<ランカウイ2日目>
朝5時すぎに目が覚めるがまだ暗い。
6時、7時でもまだ暗い。
やっと7時半頃明るくなってきた。
ずいぶん日の出が遅いなあ・・・明日はもっと遅くまで寝ていようと思う。
心配していたバルコニーからの景色は高い場所から見渡す感じで結構悪くない。
鳥を見るのには木の上を見下ろすような感じの方が良いからね。
まあ、部屋はこのままで良いかなと少し考え直したのであった。

ホテルのベランダから。南国でしょ?

朝食を食べに行きがてら散歩をするつもりで外に出る。
が、部屋の外にはたまたまホテル内の循環バス(カート)が泊まっていて、自分達を見て乗って
行くと思い待っている様だった。
悪いので取合えず乗せて貰う。
結構遠回りしてやっとロビーに着いた。
「歩いた方が早いじゃん・・・」
次回からは絶対歩いて行動しよう。

朝食はロビー横のレストランでバイキング方式だ。
勝手に好きなものを選べるのでこのスタイルは好きです。
にゃっちも満足そう。
しかしいつも少食のにゃっちが海外で沢山食べるなあ〜。と感心する。
(昼、夜はやはり余り食べないんだけど)
味はまあまあかな。美味しいのも有れば普通のも有り。
お腹一杯になってレストランを出て、レンタカーを借りようとオフィスに行くと誰も居ない。
オープン8:00からって書いてあるじゃん!
今は8:30過ぎ。
さすがマレーシアだなあ〜と2人で納得。
しょうがないからホテル内を散歩することにする。

鳥の声は多いなあ〜。
聞いた事の無い声ばかり。
やはり異国の地なんだなあ〜。
と、歩いているうちに鮮やかなブルーの鳥を発見。
日本のオオルリに似ているがちょっと大きい。
木の高い所では小さい鳥が蜜を吸っている。
ホバリングしているからハチドリなんだろうな〜と見ていた。
今はカメラを持ち歩いて居ないから後で撮ろうと、またレンタカーオフィスに向かう。
今度は居ました。
でも、狭いオフィスにスタッフ4人。
人件費が出ないんじゃないかと余計な心配をする。
3日間借りて450RM(1リンギット33円だから3日間で15000円ぐらい)
車種はプロトンのクーペだ。
結構綺麗で新車っぽい。
シートにはRの文字が。RACINGタイプなのかな〜と思ったら非力な車だった(笑)エンジンは
三菱らしいけどね。

ガソリンが入っていないので取合えずガソリンスタンドを探そうと出発。
5分ほど走るうちにパンタイコックという港に出た。
その道路沿いにスーパーを併設しているガソリンスタンドが有ったので寄る事にする。
満タン35Lぐらいで払ったお金が日本円にして約1500円ほど。
安い・・・。
このまま最後まで給油する事が無かったから3日間でガソリン代はこれだけ。
(ランカウイではレンタカーはガソリンカラ渡し、カラ返しが常識らしい)
ついでにジュースも買うが日本円にして60円程度。
う〜ん安い!

ガソリンも入れたのでグヌン・ラヤという島最高峰の山に行ってみる事にする。
頂上まで車道が有り、車で行けるらしい。
行く道の途中にはゴム園が有り、地元の人々がのんびりと生活している。
結構小さな屋台が沢山有って「商売になるの?」と余計な心配をする。
また、マレーシアの人たちの車の運転は噂ほど乱暴とも思えなかった。
ただ、バイクがやたら多い上に2人乗りから4人乗り!まで当たり前。
みんなノーヘルだし・・・。
道路逆走も当り前と、気をつけた方が良いのは確か。
でも、日本よりゴミゴミしていないので見通しが利き、やはり運転は楽だと思う。

ホテルから島の反対側まで走り、ランドアバウトというロータリーを回り右へ。
しばらく行くと左に曲がり登山道路への入り口だ。
確か有料のはずなんだけどゲートも開いていて人も居ない。
「居ないんだからしょうがないよね〜」とゲート通過。
しばらく走っていると笑い声の様に聞こえる声と共に大きな鳥が見えた。
「サイチョウだ!」と感動。
2人で喜んで見ていたらそのうちどこかに消えてしまった。
また、先に進むとまたサイチョウの影が。
でも、車を止めると皆一斉に逃げ出してしまった。
撮影出来るかな?と外に出てみるが次々と森の奥深くに飛んで行ってしまった。
車に戻る時に啄木鳥のドラミングが聞こえたが姿は見えず諦める。
気を取り直して先に進むと今度は青い鳥が見えた。
「ブッポウソウだ!」と車を止めて今度は撮影に入る。
日本ではめったに見ることが出来ないという。
にゃっちももちろん見たことが無いので綺麗なブルーにオレンジのクチバシのブッポウソウに
感動している様子。
これだけでも来て良かった〜と思えた瞬間だった。

ブッポウソウ

その後、この山にはブッポウソウが日本のヒヨドリぐらいの割合で居る事が判明。
ご機嫌になって山頂を目指すが携帯電話の施設と怪しい施設(ホテル?)が有るだけで何も
無い。
鳥はイワツバメがいるだけなので引き返す事にする。

