＜４日目＞１２月１０日　セベグレ〜カララ

この日はセベグレ最終日。
今日の午前中にケツァールを撮影出来なければ、昨日撮影した証拠写真だけで今回は終わりだ。
それはちょっと悲しいなあ・・・（Ｔ-Ｔ）
露木さんも気合が入っているのが判る。
だから今日は団体が来る前に行って撮影をしたいのだ。

ホテルを出てケツァールポイントに着く。
よしよし誰も居ないぞ・・・。
露木さんがまずは長距離から双眼鏡で２本有るうちの遠い方のアボガドの樹を覗く。
「居ましたよ〜！雄もちゃんと居ます！」
「おお〜っ！」
それを聞き足早に撮影出来る場所まで行く。
確かに雄と雌のケツァールが居る。
昨日は何かせわしかったので、やっと逢えたって感じだなあ〜。

でも、まだＲＩＣＫのカメラ機材はバックの中。
早く用意しなきゃ・・・。
大体、準備し終わると飛んで行っちゃうのが鳥撮りの常識なんだよなあ〜。
と焦りながら準備をするＲＩＣＫ
果たして準備をし終わってカメラを向けようとした瞬間ケツァールはヒラヒラと飛び立つ。
やっぱりなあ〜（Ｔ-Ｔ）

でも、飛んだ場所はかえって僕らに近い所で、今来た道の脇の樹の間だ。
ドライバーのホセが飛んで行った方を探しに行くと、ＲＩＣＫに向かって手招きをしている。
ホセの方に行き、暗い林の中を良〜く探すと、そこにはケツァールがキョトンとたたずんでいた。

ホセが「撮れ！撮れ！」
とせかす（笑）
でも、早朝、林の中、逆光と悪条件が重なる中だから撮影出来るかな？
シャッタースピードは１５分の１秒！
やはり辛い・・・。


なんとか撮ったけど暗い・・・でも感動！

そのうちケツァールがこちらに気が付いて「キョッキョッキョッキョッ・・・」と鳴き始めた。
露木さんに聞くとケツァールの警戒の鳴き声らしい。
あまりストレスを与えるのも嫌なので一旦距離を取る事に。
後は撮影しやすいアボガドの樹に自然に来てくれる事を祈ろう。
そうしている間にマナーの悪い観光客が来なければ良いのだが・・・・。

ケツァールと距離を置いて露木さんと待っていると、なんとケツァールが絶好の撮影ポイントであるアボガドの樹に飛んできた。
「おおお〜！超最高のポジション！」っと嬉々として撮影するＲＩＣＫ
しかも早朝の陽の光が反射してケツァールの頭が金色に見える！
露木さんも「こんなゴールデンケツァールなんて珍しいですよ！凄い凄い！」と喜ぶ。

撮った画像を露木さんに見せると「これは今まで見た中でもベスト３に入るケツァールの写真ですよ！」
と褒めてもらう。お世辞でも嬉しい（＾-＾）


これがゴールデンケツァールだ！（＾-＾）　前から見るとウルトラマンみたいだったりするのね・・・（笑）

にゃっちはＲＩＣＫと露木さんよりも、もっと距離が近い所で動かず座って見ている。
座っている所にケツァールが飛んできたので、かえって動かない方が良いだろう。
にゃっちには綺麗な姿がちゃんと見えているんだろうな〜。


見返りケツァール　尾羽がヒラヒラと動いて綺麗だ

「いやあ〜もう最高ですよ！昨日の件で気分悪くしたけど帳消しですね〜」
と、露木さんと喜んでいると、例のタコ坊主がお客さんを連れてやってきた。
おお〜アブねえ〜（￣〜￣）
でも、にゃっちがアボガドの樹から離れた所に座っているのでそれ以上前に進むことはしなかった。
「にゃっちさんが良いブロックになってますね〜」
と、露木さん。

しばらく眺めていたにゃっちがそろりそろりと僕達の元へ来た。
するとタコ坊主の連れてきたお客達がいっせいにアボガドの樹の元へ押し寄せる。
やはりケツァールは驚き、林の奥に飛んでいってしまった。
ほら見た事か〜（￣〜￣）

でも、もう一本の遠くのアボガドの樹を見ると６匹のケツァールが寛いでいるのが見えた。
最近では珍しいことらしい。
タコ坊主一行はさっきケツァールが止まったアボガドの樹の下にいるので気づかない。

もうじっくりケツァールの姿を堪能したので朝７時３０分と早かったが「ホテルに戻りましょうか？」とＲＩＣＫが提案。
露木さんに「もう撮らなくて良いんですか？」と聞かれたので
「十分綺麗な姿を見れました。あと、また昨日みたいにマナーの悪い連中の姿見るの嫌ですからね。良い気分のまま帰りたいです」
と、言うと「なるほど〜」と納得の露木さん。
にゃっちも大満足らしいし本当に良かった良かった（＾-＾）

でも、あのケツァール達は毎日こんな感じなんだ。
綺麗すぎるのも可哀相なんだな・・・。

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ホテルに戻り朝食を食べた後、敷地内を探鳥することに。

レストランの前にはいつもの場所にいつもの小さなハチドリが居た。
小さくて可愛いハチドリだ。


コスタリカノドジロフトオハチドリ 　Scintilant Hummingbird


ベラエリフトオハチドリ　Volcano Hummingbird

 また、昨日行ったホテル敷地内の川沿い散策路に行くことに。
途中、アメリカ人ガイドケビンに逢い、さっき撮ったケツァールの写真を見せると「素晴らしい〜」と言ってくれた。

