2011/06/21〜6/22 マレーシア半島部探鳥記 <5日目/帰国日>

朝起床して用意を済ませてレストランに。
すでにジュンコさんは入り口で待っていた。
席について皆で朝食。
今日はジュンコさんがヨーグルト、パン、ジュース等を用意してくれた。
宿泊客が少ない場合はバイキングでは無く、パンとシリアルだけ各自で取りに行って、おかずはレストランスタッフが用意してくれるみたいだ。

朝食時にジュンコさんが
「昨日夜は面白かったんですよ〜」と言う。
昨日逢ったフレーザーズヒルガイドのドライと夕飯時に逢ったらしいんだけど、その時シャムが何気なく
『昨日カザリショウビンの声を聞いた様な気がするんだよねえ・・・』
と言ったらしい。
するとドライは『間違いだろ?ここらにはカザリショウビンは居ないはずだ。』
と言う。
シャムは『でもねえ・・・僕のお客さんはどうも写真も撮ったらしいんだよね』と言った。
ドライ『!!!!!!(# ̄Д ̄)』 
※想像w
見てほくそ笑むASIAN SAFARIの2人。 
※想像2(笑

で、ドライが信じられないから今日昼食の時に写真を見せてくれ!と言っていたらしい。
まあ〜昼ご飯は昨日のレストランで食べるだろうからドライを呼び出して目に物を見せてくれよう(笑)

ホテルのロビーを出る時にシャムが「これを見て」
と壁に張りついた蛾を指差す。


「この蛾は模様を蛇に似せて鳥などから身を守っているんですよ」
とジュンコさんが言ってた。
確かに蛇に見えるな〜。

さて、朝食を終えて探鳥開始。
最初のポイントはやはり昨日行ったホテルの玄関先だ。
着くと今日もゴシキソウシチョウやズアカガビチョウが元気に飛び回っている。

さっきの蛇模様の蛾をズアカガビチョウが捕まえようとしていた。
蛇の模様は役に立たないらしい・・・・(^^;
するとRICK達の背後から、大きな鳥がすでに弱った蛾を横取りして前の林に飛び込んでいくのがみえた。
随分緑が派手な鳥だぞ!ちょっとビックリした。

ジュンコさんが「あー!ヘキサン!!!」と叫ぶ。
また珍しいのかな???
とにかく随分緑が派手な鳥だ。
樹の奥に入ってしまったので全身が見れない。
奥に入る前に証拠写真で撮ったのが下の写真。
やっぱ派手だ〜。
でも、さらに奥に行ってしまい撮影は厳しそう。

ヘキサン Common Green Magpie

するとホテル出口の方に行っていたシャムが「こっちだ!」と呼ぶ。
行ってみるとこちらにもヘキサンが居る。
どうやら若鳥の様だ。
さっきのヘキサンは親なのだろう。
幼鳥といえども綺麗な色ですね。
RICKはこの時まで知らなかったけど、にゃっちの見たい鳥リストには入っていたらしい。

ヘキサン Common Green Magpie Jv


ヘキサン Common Green Magpie Jv

なんでもヘキサンがここまで人前に出てくるのは非常に珍しいとの事。
日本で鳥運が無く溜めてただけは有るな〜(笑)

そして車に乗り込み今度は峠道へ。
昨日ちゃんと撮れなかったキヌバネドリを探す。
するとちゃんと待っていてくれました。
樹の枝被りが酷いけど、間をぬってなんとか撮影成功。
ズアカキヌバネドリの♀だ。

ズアカキヌバネドリ♀ Red-headed Trogon

実は昨日の幼鳥♂も居たのだが、道路上の樹の良い場所にとまったのをジュンコさんが見つけてくれたが、RICKが探せず絶好のチャンスを逃したのだ。
この暗い森の中、視力が悪いのが恨めしい・・・・( ̄〜 ̄)

また道を下り初めて今度はエボシヒヨドリを撮影。
普通種なのになかなか撮影の機会が無かったんだよね。

エボシヒヨドリ Black-crested Bulbul

エボシヒヨドリ Black-crested Bulbul

そしてまた昨日の川沿いのポイントに行ってみる事に。
上手くすればエンビシキチョウに逢えるし昨日のギンムネヒロハシにも再会出来るだろう。
車を降りて遊歩道を歩き初めて昨日のポイントに向かうとまずゴシキドリを撮影。
昨日撮った種とは別のゴシキドリをにゃっちが撮っていたらしい。
(RICKは気づかなかった)

