<3日目クレイドルマウンテン> 

今日は朝寝坊した。
朝、RICKが起きてベランダを見るとカラスぐらいの大きさの鳥が手すりに止まっている。
何か食べ物を物色しに来たのだろうか。
悪そうな顔をしている。
そのカラスもどきが居なくなると、今度は綺麗な青い鳥と茶色の鳥が2匹で現れた。
superb-blue-wrenルリオーストラリアムシクイ(直訳は綺麗な青色のミソサザイ)だ。
※オーストラリアに移住した人が勝手にミソサザイと思い込んで付けた名前が英名で定着しているらしい。本当はムシクイの仲間)。
とりあえず撮影。
綺麗な青色の雄は木の上に居たので証拠写真程度だが雌の方はかなりのアップで撮れた。

 ロッジのベランダから外を見る

 雄のsuperb-blue-wrenルリオーストラリアムシクイ
※クリックすると大きくなります
 雌のsuperb-blue-wrenルリオーストラリアムシクイ
※クリックで大きくなります

さて、これからの予定だが本来ならばクレイドルマウンテンに登山をしたいと思っていた。
ここクレイドルマウンテンは年間で晴れている日が40日以下という話を聞いていたので、この天気を見逃したくは無かった。
今日は天気が素晴らしく良いのだ。
しかし昨日のドタバタで2人とも体調も思わしくない。
でもこの体調で登れる筈も無いので、今日は付近の散策だけする事にした。

レンタカーに乗り込みDove湖に行ってみる。
ここはクレイドルマウンテンへの登山口であり、有名な景勝地なのだ。
駐車場に着くと写真で良く見るあの景色が!
確かに素晴らしい。
あのギザギザの山がクレイドルマウンテンか・・・。
「本当にあんな山登れるのかねえ〜」
等とにゃっちと話す。

とりあえず途中まで歩いてみようと出発した。
寒いと聞いていたが、結構暑い。
飲み物持ってくれば良かった・・・。
鳥や蛙が無く山道を行く事1時間ほどでウォンバットプールと呼ばれる池に着いた。
今日は体調が悪いのでここまでにしよう。
休憩して腰を下ろしていると黒い鳥が飛んでいるのが見えた。
するとこの鳥こちらに近づいて飛んでくるではないか!
すぐ近くに止まり物色するような仕草をする。
「カラスじゃないんだろうけど、日本のカラスみたいだよねえ〜」
と2人で話す。
「餌は上げないよ」
と、にらめっこしているとどこかへ飛んでいってしまった。

 ウォンバットプール

 
Black Currawong クロフエガラス  
さあ、今来た道を引き返そう。
駐車場まで戻る途中にクレイドルマウンテンとドーブ湖を撮影。
絵葉書的だが綺麗な物は綺麗だ。
何枚か撮影。

 朽ち果てたボート小屋とクレイドルマウンテン
車でホテルまで戻り、売店でジュースとアイス、昼食を買う。
日本では殆どアイスなんて食べないのに海外に来ると食べるんだよなあ〜。
食べ終わってからホテル周辺のウォーキングコースを散策した。
鳥は昼間だからか少ない。
朝はそれなりに居たんだけどなあ〜。
いろいろなコースを次々と歩いているうちに、ふと道の脇を見るとハリモグラ発見!
のそのそしていて可愛い。



ホテル前の花の咲いている木に何か居る。
見て見ると鳥だ。
黄色い羽が結構目立つ。
花に顔を突っ込んでいるからミツスイだろう。
70-200mmしか持って居なかったが至近距離で撮影出来た。

Crescent-Honeyeater  ミカズキキバネミツスイ

今度はビジターセンター周りのボードウォークに行って見る事にした。
鳥はちょっと少ないなあ〜。
日本のオナガみたいな格好と声をした鳥が居たが、遠くて逆光なのでまともに撮影できなかった。
「昼間だととりが少ないねえ〜。夕方まで部屋に戻って昼寝をしようか」
と昼寝をする事にする。

2時間ぐらい寝たらRICKは目が覚めてしまった。
外を見ると何か居る。
カンガルーだ。
部屋の中から見れるとは・・・。

カンガルー?ワラビー?

5時頃になったのでにゃっちを起こす。
「鳥を探しに行こうと思うんだけど」
と言うと。
「まだ眠いから寝てる・・・いってらっしゃい〜」
と寝ぼけながらにゃっちが返事をする。
昨日の疲れがまだ取れてないものなあ〜。
「じゃあ車で1時間ちょっと出かけてくるね」
とRICKは車に乗り込み一人で探鳥する事に。

しかし、20分ぐらい車で探せど鳥の姿が見えない。
相当遠くまで来たのだが鳥が居ない・・・。
今日は駄目だなあ〜と、諦めて道路を走っていると白い鳥が草原で群れていた。
「ん?鷺かな?。一応撮っておくか・・・」
とカメラを向けた瞬間その白い鳥が一斉に飛び立った。
「ありゃ鷺じゃないな〜とレンズで覗くとなんとオウムだった。
これがキバタンという鳥らしい。
なんか群れてるから鷺だと思ったよ。
でも、遠いのでとりあえずの証拠写真となってしまった。

 キバタンの群れ

本日の収穫はこれまで。
思ったより鳥が居ないなあ〜。

部屋に戻るとにゃっちが起きていた。
「どうだった?」
「う〜ん駄目だった。キバタンだけだね」
と報告。
もう鳥を撮るにも薄暗くなってきたので風呂に入って夜御飯にすることにした。
風呂から出て寄る御飯をバルコニーで食べているとワラビーが顔を出した。
どうやら餌をねだっているらしい。
にゃっちがレタスの切れ端を投げるとベランダの上まで登ってきた。
相当慣れているらしい。
その後もねだるのだが野生動物に人間の食物を食べさせるのはあまり感心しないので
「もうおしまい!」と言って、餌をあげなかったら、どこかに行ってしまった。



御飯を食べ終わり、今度は夜の散歩に出かける事にした。
まだ、にゃっちが楽しみにしていたウォンバットやタスマニアンデビルを見ていなかったからだ。
やはり哺乳類は夜行性なのだろう、昼間は一度も見ていない。
夜ならば見れるかも?と思ったのだ。
昼間遊歩道に糞が沢山落ちていた所に行って見る。
遊歩道の行き止まりまで行ってみたが姿は見えず。
「駄目だねえ〜意外と居ないもんだなあ〜」
とがっかりして帰る途中ににゃっちが
「あっ何か居る!」と気づいた。
ライトを当てるとずんぐりむっくりした動物だ。
「ウオンバットだ〜」
遠いけどにゃっちは嬉しそう。
「見れて良かったねえ〜」とにゃっちに言う。
少し歩くと、今度はお腹の袋から顔を出した子供を連れているワラビーに会う。
コイツは至近距離に居るのだが、草を食べていてこちらの様子は気にもしない。
結構大胆不敵だ・・・。

こうして夜の散歩は終わり、明日のクレイドルマウンテン登山に向けて寝る事にした。

<4日目に続く>