<インドネシア・バリ島・ウブド探鳥記>2007年12月18日 ケトゥさんとの探鳥〜ジャワショウビン再び

※この日は文章長いし、写真も多いので重いかも・・・・

朝、起きたら結構な雨!
さすが雨季だけど、今日は晴れてほしかったなあ〜
でも、車のチャーターだから最悪車の中からでも撮れるし・・・と気持を入れ替えることに。
昨日、今日のバリバーウォークに申し込んでいたらそれこそ撮影どころじゃ無かったしね(^ ^;
※バリバードウォークは毎日行われているわけでは有りませんが火曜日は開催日です。

そうそう、そういえば昨日のピックアップの時間を決めるときに遅いとは思ったけど朝食の時間も有るので「8時にホテルに来てね」と言いました。
するとケトゥーさんが「8時〜〜早いよ〜8時30分にして〜!」
と言って来たんだけど「駄目〜8時!3時には終わりにするからその分早く来てくれないと駄目〜」
と言いました。
もちろんケトゥーさん8時でOKしましたけどね。
なんで8時で早いと言ったのかは後になってわかりましたけどね(^-^)

また美味しくてボリュームの有る朝食を食べて(本当に量が僕らには多い。アグン・ラカの時の3倍以上か?)ロビーで待っていると8時ぴったりにケトゥーさんが現れました。
時間ぴったりで感心感心(東南アジアでは総じて時間にルーズな人が多い、ラテンほどじゃ無いけどw)
そして機材を積み込み、にゃっちと共に車に乗り込む。
車はなんだっけな〜忘れました。一見4WDだけど2WDの古い日本車でしたが、中は綺麗に掃除もされてました。

しかし気になるのがこの雨。
ケトゥーさんに「まずどうしてもJawa kingfisherを撮りたいんだけど雨が止んでそうな場所で写真も撮れそうな所有る?」
とちょっと無謀とも思える注文をしてみた。
すると「ウブドの向こう側は多分晴れてくる、そこで良いポイントが有るからそこに向かう」と言います。
さあ〜お手並み拝見ですね。

その前にケトゥーさんの勧めで『白鷺の村』という観光地による事に。
「ケトゥーさん俺、白鷺とかはあまり興味が・・・・」
って言ったのだけど「どうせ通り道だし見ておいた方が良いよ」
との事で少し寄り道することに。

そしてある村の道路に入ったとたん、道路沿いの両脇の樹の上に無数のアマサギの群れ!
※白鷺じゃなくアマサギだと思いますが、現地の人は断じて白鷺と言います。
ケトゥーさん曰く日本の白鷺とは種類が違うらしい・・・でもアマサギ(^ ^;

この数が半端じゃ無くて、僕もにゃっちもさすがにビックリしました。
子育てをしている親も沢山居ましたね。
しかも田んぼに居る時は近づくと逃げるのにここだと全く逃げない。


アマサギがウジャウジャ・・・


ノートリでこの大きさ


改めて近くで見ると綺麗な鳥ですね。

しかもこのサギが群れているのは寺院がある正面の道だけ。
寺院の前の道からすこしでも曲がると一切サギは居なくなります。
ケトゥーさん曰く、サギが神に守られてるからだとの事。
もちろん現地の人はみんなそう信じてます。
でも、確かにこの光景は神がかり的なものを感じますね。
不思議〜。

白鷺の村を抜けてケトゥーさんは現地の人しか通らないような場所に車を走らせる。
もう全然ここがどこだかわかりませ〜ん(^ ^;
田んぼと森が近い道沿いでケトゥーさんが車の窓を開けて徐行し始めた。
RICKも窓を開けると「キョロロロロ・・・・・・」の声が聞こえる。
お〜!やっぱ居るじゃん!
この時は森の奥なので姿は見れませんでした。

そしてケトゥーさんの本領発揮はこれからだ。
車を運転しながら、いきなり車を停めてバックをはじめる
「あそこにジャワショウビンが居た!」と飛んでいるわけでも鳴いても居ないのに驚異的な視力で見つけました。
もう英語で書くの面倒だから(爆)今後はジャワショウビンで書きます(^ ^;
ほんとうはjawakingfisherと会話してます

RICKとにゃっちは「え!?、どこどこ???」
とケトゥーさんの指差す方向を見るがなかなか探せない。
まだ雨が降ってるし暗くて、しかも逆光気味で全部シルエットにみえちゃうんです。
近づいて飛んでからようやく気づく始末(^ ^;
僕もにゃっちも視力は1,5以上有り良い方で、鳥探しも普通の人よりは長けていると思いますがねえ・・・・

