2011/06/20 マレーシア 半島部探鳥記 <4日目/フレーザーズヒル>

朝6:30起床
今日は3日ぶりにモーニングコーランが無かったので非常に静かに寝れたのが幸せ〜。

撮影の準備を整えてレストランに向かう。
入り口ではジュンコさんがすでに待っていてくれた。
席に案内されて荷物を置き、バイキング形式の朝食を頂く。
ジュンコさんがヨーグルトとかジュースを用意してくれました。
少し遅れてシャムも登場。

たくさん食べて、車に乗込み探鳥開始!
実質今日がメインの探鳥日だ。
帰国日の明日も夜22:50の飛行機なので結構鳥撮りの時間は有るが、なるべく今日たくさん逢っておきたいね。
余裕が出る方が気分的には楽だし。

まず向かったのはフレーザーズヒルの別のホテルの玄関先。
宿泊客は居ないみたいだけど、良いのかな?
と思ってたらASIAN SAFARIの二人は管理人のオバサンと顔見知りみたいで何か話をしていた。

しかしこのホテルの玄関先には鳥がたくさん居てどれから撮って良いか迷う程。


ヒメカザリオウチュウ Resser Racket-tailed Drongo

たくさん居る鳥を次々に撮っていると
シャムが「Flycatcherが居る!」と言う。
小走りで近寄ると、樹の中に鮮やかな青い鳥が居た。
オオアオヒタキだ!
ヒタキにしてはデカイ!
しかも深い青が凄く綺麗で僕好み〜♪

オオアオヒタキ Large Niltava 後ろ向きで見事な枝かぶり〜(^^; 

しかし樹の中で向こうを向いているので「こっちを向いて〜」と思ってたら見事に振り向かずに遠くへ飛んでいってしまいました(T−T)
うう・・・撮りたかった。
また撮れるかな・・・・

でもバードウェーブは続くので、休んでいる暇は無い。

オナガサイホウチョウ Common Tailorbird

キエリアオゲラ Greater Yellownape

いろんな所にカメラのレンズを向けながら撮っていると
「あ〜ロクショウ来たぁ!!!」とジュンコさんが叫ぶ。
ロクショウですと〜?
この鳥は今回一番撮りたかった鳥なんだよね〜(o ̄▽ ̄)ノ
実際に見てみると凄く綺麗な翡翠色だ。
ちょっとメタリックがかっているのも良いね。
警戒心もあまり無く、たくさん撮らせてくれました。


ロクショウヒタキ Verditer Flycatcher

ロクショウヒタキ Verditer Flycatche

ロクショウヒタキ Verditer Flycatche

このロクショウヒタキは換羽期なので少し黒い模様が入ってるみたいです。

その後もいろいろな鳥を至近距離で撮れました。
昨日までのクアラセランゴールの苦労はなんだったのか・・・(^^;
ズアカガビチョウやゴシキソウシチョウは手の届きそうな所までやってくる。


ジャワオニサンショウクイ Javan Cuckooshrike


シキチョウの幼鳥 Oriental Magpie-Robin Jv


ゴシキソウシチョウ 


ズアカガビチョウ


オナガウタイチメドリ Long-tailed Sibia

1時間ぐらいでバードウェーブが去り、場所を移動する事に。
次に車で向かったのは峠道。
森が深くなった所で車を降りる。
下り坂を歩きながらの探鳥だ。
シャムは坂を下った先に車を置いてくるみたいだ。

歩き始めてすぐに、にゃっちが「あ、キヌバネドリ!」と言う。
暗くてわからないけど良くわかったな〜
最近視力が下降しっぱなしのRICKには全然わからなかったよ(^^;

しかもこのズアカキヌバネドリの幼鳥は枝被りも酷くて、ちゃんと撮れなかったので後でカメラのモニターで画像整理してたら全部消しちゃいました(# ̄Д ̄)
まあ〜にゃっちが撮ってるから良いか・・・

ズアカキヌバネドリ♂幼鳥 Red-headed Trogon Jv ※にゃっち撮影

親の声も聞こえるんだけど、谷の向こう側からなかなか近寄ってこない。
やはり難しいか・・・

キヌバネドリと別れて、また坂を下り始めた時にジュンコさんが何かを見つけた。
「あれ!?まさかこんな所に!撮って、撮ってぇ〜!」
この台詞コスタリカでも露木さんに言われた様な・・・(笑)