下山の時は普通にブッポウソウの写真を撮るだけでは物足りないので飛翔写真を撮れないかなあ〜と
期待する。
ここのブッポウソウは一度逃げても同じ枝や電柱に戻るのが多いので撮影しやすい。
自分が近づくとカメラを構えるまでも無く逃げるので、にゃっちに近づいてもらい飛び立つ瞬間のショット
を撮ろうとするが(自然に近づくだけです。飛翔写真を撮りたいが為に石を投げたりするのは絶対駄目!)
にゃっちが近づいても逃げる気配まったく無し。
にゃっちが留まっている直下に行って語りかけても飛ばない・・・。
動物と会話できるにゃっちは敵じゃないとわかっているのかね〜。(にゃっちは超動物好き)
で、自分も近づけるかな?と近づいていくとやはり逃げてしまった(^^;
しかし、なんとか満足の行くショットを撮れて下山した。

着地寸前                                   羽にピントが合っているので良しとしよう・・・。

その後、マングローブの川が近くにあるという島北東部に有るタンジュン・ルー・リゾート・ホテルに行ったが
カバイロハッカという日本のムクドリに似た鳥しか見れなかった。
マングローブの規模も昨年行ったオーストラリアのケープトレビュレーションと比べると大分小さいので早々
に退散することにした。
今度は島の南に行って昼御飯と滞在中のビール等を買いこもうと移動する事にした。

パンタイチェナンの水族館横の酒屋が安いとの情報を得ていたのでそこでビール等を買い込む。
アサヒスーパードライが日本円にして約80円
地元のTigerBeer等は40円だ!
ランカウイは免税の島だから税金が掛からないとはいえ安い。
日本は税金高すぎとちゃうの???

昼御飯はその横のフードコートで食べる事にする。
にゃっちはナシゴレン(海鮮チャーハン)RICKはビーフンみたいな物を頼む。
値段はどちらも150円程度か。
味はまあまあかな。

御飯も食べたし一度ホテルに戻って買い込んだビール等を置きに行く。
その後どうしようかと思ったが、明日の朝行く予定のペルジャヤホテルの偵察に行こうと決める。
ここはALCEDOさんがチャバネコウハシショウビンを何度も見ている所だ。
取合えず偵察なので重いカメラは置いていく事にする。

また、プロトンに乗り込み、朝通ったパンタイコックの港を通り過ぎていく。
道路沿いに湿地帯が有ったので何か居ないか見ながら運転していると、50cmぐらいの高さの折れた枯れ
木の上にカワセミ系のシルエットを発見!
あわてて車を止め、車をUターンさせて見ると、鮮やかなブルーの羽のカワセミが近くの水溜りにダイビングし
ている。
「お〜!!!アオショウビンだあ!」
写真では見ていたが、飛ぶと凄く綺麗な羽をしている。
「う〜カメラ持って来てないよ〜・・・・」
と後悔しきり。
「また、見れるかなあ〜」と不安になりながらも、泣く泣くその場所をあとにする。

ジャングルの中を車で進んで行くとペルジャヤ・ホテルが有った。
車を駐車場に止めて川までの道を探そうとするが、川に下りようと建物の左を進んでいくと、ホテルのスタッフ
の人に「どこに行くの?」と声を掛けられた。
とりあえず「プールまで」というと「この先はメカニックスペースだから何も無いよ」
と笑顔で教えてくれた。
こちらも笑いながら「サンキュー」と返す。
こちらの人は凄く笑顔が良いなあ〜。
何となく気が引けたが人で賑わうロビーを通り抜け、さらにプールの横を通り抜け川の河口の有る場所に出
た。

確かにマングローブが生えていて鳥の声も聞こえカワセミ系がいそうな場所だ。
実際、対岸の遠くの木にアオショウビンとブッポウソウが見える。
その向こうにはチャバネコウハシショウビンらしき黄色い鳥も居る。
しかし想像していたよりも水が多い。
これじゃ川の上流に行けないなあ〜。
と思っていると対岸に細い藪道を発見。
とりあえず行ってみたら先程アオショウビンが留まっていた木の上に出た。
まだ、居るかな?と思い静かに近づいたがやはり逃げてしまった。
なるほど良い感じの川だと思ったが、降りる場所が無い。
雨季だからしょうが無いのかな。
とりあえず、居る事はわかったので明日の朝また来よう、と言う事でその日はホテルに戻る事にした。

ホテルに戻り、夕方になって風呂に入りベランダでビールを呑んでいると騒がしい声が聞こえてきた。
なんとサイチョウの群れだ!
急いでカメラを部屋の中に取りに行き、撮影開始。
ちょっと暗いのでシャッタースピードが遅いがしょうがない。
バシバシ撮影しているとだんだんこちらに近づいてくる。
しまいにはベランダのすぐ横の木5m程の場所に留まったのだ。
500mmレンズ最短撮影距離ギリギリの所で撮影。
長いまつ毛まで撮影成功。
「この部屋で良かったかも・・・」なんて思う、ちゃっかりしているRICKであった。

カササギサイチョウ ホテルの窓から                          ベランダのすぐ上に来た! まつげが有る・・・

その他にカザリオウチュウ、コウライウグイス等をベランダから撮影する事が出来た。
う〜ん贅沢(^^)

ご覧になった方からのご指摘でヒメカザリオウチュウ→カザリオウチュウに訂正します
尾羽の形が角状だとヒメカザリオウチュウ、
燕尾型だとカザリオウチュウみたいです。
黄色いのはコウライウグイス  

その後、風呂につかりながらテレビを見つつビールを呑むというブッタるみな事をしながら寛ぎ(何故かこの
ホテルは作りがそう出来るようになっている)
ベランダに出て地元で買ったカップラーメンを食べ、すぐに酔っ払って寝ました(^^)