その後も車を運転しながら次々に見つけるケトゥーさん。
あまりにも僕らが探すのが遅いので
「なんで見えないのぉ〜?ウソでしょ〜?」って言われました
 ※名言決定(笑) 翌日も言われたし・・・
つうか普通見えないだろ〜?双眼鏡を使ってようやく見えるぐらいなのに・・・
ようやく証拠写真を撮る。

この時はこんな状況ですよ

で、ケトゥーさんに「どうしてジャワショウビンってわかるの?シルエット??」
と聞いてみると「赤いクチバシが目立つでしょ?ボディーも青いし」だって。
この人はこの状況で色が見えてるのか〜(# ̄Д ̄)

まあ〜そんな調子で次々と探してくれます。
ただ距離が遠いのよねえ〜。
あとは太陽の方向も逆光気味で良くないので「ケトゥーさん、歩いて田んぼの中で撮れそうな所無い?」
って聞いてみると、すぐ先に有ると言う。
車を路駐して、森を突っ切る道を向こう側の田んぼの方に向かって歩く事に。

その歩いている途中でも「ギャギャギャ」と鳴き声がして「あれはジャワショウビンが警戒している声だ」
と説明してくれた。ランカウイのチャバネコウハシショウビンと良く似た声ですね。
あと「あれは雄だと思う」とも言ってました。
「何で?」って聞いてみると雄の方が雌に対してアピールする為、尾羽の幅が広いらしい。
でも僕には違いがわかりません(^ ^;

それよりもケトゥーさんなんで貴方そんなに詳しいかな〜???
「何でケトゥーさん鳥にこれだけ詳しいの?」って聞いてみたら単に「鳥が好きだから」ってその時は答えてましたけどね。

そしてリクエスト通りに撮影に適した場所に案内してくれた。
ちゃんとジャワショウビンも待っててくれました。
もちろんかなり遠くから「あそこの杭にジャワショウビンが居るからゆっくりね・・・」
と言ってくれたのはケトゥーさんです。

御誂え向きに、撮影に適した場所にバナナの樹が生えていて、それが簡単なブラインドになりそうだ。
足場も良いし、光もOK!
ここは良いポイントだわ〜(^-^)
そしてまだ距離は有るけど撮影開始。
幸いな事に撮影を開始した時には雨が降ってたけど、だんだん小降りになってきました。

javan kingfisher(ジャワショウビン) ※現地語『Tenqekテンケッ』
撮影開始時の写真。まだ雨が降ってるのがわかるでしょうか?※ノイズでは有りません念のため(笑)

杭から田んぼに降りてウナギかドジョウを捕まえてました。

トマリモノもね

飛んでるけど中途半端な・・・・

緑の稲の中を飛ぶジャワショウビン  綺麗ですね〜(^-^)

上の後のコマをトリミングで


杭の上から飛び込みの瞬間

着地の瞬間


羽が綺麗ですね〜(^-^)

こんな曲がった竹竿はバリの田んぼに必ず有ります。

森をバックに去っていきました

う〜んこう並べてみると結構撮ってますね。
写真のクオリティーは自分のせいだからともかくケトゥーさんはGOOD JOBだよ!(^ー゚)☆
想像以上の仕事をしてくれました。

鳥の知識、探す能力、など考えるとウブドでは彼以上のドライバーは考えられないでしょう。
もう鳥のガイドと言っても良いですね(あとでやっぱり・・・と思う事を聞いた)
あの橋でにゃっちが調子悪くなったのがきっかけで出逢った訳だけどほんと運命的な出逢いでした。


でも、まあ〜欲は出るもので、明日は帰国日だけどまた午前中来たいなあ〜・・・って考えて
「ケトゥーさんさぁ〜明日の午前中も鳥の撮影付き合わない?」
って聞いてみると都合を付けるとの事。

それじゃ8時から11時って事で決まり〜!(12時からホテルのランチの予約が入ってた)
もう8時で早いよ〜とは言いませんでした(笑)
「さて、チャーター代は幾らにする?」と聞いたら「難しいから決められないので希望値を言ってみて」
と、言われたので「じゃあ○○万ルピア!」というと最初は困ってたけど、それにガソリン代30000ルピアを足した値段で交渉成立!
※値段はかなり安く言ったので悪くてここでは公表できません(^ ^;
でも成果を出してくれたので相当以上のチップは両日とも払ってますよ。