この鳥はオナガヒロハシと言って、普段は森の奥に居るので撮影はかなり困難らしいです。
こんな道路沿いに出てくるなんて事は今まで無かったとの事。
ここでの撮影は日本人では初じゃ無いか?と言う。
なかなか頭上を動き回って撮影し辛いが僕もにゃっちもGETできました。
確かに可愛いですね(^ー^
「もう興奮して鳥肌立っちゃいました〜」と一番喜んでいたのはジュンコさんかも知れない(笑)


オナガヒロハシ Long-tailed Broadbill 

オナガヒロハシ Long-tailed Broadbill

オナガヒロハシ Long-tailed Broadbill ※にゃっち撮影

「いやあ〜お二人の鳥運凄いですよ!」
「良く言われるんです・・・海外の時だけは凄いね!って(笑)」
なんてジュンコさんと話しながら、また坂を下り始めて少し行くと、動きの早いムシクイや何かの小鳥の給餌シーンを見れました。


マミジロムシクイ Yellow-bellied Warbler


マユグロチメドリの給餌


鳥を探しながらさらに坂を降りていたら、少し先を歩いていたシャムがなんか慌てている様な・・・・。
早くこっちへ!と手招きしている。
普段冷静なシャムのあの慌てぶりは何???
と思ってシャムの方に行ったら、暗い森の中を指差している。
『???』鳴いても動いても無いので僕らにはまったく見えない。
シャムは「Banded kingfisher!!!」と言っている。





なあ〜にぃ〜!!!カザリショウビンだとぉ〜!!!!!(# ̄Д ̄)



シャムが「にゃっちのデジスコを貸して欲しい、僕が合わせるよ」と言い、デジスコの照準器にカザリショウビンを入れてもらう。
にゃっちがピント調整してモニターに映ったそれはまさにカザリショウビンだ!
RICKも捕捉してなんとか撮影成功。

紛れも無いあのカザリショウビンが高い樹にちょこんと佇んでいる。
嘴と尾が短いから雄の若鳥ですね。
でも色は綺麗になっている。
まさかここで見れるとはね・・・自分達の海外鳥運が怖い(笑)

カザリショウビンは前にボルネオのダナンバレーで撮影しているがボルネオの種とマレー半島の種は色が違っているので是非撮りたかったのだ。
ただマレー半島のカザリショウビンはジャングルの中を相当歩いてやっと見られるという類の物なので、正直見れるものだと思っていなかったのだ。

カザリショウビン Banded Kingfisher

カザリショウビン Banded Kingfisher

カザリショウビンは頭の羽毛をホワホワ立たせるんです。 これがカワイイ〜!!!

聞くとここフレーザーズヒルで見られたという公式記録は無く、数十年前に見たらしい、という眉唾物の噂が有っただけとの事。
ガイド歴ウン十年のシャムでさえもここで見るのは初めてらしい。
ジュンコさんももちろん大興奮で「凄すぎる!」を連発。
さっきの鳥肌がさらに大きくなった事でしょう(笑)
「もしもカザリ撮れちゃったら凄いねえ・・・有り得ないけど」なんて、にゃっちと話してたんだけど本当に逢えちゃったよ。

しかしシャムは距離も遠い鳴きも動きもしないこのカザリショウビンを良く見つけたなあ・・・
僕らだけじゃ見つけるのは絶対に無理でした。
シャムは噂通り優秀なガイドさんですね〜(^ー^

もちろんカザリショウビンをここで撮れたのは嬉しい!
でもあと一日有るのに、この後の展開が盛り上がりにかけて旅行記的にはまずいんじゃないのか〜?
と余計な心配をしていたRICKだった(笑)

その後はズグロゴジュウカラやベニサンショウクイの証拠写真を撮って午前の部終了。
内容濃かったぞ〜(o ̄▽ ̄)

ズグロゴジュウカラ Blue-nuthatch 証拠写真(^^;