ゴシキドリ Black-browed Barbet ※にゃっち撮影


そしてやはり出てきてくれましたギンムネヒロハシちゃん!
昨日以上の大サービスで撮影最短距離まで近寄ってきてくれるのも何度も有った。
うちらの事なんだと思ってるんだろう?
とにかく撮って!と言わんばかりにいろいろなポーズをしてくれました(^ー^

ギンムネヒロハシ Silver-breasted Broadbill

ギンムネヒロハシ Silver-breasted Broadbill

ギンムネヒロハシ Silver-breasted Broadbill

ギンムネヒロハシ Silver-breasted Broadbill

たくさん撮らせてくれて有難う〜(o ̄▽ ̄)ノ

ギンムネヒロハシとバイバイしてさらに下流に下る。
先に行ってたシャムがエンビシキチョウを見たらしい。
しかしハイキングの地元の人に驚いてさらに下流に飛んでいってしまったとの事。
しばらく経てば戻ってくるだろうと待ってみたが戻ってこない。
まあ〜仕方ないね。

車まで戻り、フレーザーズヒルの街まで戻る。
ホテル跡地で探鳥開始。
花の咲いている樹にいろいろな鳥がやってくるのでここで待つ。
タイヨウチョウやチメドリ、コノハドリ等いろいろ来てくれるので楽しい。

ムナグロタイヨウチョウ♀の若鳥 Black-throated Sunbird Jv


マユグロチメドリ Mountain Fulvetta


花とゴシキソウシチョウ


アカハラコノハドリ♂ Orange-belled Leafbird


アカハラコノハドリ♀


ある程度撮ったので昼食に行くことに。
ドライにも逢わないとねw

昨日のレストランに行って昼食を食べつつ、シャムが携帯でドライに連絡。
数分してドライが現れた。
「カザリショウビンを撮ったって?そんな筈は無いんだ。ここは標高が高すぎてカザリショウビンは居ないはずなんだよ。俺もここでは見たこと無いんだよ」
「撮ったなら写真を見せてくれ!」と言う。
ほれっ!ど〜よ!とノートPCでカザリショウビンの画像をドライに見せる。
ドライ 「(# ̄Д ̄)・・・・・・・・・・・・・・・」
としばらく無言が続き、
「誰か警察に電話してこいつらを捕まえてもらってくれ!」とか
ウエイターに「ナイフを2本持ってきてくれ!俺はこいつと決闘する!さもなければこいつの首を切るか俺が首を切る〜!」とか
「ここらの鳥のすべてに電話してもう出てくるな!って言っておく!」とか
一通り大騒ぎw

その後、少し真剣な顔になって
「これは間違いなくカザリショウビンの雄の若鳥だ。嘴が黒いね」
「ここでの記録は正式な物は無いんだよ、これはレコードだね」と言う。
やったね(^ー^☆
見つけたのはシャムだけどw

また陽気なドライに戻り
「この場所に俺を案内してくれ!50RMで良いか?駄目ならUS50ドルでどうだ?」なんてまた冗談言ってます(笑)

その後PCに入れていたRICKが今までに撮った世界の鳥の写真を見てもらったりした。
反応が良いのはケアンズのシラオラケットカワセミ、スラウェシのセレベスカワセミ、バリのジャワショウビン、コスタリカのケツァールあたりなのは世界共通かな?
ジュンコさんはコスタリカのクビワムシクイ(アミーゴ鳥)に心奪われたらしい。
どうも趣味がにゃっちと同じみたいですね。
鳥を撮影しててもにゃっちとジュンコさん2人で「かわいい〜!かわいい〜!」の連発だし(笑)

