今日はにゃっちが楽しみにしていたディンツリーのケープトリビュレーションに行く日だ。
ケアンズは雨季に入ったはずなのだが天気は晴れ。
車に乗り込みディンツリー方面を目指す。
クックハイウェイを北上して100kmぐらい走行すると、川に突き当たった。
ディンツリー川だ。
この川には橋が無く、ケーブルフェリーという船で渡ることになる。
ケーブルでフェリーを引っ張って対岸まで送るという、その名の通りのもの。

対岸からケーブルで引っ張る。結構面白い。
フェリーは対岸にいて、まだ時間が有ったのでマングローブの川を覗いて見ると小魚がウヨウヨしている。
「釣りしたいなあ〜」
と思うがまだ先は長いので我慢。
往復分のチケットを買い、車ごとフェリーに乗り込む。
運転席に座りながらフェリーが対岸に着くのを待っていると、ほんの5分ほどで到着。
車を降りると『クロコダイル注意』の看板が。
出来るならお目に掛かりたいね〜。

車を走らせてしばらく行くと、結構強い雨が降り始めた。
「まあ熱帯雨林だからしょうがないね〜」
と話しているとマージャ・ボタニカル・ボードウォークという場所に着いた。
ここにはコウロコフウチョウが居るらしい。
とりあえず傘を差して散策。
雨が降って鳥の声があまり聞こえないので残念だった。
しかし、これぞ熱帯雨林という雰囲気は凄い。
雨も降っているので早々に切り上げ車に乗り込み、目的地で有るケープトリビュレーションに向かった。

目的地に近づくと雨は上がった。
本当はMt.ソローに山登りでもしようかと考えていたのだが、入り口に行くと荒れ果てて草が凄い。
「こりゃ無理だわ・・・。」
ということで早々に諦める。
かわりに海沿いに有る、短いボードウォークを歩いた。
高台に有る展望台からは綺麗な砂浜と海が見える。
でも人が居ないんだよなあ〜。

で、鳥はというと全然姿が見えない。
「そんなはずは無いんだけどなあ〜・・・。」
なんて考えながら歩いていると葉の間に変な物を発見。
ゴムで作ったバッタのおもちゃみたいな奴だ。
化学合成で作られたような蛍光ペパーミント色の虫。
「変なの〜おもちゃだよこれ」と2人で驚く。
あとで調べると名前はペパーミントスティックだって・・・そのままじゃん(笑)

本当にゴムのおもちゃみたい・・・蛍光色だし。
雨も上がったしコウロコフウチョウを見たいので車で道を引き返し、もう一度マージャ・ボタニカル・ボードウォークに行く事にする。
駐車場に着くとガイド付きのツアーの人たちも居た。
ボードウォークに入るとさっきとは違って鳥の声があちこちで聞こえる。
笛みたいな声が多い。
「あれがコウロコフウチョウかな〜?」
と思い探すが樹高がかなり高い為に、鳥の姿を発見する事が出来なかった。
その代わり、変な魚やシオマネキ等の生き物は沢山みることが出来た。
今度はボードウォークを一周してみたが結局コウロコフウチョウは見る事が出来なかった。
う〜ん残念!

蛍光色と黒の変な魚
そしてまたフェリーに乗り込み対岸に渡ると公衆トイレが有るのだが、近くの花が咲いてる木にミツスイが群れていた。
「さあ撮るぞ!」と良いアングルを探していたら、木との間に車が入ってきてミツスイはどこかに行ってしまった・・・。
撮れる時に撮っておきましょう!というのが教訓です。ハイ・・・。
そして車に乗り込み走りだすと鮮やかなブルーのカワセミとすれ違った。
「あ〜!ルリミツユビカワセミじゃないの〜!?」
と車を止めるがすでにどこかに消えてしまった。
綺麗な青だったなあ〜。

今度はディンツリービレッジまで車を走らす。
が、街らしきものが無い。
何件か家が有るだけだ。
とりあえず一周してみるが街というにはちょっと寂しい・・・。
(後日わかったのだが中心地はもう少し奥だった)
しかし、鳥は沢山居る。
まず、木の上に集団で巣を作っているのはメタリック・スターリングだ(日本名はわからないです)
30羽ぐらいで固まっている。

metallic starlingこの他にも同じ木にウジャウジいました。
少し行くと今度は猛禽類が飛んでいた。
これも同定できず(^^;
街の出口に木が有り、そこから凄く綺麗なさえずりが聞こえてきた。
車を止めて木を覗くとオリーブ色の鳥が喉を膨らませながら一生懸命鳴いていた。
キミドリコウライウグイスだ。
結構近寄っても逃げないので写真を何枚か撮影出来た。

