2010年1月12日 シンガポール探鳥記2日目 <ボタニックガーデン〜スンゲイブロウ>

8:00起床のはずだったが中国人の声がうるさくて7:00に起きる。
まったくあの国の人はなんでいつも声がデカイんだかな・・・( ̄〜 ̄)

もう離脱出来ると考えて撮影機材一式を持って朝食会場に行く。
クオリティーホテルのバイキングは品数も多くて味もまあまあではないだろうか?
久しぶりに朝からお腹一杯食べたな〜。
 
丼風(笑

9:15分になり現地女性添乗員が来たので早速キャンセルしたいと告げると
「サインが要るからちょっと来て」と言われ、紙を出されて「ここに名前を書いて」と言われてサインすると「これでOKよ」
と、さっさとバスに乗り込み観光に出発した。
あれ?なんか随分あっさりしてたなぁ〜・・・
こういうのに慣れてるというか、止めても時間の無駄と言うのがわかっているみたい。
なんにせよ晴れて自由の身だあ〜(o ̄▽ ̄)ノ

丁度ホテルに入ってきたタクシーでボタニックガーデン(シンガポール植物園)に行く事に。
まずUKIUKIVIDEOさんオススメのエコレイクに行く為にチルドレンガーデンへ向かってもらう。
10分ほどで到着。
クオリティーホテルは街の北に有るので市内観光するには不便で人気が無いらしいけど市内に用事が無い自分達にはとても立地の良いホテルです。ホテルからのタクシー代は6S$(約400円)と格安でしたね。
チルドレンガーデンは植物園の敷地に有る別の施設なので、入口でパンフレットを貰い、一度ロータリーに出てから左の道を入ります。
敷地に入るとすぐにエコレイクが見えてきた。
結構開けている池ですね〜。

Eco Lake

早速綺麗な声で鳴きながらコウライウグイスがお出迎え。
南国の常連ですね。

コウライウグイス Yellow oli-oli

エコレイクの周りを歩いてみたが、どうも今の時期には周りの樹に実がなっていない様だ。
先月は実がなっていたと言うけど、もう無くなってるんですね。
ジャワハッカとシキチョウは沢山居たけどあまり撮らなかった。

シキチョウ  なんとなく撮った唯一の写真

池の端に一箇所樹が茂っていたのだが、そこでヒラヒラと水浴びをしている鳥が居る。
飛び方がサンコウチョウぽいな・・・と思っていたら当たり。
冬の間はこんな所に居るんだ。
初夏に日本に来たら遊んでね(^ー゚)☆
サンコウチョウはこの時期尾が短いし飛んでいるのが暗い場所だったので写真は撮りませんでした。

にゃっちが茂みに何か鳥が隠れたというので待っているとカメラを持った地元シンガポールの年配バーダーが声を掛けてきた。
「イーグルは見たか?さっき向こうに居たぞ」と言っている。
そういえばさっきシロガシラトビが飛んでたなあ・・・・でも前にも撮ってるからわざわざ行くのもね・・・と思い、
「KINGFISHERはこの池に居ないの?」と聞くと「ここには居ないよ」と、言う。
ここには居ないのか・・・まあ良いけど。
「じゃあ幸運を」と年配バーダーはシンフォニーレイクの方に向かって歩いていった。

その後、茂みから鳥が出てこないので自分達もシンフォニーレイクに向かって歩いていく。
ハトとジャワハッカはうじゃうじゃ居ますが全体的に鳥が少ないですね。
まあ〜時間ももう11時近いからね。
朝、離脱証明書書く必要が有ったから出るのが遅かったもんな・・・

道路沿いのCluny Park Wayを歩いていると、またさっきの年配バーダーに有った。
また話をしていると「ピューイ」とアカゲラと同じ様な鳴き声。
年配バーダーが「あれはBANDED WOODPECKERだ」「頭が赤くて後ろが黄色いキツツキだ」と言う。

え?BANDEDって珍しいと言われるあの紅いキツツキの事?
と、レンズを向けるとまさにシマベニアオゲラがそこに居るじゃないか!
すぐ真上で長い間その姿を見せてくれた。
まずは見たかった鳥のうち1種類撮ったぞ〜。


BANDED WOODPECKER シマベニアオゲラ

BANDED WOODPECKER シマベニアオゲラ

BANDED WOODPECKER シマベニアオゲラ

年配バーダーにサンバード(タイヨウチョウ)を撮るのに良い場所有りませんか?と聞くと3箇所ほど教えてくれた。
なるほど後で行ってみようかね。
ここでの第一目標キゴシタイヨウチョウを撮る為だ。
御礼を言ってまた年配バーダーと別れる。