ベニサンショウクイ Gray-chinned Minivet


昼は街中のレストランに行く。
シャム曰く最近レストランのシェフが変わったから味はどうかな?との事。
僕とシャムはミーゴレン、にゃっちとジュンコさんはナシゴレン(チャーハン?)を頼んだ。
味は・・・・まあ不可まで行かないがミーゴレンというよりこれはスパゲッティーかもね。
グルメなシャムは納得いって無さそうだ。


食事をしていると恰幅の良いやたら元気なオジサンが登場。
紹介してもらうとこの人がASIAN SAFARI以外でフレーザーズヒルで唯一鳥ガイドが出来る人らしい。
名前はドライと言う。
このドライ、かなり陽気な男でテンションがかなり高めだが、フレーザーズヒルの観光大使も勤めている役人で偉〜い人らしい。
とにかく面白いオジサンなので一見の価値が有るかもw

昼食後少し休んで午後の部に出かける。
今回のターゲットはにゃっちが是非見たがっていたヒロハシだ。
時期によって見れる時と見れない時が有るというのでこれも運だろう。

ポイントに向かう途中でシロハラカンムリヒヨドリを撮影。
シルエットは日本のヒヨドリっぽいが喉もとのフワフワが特徴的だ。

シロハラカンムリヒヨドリ Ochraceous Bulbul

ポイントに着き、車を停めて川沿いの遊歩道を歩き出す。
少し下って行くと堰堤が有って、その周りが探鳥ポイントとなっている様だ。
頭上の樹が揺れているので見てみると数羽の鳥がなかで木の実を食べている。
アカフサゴシキドリの群れらしい。
この鳥も目の前に特徴的なフサフサ(ドライフライのマーカーみたい)が有る変わった鳥だ。
距離は近いが頭上の樹なのでなかなか厳しいポジション。
三脚からカメラを外して手持ち撮影する。
なかなか樹の中から出てこないので厳しい・・・・

アカフサゴシキドリ Fire-tufted Barbet

アカフサゴシキドリを一生懸命撮ってたら少し先に行っていたシャムがにゃっちを呼んでいるようだ。
RICKも行ってみると、なんとにゃっちが見たがってたギンムネヒロハシが居るじゃないか!
こんな都合よく見れちゃうもんなの?
今日はほんとラッキーな日だなあ・・・・

このヒロハシは目がくりくりしてて可愛いですよ。
日本人好みかもね。

ギンムネヒロハシ Silver-breasted Broadbill

またまた幸運にめぐり合いにゃっちも嬉しそうだ。
しばらく遊んでもらい、ギンムネヒロハシに別れを告げ場所を変える事に。
また明日ここに来るらしいので、また逢えるかな?

車に乗り込んでまた林道を進む。
峠道の途中で撮った鳥だけどなんでしょ?


ムナグロタイヨウチョウ♀ Black-throated Sunbird

ミヤマヒヨドリ Mountain Bulbul


先ほどちゃんと撮れなかったアカフサゴシキドリの全身も撮影成功。
給餌してましたね。

アカフサゴシキドリの給餌 Fire-tufted Barbet 

アカフサゴシキドリ Fire-tufted Barbet

アカフサゴシキドリ Fire-tufted Barbet


峠道での探鳥シーン  にゃっちとジュンコさんでエボシヒヨドリを探している所だと思う。 

夕方の探鳥はこれで終了。
今日一日で随分撮ったなあ〜(^ー^

ホテルに送ってもらい、部屋に戻ってシャワーを浴びる。
今日は動いたからか少しお腹が空いているので夕食は贅沢にルームサービスでハンバーガーセットでも頼んでみるかな〜。
にゃっちは夕飯はあまり食べないので食べに行くのもなんだしね。

ビールと思った以上にボリュームの有ったハンバーガーセットで乾杯!(16RM)



しかし、今日のツキは異常だったな〜。
明日はこうは行かないだろうね(^^;

今日も明日に備えて早く寝よう。
ではオヤスミ!

5日目 フレーザーヒル〜帰国 へ

準備編へ戻る
1日目 出発日へ戻る
2日目 クアラセランゴールへ戻る
3日目 クアラセランゴール〜フレーザーズヒルへ戻る

RICK PHOTO海外探鳥記トップページへ