<4日目>
そういえば雨が昼間は降らないなあ〜。
降ったのはケープトリビュレーションの時だけだ。
夜はそこそこ雨が降るのだけど、朝にはあがってる。
まあ、良い事なんだけどね。
今日はキュランダに行き、その後内陸部のグラナイトゴージに行く予定だ。
車に乗り込みケアンズ方面に向かい、スミスフィールド前の交差点(ランドアバウト)を右折。
ちょっといくと峠道になった。
木が鬱蒼とした中を走るとキュランダ方面の看板が有った。
道を左に曲がりキュランダの駅に行ってみたがシーンとして誰も居ない。
「有名な観光地じゃなかったっけ?」と思うが、今日は平日、朝も早いからまだ電車も到着していないのだろう。
とりあえずバロン滝というのを見てみようと駐車場を探す。
案内が有る看板を見つけて、駐車場に車を止めて歩き始めた。
ボードウォークになっていて下に降りていく感じだ。
入り口の所で現地人アボリジニの人たちが数人で群れていた。
そのまま通りすぎようとすると何か話しかけてくる。
よくわからないので適当に歩きながら返事をすると(英語で)
みんな口々に「こんに〜ちは」さよ〜なら〜」と手を振る。
現地の人達に挨拶だけど覚えられているなんて日本人パワーは凄いね。
こちらも日本語で「さようなら〜」と言い、作り笑いをしながら足早にその場を去った(だってゴツくて怖いんだもの・・・)
歩いて行くといろんな鳥が居る。
黒いの(オウチュウ?)とか、小さいの(なんじゃそりゃ?)とかハト等。
写真を撮りながら進むが小川が有るだけで滝の音もしない。
しまいには道路に出てしまった。
「あれえ〜???」
どうやら騙された?らしい。
パプアソデクロバト torresian imperial pigeon オウチュウ?spangled
とりあえず今来た道を戻るのも、しゃくなので道路を歩いていく事にする。
しかしちょっとの回り道が結構距離が有った。
また気温が凄く暑い。
40度ぐらいはあるだろう。
歩いているにゃっちが辛そう・・・。
元来た道を戻れば良かったと後悔したがもう遅い。
炎天下の中、車目指して歩く2人で有った。
やっと車に着き、何故間違ったのか原因を考えたがどうもわからない。
「やはり看板が悪いんじゃボケ!」と2人で悪態をつく。
車を発進させてしばらく行くとまた看板が有った。
看板に従いかなりの距離を走るとバロン川の展望台に着いた。
(歩いていくのは到底無理な距離)
とりあえず銀塩カメラに15−30mmの超広角レンズを付けて撮影。
でも、正直苦労した割に「これだけ?」と言う感じでした(TーT)
その後さらに車で内陸に向かった。
峠道が終わるといきなり車窓の景色が変わった。
赤茶けた砂の大地ににユーカリの木がまばらに生えている。
なんかオーストラリアってこうだよね!という風景だ。
そんなに街から離れていないのにこれかあ〜。
道の脇には所々2mから3mはあろうかという大きなアリ塚が転々としていた。
アリ塚 高さ2m以上有ってデカイ
「この方向に進んで本当に街は有るのかなあ〜」
と思う頃、川を渡り大きなT字路に出た。
右に曲がるとマリーバと書いてある。
自分達の目的はマリーバのさらに奥に有るグラナイトゴージなので街にとりあえず入る。
看板が余り無いので不安だったが、街中で左に左折。
すぐ街から離れて人気の無い道に入った。
結構走ったのでもうそろそろかな?と思った頃小さい看板が目に入り右折。
するとダートの道になり、細い道をずっと進むと行き止まりになり、駐車場に入った。
トイレやキャンプ場が有るが誰も居ない。
聞こえるのはレインボーロリキートの鳴き声だけ。
とりあえず降りてみよう・・・。
しかし降りて一言目に「暑い!!!!!!!!」
とにかく暑いのだ。
熱いという文字が適当なぐらい暑い。
辺りは大きな岩がゴロゴロしていて、まるで岩の庭園だ。
ゴージというのはゴルジュと発音が似ていて、渓谷という感じの意味らしい。
少し歩くと確かに川が流れている。
よくもまあこんな暑い所で干上がらないものだ・・・。
川を覗いてみるが魚は居ない。
鳥もとりあえず目に入らない。
矢印がペイントされているのでとりあえずその方向に進んでみた。
そうすると遥か彼方まで見渡せるポイントに出た。
まあ絶景なのかも知れない(暑すぎて感動せず)
すると岩の間に動くものが・・・。
「お〜ワラビーだ!」
ちょっと小さめのワラビーでグラナイトゴージにか生息していないマリーバロックワラビーだ。
気が付くと結構な数が居る。
まあ、とりあえずオーストラリアらしい動物も見れたので良しとし、車の方に向かった。
もう少しで車という時に頭上の木に鳥を発見!
ハチクイの仲間なのか虫を取って食べている。
見た感じはミツスイっぽいんですが、ミツスイも虫食べるのかな?