そのままCluny Park Wayを南に歩いて行くとシンフォニーレイクに出た。
でも、明るいからか鳥はジャワハッカ、スズメ、ハトぐらいですね。

シンフォニーレイク

岸辺に居ると欧米人のバーダーが話しかけてきた。
話の中で「君はpittaを見たか?」と言う。
こんな場所にヤイロチョウが居るの!?
お腹がグリーンで羽が青だというからBLUE-WINGED PITTAらしい。
見た場所を教えてもらったが早朝か夕方しか出ないとの事。
ヤイロチョウは明日の朝に挑戦してみよう。

またベンチ近くの茂みにシロハラクイナの親子が居るのを教えてくれた。
ほんとに足元に居る。
へえ〜シロハラクイナの雛って真っ黒なんだ。
良く見れば黒い卵まで有った。
巣なんだねココ。
あまり邪魔しないようにさっと写真を撮ってその場を離れる。

シロハラクイナの家族

さて、年配バーダーに教えてもらったポイントに行ってみるがもう昼なのでほとんどタイヨウチョウも居ない。
今日はここは切り上げて食事をしてからスンゲイブロウ湿地公園に向かいますかね。
干潮の時間から言うと今から向かうのが丁度良い時間の筈だ。

フードコートの有る出口に向かって歩いていると「ギャギャギャ・・・」とすぐ近くでショウビン系の声がした。
スワンレイクの方向からだ。
ナンヨウショウビン?コウハシショウビン?アオショウビン?
とにかく呼ばれちゃ行かない訳にも行かない。
とりあえず遠回りして行ってみるか・・・・

坂を下りるとすぐスワンレイクが有ったがカワセミの姿は無い。
やっぱ出口に行こう・・・・と、道の脇の樹を見たら白いものが留まっている。
距離は7mぐらいかな。
良くみたらナンヨウショウビンでした。
レンズ最短5mぐらいまで近寄っても逃げない。
にゃっちのデジスコだと全身が入らないではみ出しちゃってるらしい。
オマエ警戒心無さすぎ〜(^ ^;

ナンヨウショウビン Collared Kingfisher

ナンヨウショウビン Collared Kingfisher

なんか他の地域で見るナンヨウショウビンより小さく感じたのは気のせいだろうか?
小さいからオスなんでしょうけど。
どこまで近寄れるか試したら、4mを切った位で隣の樹に飛んだ。
でも直後に芝生の餌を捕ってる図太いナンヨウショウビンでしたね。

その後、入り口近くのボタニティーセンター地下のフードコートで昼食
冷やし中華みたいなのを食べたが味は・・・( ̄〜 ̄)
ジュースも売っていたので、この後の為に2本買っておく(ここで買うとジュースが高かった)

昼食を終え、ロータリーに行くと丁度客を降ろしたタクシーを見つける。
そのままタクシーに乗り込んで「スンゲイ・ブロウ ナショナルパークまで」とタクシーの運ちゃんに告げる。
最初「OK」と走り出したが念の為にSungei Buloh Nature Parkとマジックで書いておいた地図を見せると
「勘違いしていたよ!近くの川までだと思ったよ。 Sungai Bulohは遠い所だよ!」と言う。
スンゲイとは漢字で双渓と書き、どうやら中国語で『川』の意味らしいですね。
発音も正しくはスンガイ・ブロウらしいが道中の看板にはカタカナでしっかりとスンゲイ・ブロウって書いてあるしどっちなんでしょ?(^ ^;
※この探鳥記では便宜的にスンゲイ・ブロウと書きます。
とにかくタクシーの運ちゃんも中国系、マレー系、インド系が居てそれぞれ発音が異なり難しいので地図と地名を書いた紙を見せて
「Please go to here」って場所を指差しながら言った方が簡単です(シングリッシュは短く簡潔な英語で済ましましょう)
「ここから何分ぐらい掛るの?」と聞いたら25分ぐらいかな?と言う。
結構近いんだな〜。

運ちゃんは飛ばし屋で凄い勢いで他の車を抜きながら先を行く。
途中トラックに割り込みした時にクラクションを鳴らされて「しばらくトラックを睨みつけてノロノロ運転。
おいおい・・お客乗せてるんだからな・・・(^ ^;
でも、僕らに対してはにこやかで道中はいろいろ話ができて楽しい運ちゃんでしたよ。
途中ダムサイトを通る時に「あれがマレーシアだよ」と指差す。
へえ〜ほんと近いんだな〜。距離で5kmぐらいらしい。
運ちゃんの話によるとマレーシアやタイの人が密入国をする為にこの海峡を泳いで渡ってくるとの事。
でも見つかったらシンガポール軍に射殺されるんだって!
シンガポールの方が稼げるから危険を冒してまで出稼ぎに来るらしいけどそんな事情が有るんですね。
特にシンガポールに入国してくるマレーシア人に対しては厳しいらしいです。

スンゲイ・ブロウって書いてあるでしょ?

