を付けて底に付けるとアタリがあった。
釣り上げて見るとベラとアイナメを足しておなかの部分を赤くした様な魚が掛かった。
その後も、同じ様な魚が何度も掛かった。
リックがポイントを変えようと仕掛けを巻き上げた時にデカイ魚がオモリにアタックしてきた。
それは何とデカいヤガラ(トランペットフィッシュ)
ヤガラってルアーでも釣れるんだなあ〜と思い、仕掛けをルアーに変えるが反応は無し。
まあ、そんなものでしょう(^^;
3時過ぎになり充分釣って楽しんだので、少し早いがレンタカーを返却して空港に行く事にした。
雲行きも怪しかったからだ。

とりあえず土産屋に寄って必要な物を買い込み、コンビ二スパーに寄って『沖縄限定ラ王沖縄そば』を購入。
これはRICKの自分への土産とにゃっちのお兄さん夫婦へのお土産だ。
スパーのくじで当った肉まんをほおばりながらレンタカー店に向かうと、案の定スコールの様な激しい雨が降ってきた。

レンタカー店に着くと「この車でそのまま空港まで送りますから」
と言われ自分達が乗っていたレンタカーに再度慌しく乗り込む。
空港に着く頃には雨は殆ど上がっていた。
やっぱりスコールと同じ類のものなのだろうか?

空港に着きANAのカウンターチェックイン。
「那覇から羽田までのスーパーシート開いてますか?」
と尋ねると「お取出来ます」との返事。
やった〜スーパーシートだ〜。
(ちなみにRICKはこれまでビジネスクラスやスーパーシートの類は乗ったことが無い)
しかも石垣から那覇への飛行機18:05分発ANA1776便の座席番号が2Aと2Bだ。
これはラッキー!
チェックインも済んだので出発まで待合室の椅子に座ってノンビリ待つ事にした。

「楽しかったねえ〜。カンムリワシもセマルハコガメも見れたし良かったよ」
なんて話していると、にゃっちが
「わたし、自分へのお土産はこれなんだ〜。沢山綺麗なの拾えたよ」
と言って、小さいプラケースに入れた竹富島で拾った貝殻を見始めた。
RICKも「どれどれ」といって覗き込む。

「ああああああ〜〜〜!!!!!!」

二人で声をあげてしまう。
なんと1cmぐらいの貝殻のうち一つがもぞもぞ動いているではないか!
何と空だと思っていた貝殻にはヤドカリが入っていたのだ・・・・・。

あせるにゃっち。
「どうしよう・・・どうしよう・・・」
と、かなり動揺した様子。
「飛行機の上から海に落とすとか、那覇の空港で水槽を探してこっそり入れるとか・・」
対策を二人で練る。
結構無理な発想だと思うが・・・(^^;
しかし、困ったのは事実。

しかし、出発時間も迫っているのでとりあえず飛行機に乗る。
石垣〜那覇の飛行機はヤドカリの事で頭がいっぱいで外の景色を見ている余裕など無かった。
大体ヤドカリを飼った事など二人とも無いので、水が無くても大丈夫なのかもわからない。
とりあえず海水が必要だ!と閃いたのが土産店で売っている沖縄の塩で食塩水を作って家まで我慢してもらおう。
という考えだった。
那覇の土産物屋で石垣の塩を買ってにゃっちが食塩水を作り、ペットボトルに移す準備が出来た。。
その時似たような貝が有ったので「どちらに入っているのかなあ〜」と電灯の明りに透かしたらヤドカリが出てきた。
「こっちだね〜」
と言ってペットボトルに移す。
念の為、もう一つの似ている方を観察していたら、なんとこちらにも居るではないか!
「2匹も連れて来ちゃったよ〜・・・」
頼むから明日の朝まで元気で居てくれよ。
そうしたらペットショップでちゃんとした海水の素とかを買ってきて、うちで責任持って飼うからね〜。

皆さん海岸で貝殻を拾う時にはヤドカリが入っていないか気をつけましょう(^^;

帰りのANA136便20:10分発那覇〜羽田はスーパーシートでゆったり。
6000円増しだがその価値は有るかも。
シートは広い、ビール呑み放題、静かだし。
希望者には夜食のとびっきりおうどんが出される。
まんま赤いキツネだけどね(^-^ )
ちなみにスーパーシートは満席だったから早目のチェックインが功を奏したのでしょう。



くつろいでいる内に22:20分羽田に到着。
預け入れ手荷物荷物もすぐ出てきて、すぐに駐車場の送迎バスに乗り込む。
駐車場から自分の車に乗り、茨城まで高速で飛ばして帰り40分で家に到着。
午前様にならないで済んだ。
まあ、今回はよく移動したね〜。
2泊3日と短い旅行だったけど面白かったなあ。
また再び来たい所が増えてしまった・・・(笑)

そして今、我が家には2匹のヤドカリが同居している。
竹富島のヤドカリだから「たけさん」「とみさん」とにゃっちが命名(^^;
今日も2匹で、もぞもぞ動き回っています。

乱文失礼致しました。

たけさん&とみさん