鳥を撮影していると近くに視線を感じた。
なんとロックワラビーがこちらの方をずっと見ている。
食べ物をもらえるとでも思ったのだろうか?
何枚か写真を撮りその場を離れて車に戻る事にした。
(後でわかったのだけど餌付けされているみたい・・・)
マリーバロックワラビー
そして車に戻ろうと近くの木の上を見るとちょこんとワライカワセミが留まっていた!
(簡単に見れると聞いていたが、何故か今まで見る事が出来なかった)
「やっと見れた〜!」とRICK大喜びで撮影。
ワライカワセミは時々地面の上に降りて何かを食べている。
撮影しながら近づいて行ったが、結局飛んでいってしまった。
ワライカワセミ laughing kookburras
「良かったねえ〜」と喜びながら車を発車させようとするとお爺さんが寄って来た。
ちょっと訛りの強いオージーイングリッシュなので聞き取り辛い。
「良い所だっただろ?」
「ええ良いところですね」
「○×△・・・・・・・」
「???」
にゃっちが「お金って言っているんじゃないの?」と気づいた。
「ええ!お金取るの〜!?」
特に書いてはいなかったが、ここは私有地になっていてお金を徴収するらしい。
お金を払うと何かブツブツ言いながらお爺さんは去っていった。
まあ、ワラビー見れたしワライカワセミ見れたから良いか〜。
入り口から少し車で走ると、木の上に黒と白の鳥が居た。
カササギフエガラスだ。
なかなか逃げないので近距離で撮影。
カササギフエガラス magpies
しばらく走っていると、またワライカワセミが現れた。
こちらは運転中だし、飛んでいるので撮影は不可能。
遠くの木に留まった。
留まったのを見ようと車を止る。
すると道のすぐ脇の木に何か居る。
少し大きな模様の違う鳥が2匹地面を歩いている。
アオツラミツスイと茶色のミツスイだ。
アオツラミツスイ miners bluefaced ミツスイ gray
crowned
とりあえず色々見れたので満足してグラナイトゴージを後にした。
マリーバの街に入ってとりあえずColesというスーパーに入り、ジュースとアイスを購入。
昼御飯は近くのテイクアウトのまたフィッシュ&チップスと春巻きみたいな物を買った。
街を出て少し行った川の近くに駐車場が有ったので、そこで昼御飯にした、
味は、う〜ん・・・モスマンの方が美味しかったかな〜
春巻きみたいなのは、まあ普通だったような。
昼を食べて今度は帰る途中に有るデイビスクリークに寄る事にする。
上手く行けばカワセミの仲間を見れるかも知れない。
ケネディーハイウェイをケアンズ方面に進むと、荒野の中にいきなりT字路が有って右に曲がる。
また赤茶けた土のダート道だ。
だいぶ距離を走ると開けた場所に出て駐車場が有った。
川も流れているのでここがデイビスクリークらしい。
辺りにはオージーの家族がチラホラ居る。
川の方に歩いていくが鳥はまったく居ない。
それに暑い・・・。
これは駄目だと、とりあえず引き返す事にした。
また赤茶けたダート道を走っていると、車の後ろから青い鳥が出てきたのが見えた。
「カワセミだ!」
と急いで車を止める。
カワセミはブルーの羽が綺麗なモリショウビンだった。
モリショウビン Forest KingFisher 大幅にトリミングしてます・・・。
ちょっと距離が有るので70−200mmに×2テレコンでも小さい。
道の横は土の壁になっていてこれ以上近づけそうも無い。
モリショウビンは木の枝で、暑そうに口を開けながらじっとしている。
何十枚も撮ったがとても小さくただの証拠写真になる。
「もうちょっと望遠が欲しい〜」とこの時本当に思った。
(後に500mmf4を買う動機になった?)
でも、ちゃんと見れたし良しとしますか(^^)
その後来た道を引き返し、ホテルに戻ってジェティーに釣りに行った。
とりあえずいろんな魚が釣れる。
周りを見ると、昨日もあのオジサン居たなあ〜。というのが沢山居る。
本当に釣り好きなオージーだ。
と、いきなりザブン!と人の飛び込む音。
でも、ここは毒クラゲが多いから遊泳ネット内側以外では遊泳禁止のはずだ。
それよりもクラゲに刺されるのが嫌じゃないのかな?と思っていると何かが沖で溺れている様子。
そしてオジサンが何かを抱えて戻ってきた。
中には拍手している人も居る。
見てみると何とミサゴ!
そう、ここに住み着いているミサゴが溺れていたのだ!
多分釣り人が餌として投げた魚を取ろうとして溺れたのだろう。
なんてドジな・・・。
このミサゴ君は防波堤の上で羽を乾かし、しばらくしたら無事に飛んでいきました。
翌日は居なかったので心配したけどその翌日には居たので今も元気なのでしょう。
そして、いつもの通りホテルに戻り、ビール呑んで(そればっかり・・・)寝ました(^^)