入口の看板 ここから敷地内の道路をしばらく走ります

飛ばし運ちゃんは言った通りに25分で到着。
アリガトね(^ー゚)☆
ロータリー前の橋を渡るとすぐにゲートが有る。
平日は入場料はタダ。


入口で警備員に挨拶をしてとりあえずトイレを済まし、マングローブの有る場所へ。
奥へ歩いて行き干潟になりそうな場所に出た。
ここで干潮まで待ちますかね。
干潮の時間は16時ぐらいだとあらかじめ調べておいた。
eisvogelさんの話だとヤマショウビンは干潮時にカニを捕る為に現れやすいとアドバイスを貰っていたからだ。

 
写真左 こんな感じのマングローブ
写真右 東屋やハイドが所々に有るので日除けや突然の雨にも安心

まずナンヨウショウビンはそこらに居る。
5固体は居るだろうか。
「ギャギャギャ!」と相変わらず騒がしい。

次に現れたのがコウハシショウビンだ。
ボルネオで見た固体よりも頭が灰色っぽいな。
ボルネオの子は頭も綺麗な黄色だったんだけど地域差が有るみたいだ。

コウハシショウビン Stork-billed Kingfisher

コウハシショウビン Stork-billed Kingfisher

コウハシショウビン Stork-billed Kingfisher

まあ〜ナンヨウショウビンよりも撮るつもりになるが、やっぱり撮りたいのはヤマショウビン。
やっぱり見るのは難しいのだろうか?
と、思っていると
にゃっちが「あ、遠征の守を付けるの忘れてた〜」と首にネックレスを着けたとたんに対岸を濃い青色のカワセミが飛んで行った。
あ!!!!!まさか!!!!!
と思い双眼鏡で見るとやっぱりヤマショウビンだぁ〜ヾ(≧▽≦)ノ彡☆

にゃっちに「どうしたの?」と聞かれたけど
「あ・・・あれ!あれが居た〜!ヤ・・ヤマショウビン!」となかなか説明できない。
久しぶりに声に出せないほどドキドキしましたね〜。

ヤマショウビン Black-capped kingfisher初撮り!

クチバシが真っ赤で羽の濃い青が綺麗だ。


ヤマショウビン Black-capped kingfisher  飛び出し♪ 

そして左から右へ飛ぶ時になんとかトビモノを撮影。
距離が有るので画質的には厳しいが初めてにしては上等でしょうか?


ヤマショウビン Black-capped kingfisher トビモノ

しかし捕捉を続けているとファインダーの隅になんか青い鳥が来たぞ・・・・
なんかヤマショウビンを追いかけているみたいだ。
レンズを振るのを止めて待ってみると、そこにはコウハシショウビンがヤマショウビンを追いかけている姿が!


ヤマショウビン Black-capped kingfisherとコウハシショウビン Stork-billed Kingfisher


ヤマショウビン Black-capped kingfisherとコウハシショウビン Stork-billed Kingfisher

偶然にも2羽モノGET〜 (* ̄▽ ̄)=♪

しかしその後ヤマショウビンはコウハシショウビンに追い立てられて姿を消してしまった。
コウハシショウビン性格悪いな・・・・( ̄〜 ̄)
追い出した張本人のコウハシショウビンも遠い場所でまったりしたまま動かないのでこちらもする事がなくなる。
その後も待つがナンヨウショウビンとコウハシショウビンだけでヤマショウビンが戻ってくる事は無かった。
もうすぐ干潮だから周りに水は無く、もっと河口の方でカニを捕っているのかもね。

ヒマなのでシチギかチドリかわからないけど流し撮りで撮っておいた。

この後、天気が悪くなり一度ビジターセンターに戻る事に。
ビジターセンターに着いたとたん雨が降り出す。
池にはカワウソとトカゲが砂遊びしてましたね。

雨がやんだので元の場所に戻ろうと思ったのだが、子供の課外学習の集団が元居た方向に行ったので違う場所に行く事にした。
今日の場所は明日また行ってみよう。
今から残りの時間はスンゲイブロウの奥の方に偵察に行ってみようかね。