最後に記念撮影をしてドライとは別れる。
来週のバードレースの審査員ちゃんとやりなよドライ!w


僕、何故か真ん中に真剣な顔のドライ、シャム

今日夜の飛行機で帰らなければいけないので探鳥する時間はあとわずかだ。
一度ホテルに戻りチェックアウトを済まして、また鳥撮り再開。

先ほどのホテル跡地に戻りヒタキを撮影。
そのうち雨が降り出し、樹の下で少し雨宿りも。
ここで目の前の葉を見たらどうみても虫が食った跡のような気がする・・・・
そ〜っと周りを見たら毛虫が目の前数十センチの距離に!
きゃあ〜!!!!(# ̄Д ̄)危ないところだった・・・

ハジロマユヒタキ♀ Little Pird Filcatcher

その後は車で最後の探鳥。
昨日撮り逃がしたオオアオヒタキを探す。
林の中に声は聞こえるんだけどなかなか出てこない。
どうも昼食後から鳥の出が悪い気がする・・・
もしかして
『ドライの呪い』のせいじゃない?
と、みんなドライのせいにしておくことにしました(笑)

でもやはりオオアオヒタキをもう一度・・・と言う事で車を降りて今回初めてのトレールに入る。
(個人的にヒルを恐れて避けていたのは内緒)
するといきなりアカメヒタキ発見!
これは嬉しいかな(^ー^☆

アカメヒタキ Rufous-browed Flycatcher

しかし、ここでもオオアオヒタキは出てこず、2箇所回って諦めることに。
まあ〜仕方ないね。
大体今回は他に珍しいの見過ぎてるんだもの・・・・
後、呪いも掛けられたし(笑)

最後はクモカリドリが出てきたのでにゃっちがデジスコ撮影しようと頑張る。
動きの早い鳥なので撮影は大変みたい。

タテジマクモカリドリ Streaked Spiderhunter ※にゃっち撮影

さて、本当にフレーザーズヒルでの探鳥時間は終了
一路クアラルンプールに向かわなければ。

峠道をどんどん下っていき、平地になると道はぐんと広くなる。
高速道路みたいな道を南下。
クアラルンプールに近づいてきた。
しかし結構渋滞が凄いね。
車もバイクの数も半端じゃ無い。
運転は荒っぽいの一言。
こんなところでレンタカー運転したく無いな(^^;

渋滞でかなり時間が掛かりながらもクアラルンプールの市街を通過。
今回初めてツインタワーをみましたね。
クアラルンプールは緑の多い綺麗な都って感じでした。

空港近くにちょっとした街が有り、ここでスーパーに寄ってもらい買い物をする。
にゃっちはジュンコさんと一緒に現地でしか買えない調味料などを購入してました。
その後、シャム行きつけの屋台で夕食。
グルメなシャムのお奨めだけ有ってどれも美味しい〜!
特にイカフライが美味しかったな〜。
にゃっちがジュンコさんにレシピを聞いたらしいので今度家で作ってもらおっと(^ー^


食べ終わって空港に向かう。
車から荷物を降ろして、急いで荷物をスーツケースに押し込みシャムと挨拶。
「楽しい旅行を有難う。良い探鳥記を書くからね!」と握手してお別れ。
車から離れる訳に行かないのでシャムとはここでお別れだ。

でも飛行機のチェックイン時にもジュンコさんが付いて来てくれるので非常に安心です。
荷物も預け入れて、いよいよ出国だ。
出国ロビーではジュンコさんが姿が見えなくなるまで見送ってくれました。
シャム、ジュンコさん、ほんとうに有難う〜(o ̄▽ ̄)ノ

搭乗ゲートまで行き、待ち時間もあまり無く22:50に機上の人となる。
安定飛行に入って機内食が配られると、ビールだけ飲んで速攻で目隠ししてオヤスミ!
気がついたらもう日本上空でした。

日本についたら少しは涼しいのかな?
と思っていたら日本の方が暑いでやんの(^^;

と、今回の遠征も無事に終わりました。

まあ〜短い日程でしたが、とにかく内容が濃い旅行でしたね。
今回初めて熱帯地方の高原に行きましたが、低地のジャングルと全然鳥相が違ってて面白かったですね。
ジャングルしか行った事ない人にもお奨めです!


終わり
※またもや乱筆、乱文失礼しました。
気がついたり指摘が有れば随時直しま〜す(o ̄▽ ̄)
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準備編へ
1日目 出発日
2日目 クアラセランゴール
3日目 クアラセランゴール〜フレーザーズヒル
4日目 フレーザーズヒル

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