散策路では昨日見たクビワアメリカムシクイ（アミーゴ）、フライキャッチャーの仲間などいろいろな鳥が出迎えてくれる。
クロコンドルも近くの樹に止まっていた。
考えてみればコンドルって南米のイメージ有るよなあ〜。


クロコンドル　Ｂｌａｃｋ　Ｖｕｌｔｕｒｅ


キメジロハエトリ　Ｙｅｌｌｏｗｉｓｈ　Ｆｌｙｃａｔｃｈｅｒ

そして随分散策路の奥に来て、もうそろそろ引き返すかな・・・と思っていたら川向こうの樹に何か止まった。
「なんか随分長くて緑が濃いぞ・・・まさかね・・・」
と、思ってレンズを向けるとなんとケツァールでは無いか！
こんな所でも逢えるなんて！
いやホントラッキーだなあ〜（＾-＾）
昼間の強い光を受けた羽はこれまた綺麗だ。


また姿を見せてくれたケツァール

露木さんが「特別ボーナス貰いましたね」と言う。
本当だよなあ〜。
実際ＲＩＣＫは自営なのでボーナス無いけど（笑）

ケツァールとの再会を果たし、ホテルに向かって歩く。
道も半分ぐらい来た所で一羽の小鳥を見て露木さんが「ええ〜っ！まさか！」
と叫ぶ。
「そんなはずは無いんだけどな〜ＲＩＣＫさん撮って撮って！絶対撮って！」
と言われる（笑）

とりあえず証拠写真だがこれはキズタアメリカムシクイと言ってここで見るにはなかなかレアらしい。
僕にとってはここで見る鳥全部が珍しいのだが、とりあえずレア物を見れたのは嬉しいな（＾-＾）


キズタアメリカムシクイ　Ｙｅｌｌｏｗ−ｒｕｍｐｅｄ　Ｗａｒｂｌｅｒ

そうしてセベグレでの探鳥は終わり、ホテルで昼食を食べてチェックアウトした。
本当に良かったなあ〜。

車に乗込み移動開始。
ここセベグレからカラーラ国立公園までの３時間ほどのドライブ。
セベグレは２２００ｍほどの高地だが、カラーラはほぼ海抜０ｍ。
今度は暑いんだろうなあ〜。

悪路の峠を抜け、サンホセの市街地に入る。
しかし交通量が多いなあ〜。
やはり信号は誰も守らず、自分勝手な運転をしている（^ ^；
ほんとレンタカーなんてトンでも無いわ・・・。

カラーラに向かっている途中ドライバーのホセが大通りを逸れて街の中に車を進めた。
まだ４時ごろなのに街中の公園には沢山の人々が寛いで居る。
人が結構多いなあ〜・・・こんな時間にここに居るなんて仕事やってんのかな？
なんて思って人の多い公園を眺めていると、何故か車は公園の路肩に止まった。
「？？？」
と思っていたら露木さんが車を降りて「ここですよ〜フクロウが居るのは」
と言う。
「えええ？ここですか〜？？」
と正直ビックリ。

現地の人に今居る場所を聞くと本当にフクロウが居た！


シロクナヒナフクロウ　Ｂｌａｃｋ−ａｎｄ−white　Owl

本当にこんな所に居るとは・・・。
なんかRICKの方を見て口開けてるし・・・・怒ってるのかアクビか？

また木の上に何かモコモコした物体が居る。
露木さんが「あれがナマケモノですよ」と言う。
「ええ！ナマケモノってこんな所に居るの〜！？」
とRICKもにゃっちもビックリ。
しかも結構な数が居る。
なんかナマケモノって密林の希少種ってイメージだったんだけどなあ・・・（^ ^；
（写真はすべてのナマケモノが寝ていたので撮れなかった）

不思議な公園をあとにして再びカラーラに向かう。
途中大きな川を渡る橋が有って、その橋の上で多くの人が下を覗いている。
下を見ると大きなクロコダイルが何匹も寝そべっている。
う〜ん南国だなあ〜。

すると露木さんがオオハシが居ますよ！
と言ってホセに車を停めて貰った。
樹の上を見ると確かにオオハシだ！
あのチョコボールのキョロちゃんのモデルの鳥なんだよね。
思ったよりは大きくなかった。
写真はこの時も撮ったが後日もっと良いのが撮れたのでまた後で・・・。

その時に撮ったのがドライバーのホセとヒュンダイ製ワゴンの２ショット。


ホセは陽気なコスタリカ人　凄く面白く常に笑っている。鳥を沢山見つけてくれた

また車に乗込みしばらく行くと今夜のホテルビジャ・ラパスに着いた。
チェックインする時に緑の腕輪をはめられる。
これはここのホテルの宿泊者という証明になり、滞在中は食べ飲み放題なのだ。
アルコールもなんと無制限！素晴らしい〜（＾-＾）

しかし低地は暑い。
昨日までの涼しさとは大きな違いだ。
なんと言っても湿気が多い。
ここで洗濯をして部屋の中に干しておいたのだが１日半経っても乾きませんでした（^ ^；

そしてシャワーを浴びてバイキング形式のレストランへ。
すると露木さんとホセはすでにビールを飲んでおり、結構良い気分らしい。
RICKとにゃっちもビールを貰い、改めて今日の成果にカンパーイ！

明日は熱帯雨林の鳥に逢いに行く。
どんな子に逢えるんだろうなあ〜（＾-＾）