海に向かって道を歩いて行くとCANONの白レンズを持った欧米人の赤ちゃん連れ家族が居た。
子供はガタガタ道をベビーカーに乗せられていたので泣きっぱなしだ。
旦那さんは「君達はここは初めて?」というので「初めてだよ」と言うと
「僕は2回目なんだよ」と得意げに言っていた。
赤ちゃんも大変だなあ〜(笑)

鳥はまったくと言って良いほど居ない。
たまに居るのはナンヨウショウビンだけ。
とりあえず一番奥まで行くってみたが何も居なかった。
普通の鳥を撮るんならばやっぱり朝来なきゃ駄目かな・・・・。
あと奥には樹が生い茂っており蚊が多いのも困った。
スポーツサンダルを履いていたので足も痛いしここまで来たのをちょっと後悔。
奥まで行くには運動靴の方が良いですね。

結局帰りがけにナンヨウショウビンの水絡み(遠くてピンボケ・・・)と2羽ものを撮ってこの日は鳥撮り終了。

ナンヨウショウビン水絡み・・・・・普通はゴミ箱行きだなε〜( ̄、 ̄;)ゞ

ナンヨウショウビン 2羽もの 毛づくろい?

ナンヨウショウビン ペアの数が多かったけど繁殖期なのかな?

雷がなる中、遠い道を戻る
5:30分にビジターセンターに着いた。
カウンターの男性にタクシーを呼んでもらう。
そうしたら「I try?」と言っている。
理由もわからないので「お願い」と言うと電話を掛けてくれた。
翌日帰り際にわかったのだがすぐ横に公衆電話が有って、そこから電話をかけて呼ぶのが普通らしい。
無理に頼んじゃったかなあ〜・・・・・(^ ^;
「一応タクシーを頼んでみるけど来てくれないかも知れないからその時はバスで帰ってね」といわれる。
でも来てくれるタクシーが居たみたいだ。
有りがたいっす。
ナンバーを書かれた紙を渡されて警備のおじさんに「その橋を渡った場所で待っていてくれ、9分ぐらいで来るから」と言われる。

そしてタクシーが到着。
タクシーに乗り込み「クオリティーホテルまで」と言うとフェラーリーのジャケットを着た運ちゃんはホテルを知っているとの事。
料金メーターが小さくて追加料金の表示が無いので若干不安だったが、ホテルについて請求されたのは30S$(2000円弱)
有料道路と時間割り増しを考えるとそんなものだろう。
運ちゃんに御礼を言いホテルの部屋に戻った。
しかし相変わらずこのホテル寒いな・・・(^ ^;

撮影機材を置いてまたホテルの外に行き、道路の反対側まで歩き丁度来たタクシーをつかまえる。
今からにゃっちが香辛料などを買いたいのでリトルインディアに有るショッピングセンターのムスタファセンターに行くのだ。
店内に入ると凄く広い。
どこに何が有るのか無秩序状態で商品を探すのが大変でした。
大体ここも冷房掛けすぎで寒いんだよな〜。
エコじゃないな・・・

買物を済ませてまた通りに居たタクシーをつかまえて今度は夕食を食べにシンガポール名物『海南鶏飯』を食べに行く事に。
向かったのはホテル前の道BALESTER通り沿いの最近人気が有ると言うLOY KEE(ロイキー)という店だ。
ローカルな店だから値段も安い。
チキンライスとスープのセットで3.8S$(250円)ぐらいです。
味もチキンスープで炊き込んでライスが評判通り美味しかったですね。
 

帰りは歩いていける距離なのでノンビリと散歩。
今日は一日で5回もタクシーに乗ったしね。
人生で一番タクシーに乗った日になったよ(笑)

ホテルに着く前に昨日も寄ったセブンイレブンでビールを買う。
また昨日の兄ちゃんが店番でこちらに気づいたみたいで笑ってる。

ホテルに戻りでタイガービールで乾杯♪
とりあえず明日は朝からボタニックガーデンに行って朝はヤイロチョウに挑戦。
明るくなってきたらキゴシタイヨウチョウを狙いますか(^ー゚)☆
今日は疲れているので10時前には就寝です。


シンガポール探鳥記3日目 シンガポール植物園〜スンゲイブロウ湿地公園>

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