キミドリコウライウグイス yellow oriole 凄く綺麗な笛の様な声で鳴く。
すると近くの家の木でキュルキュルと集団で鳴いている鳥を発見。
大きくて随分派手なインコだ。
名前はレインボーロリキート(日本名ゴシキゼイガイインコ)
(泊まっている宿の近くにも居るのだが、高い所に居るので撮影が出来なかった)
ネクターの花をついばんでいる。
これも至近距離で撮影。
やはり、あまり逃げないんだよね。

ゴシキゼイガイインコ rainbow lorikeet ネクターの花を集団で食べている

レインボーロリキートを何枚か撮って車に戻り、こんどはモスマン渓谷に行く事にする。
車をパームコーブの方に向かって走らせ、モスマンの街に入った。
ここで右折して渓谷の方に向かうのだが、とりあえず昼御飯を買うことにした。
ここはフィッシュ&チップスでしょう!
対向車線にある店に入って、アイスとジュースとフィッシュ&チップスを買う。
例によって物凄く量が多いのでRICKとにゃっち2人で1個がちょうど良い。
食料を調達してモスマン渓谷に向けて再度車を走らせた。

しばらく走ると駐車場が見えてきて結構人が居るのが見えた。
車を止めて駐車場のテーブル付ベンチに座り、とりあえず昼御飯としよう。
フィッシュ&チップスを食べて見ると、これが旨い!
今までニュージーランドで何度か食べたが、今までで一番フィッシュが旨い!
RICKは魚が余り好きでないのだが(マグロ、ウナギ、秋刀魚は別)これは本当に旨かった。
白身なので多分バラマンディーだろう。
ポテトも美味しく頂き大変満足したのであった(^^)

さあ、モスマン渓谷のトレッキングだ。
最初は結構人が多く、観光地なんだなあ〜と言う感じ。
でも、整備されている場所を過ぎて森深くなると人が少なくなった。
結構いろんな形の木が生えている。

ジェラシックパークに出てきそうな木。
 
奥に進んでいくと川が有ったので、鳥が居ないか探してみたが姿は見えなかった。
「昼間だからしょうがないかなあ〜」と思いながらさらに進む。
すると前方から来た欧米人の家族が立ち止まり何かを見ている。
近づいて見ると大きなトカゲ。
レインフォレストドラゴンだ。
大きさは40cmぐらい。
背中のトゲが結構凶暴そうだけど全然動かないで木に貼り付いている。
写真を撮ってその場を後にした。

レインフォレストドラゴン

それからちょっと行った所でにゃっちが「あっ!!!」と叫んで急に立ち止まった。
何事かと思うと「あそこにシラオラケットちゃんが居た」と言う。
指差す方向を見て見ると確かにシラオラケットカワセミだ!
ケアンズに来てこの鳥が見れたら良いなあ〜と思っていたので感動。
聞けばにゃっちが歩いているすぐそばに居たらしい。
少し離れた所に飛んでしまったが、まだ充分見える。
暗くて200mmだとカメラ撮影的には条件が悪いが、とりあえず証拠写真として撮影。
撮った後見てみると、やはり酷いボケボケ・・・。
まあ、とりあえず見れたので大満足!
にゃっち偉い!

シラオラケットカワセミ pradise kingfisher 青い色と白くて長い尾が綺麗!
その後は特に鳥は見れなかったけど上機嫌でモスマン渓谷を後にしたのだった。
しかし、水のそばに居るというイメージを持っていたけど、かなり林の奥深くにいるもんだなあ〜。
と認識を改めたRICKであった。

その後スミスフィールドに買出しに行き、ホテルに帰ってビールを呑みながら飯を食べたのだけど、現地で買ったインスタントヌードルが
最悪!
余りにマズイので一口で処分してしまった。
(食べ物を捨てるの本当に嫌なんだけど・・・)
写真と全然違うし麺がウドンだし石鹸の味してるじゃねえかあ〜!
少なくとも日本人には合わないと思うので皆様気をつけましょう。
と、昼間の美味しい御飯とは正反対の思いをしました(^^;

気をつけたほうが良いかも・・・