田んぼを歩いていた時に出逢ったセッカもこちらでは警戒心低いです。

車に乗り込みしばらく車を走らせてもらい、木彫りで有名らしいマス村を抜けて田んぼの中のAPUAN CILIというレストランに着いた。

駐車場で車を停めるとケトゥーさんが「じゃあ僕はここで待ってますので御飯を食べてきてください」と言う。
昼食中ドライバーは客を待って車の中で待機するのが普通みたいだ。
でも、僕もにゃっちもバリ島のいろんな事を聞きたかったので、もちろん一緒に御飯を食べようと誘う。
年も近いし(35歳って言ってました)話も結構合うし。
そしてレストランの二階に上がっていくと結構観光客で一杯でいろんな国の人が居る。
味もまあまあで量はとても多かったけど(食べ切れなかった)お値段はそこそこしましたね〜。
日本の定食屋ぐらいでしょうか?シーフードナシゴレンが50000ルピア、コーラが14500ルピアでした。
あとスイミングプールも有って、食事したらそこで泳ぐ事が出来るらしい(無料??)


食事の最中もいろいろDEEPな話を聞かせてくれて楽しかったですよ。
ここではかけないこともチラホラ・・・(笑)

データー編で『バリ旅行情報のこれは違う!』ってコーナー作ってそこにネタを幾つか書きますね。

食事も終わって、さて、これからどうしようか・・・と考える。
にゃっちは疲れと気温差から来たのだろう、少し休みたいというので(結局風邪だった)一度ホテルまで戻る事に。
午後はRICKとケトゥーさんだけで行動することに。

ホテルでにゃっちを降ろして、また出かける。
森の中に行って探鳥しようかな・・・・と思っていたのだけど、雨がまた降り出した。結構本降りっぽい。
これじゃ撮影も出来ねえ〜なあ・・・・( ̄〜 ̄)
という事で、もう撮影は諦めました。

そして昨日にゃっちと行こうとしていたチャンプアン橋の方へ偵察にいく事に。
そちらにもジャワショウビンが現れるらしい。
チャンプアン橋を渡って左に曲がり、坂を登ると行き止まりになっていた。
そこに車を停めて、歩く事に。

聞くとケトゥーさんの奥さんがこの先のオーガニックレストランで働いているらしい。
「じゃあそこに行こうよ」と言って二人で歩き始めた。
雨が結構降っているのでカメラは車に置いたまま(すこし盗難が怖かったが)

そして塀の脇を通り、車は通れない田んぼのあぜ道を歩く。
歩きながらケトゥーさんが「バリバードウォークはここから入って、あっちの森を通るんだ」
等と説明してくれる。
で、朝早いうちならここでもジャワショウビンが見れる時が有るって言っている。
最近は減ったらしいけど。
いろいろ良く知ってるなあ・・・と思って
「ケトゥーさんはバリバードウォークに参加したこと有るの?」
って聞いたら「有るよ」って返事。

そして少し間をおいて「今は忙しい時期だからやらないけどバリバードウォークのガイドもした事が有るよ」と言う。
「ええ〜!なんだ〜それ早く言ってよ〜!!(# ̄Д ̄)」
とビックリするのと同時に鳥の見つけ方や生態の詳しいわけにも納得。
ほんと偶然って凄いですね(^ ^;

しばらく歩くと田んぼの真ん中に東屋みたいな可愛いレストランがありました。
そこでケトゥーさんの奥さんとも挨拶。
随分若くて可愛らしい奥さんなので「なんだ〜ケトゥーさん可愛い奥さん貰っちゃって〜〜」
なんて言ったら本気で照れてましたね。
聞けば奥さんは昔、踊り子だったそうです。
自慢の奥さんなのね(^-^)

そして奥さんの仕事が3時30分に終わると言うので、ジュースを飲んで待ってようか・・・と言うことに。
仕事が終われば、僕ををホテルまで届けた後に奥さんと一緒に帰れるもんね。
あ〜、だから昨日ピックアップが8時だと早い!って最初言ってたのか・・・あまり早いと奥さんと来れないからか。
(自力でベモっていうバスで来ると片道で10000ルピアぐらいかかるらしい)
あとケトゥーさんが観光客が比較的少ないチャンプアン橋を仕事場所(オフィスって言ってた)にしてるのは奥さんの仕事場に近いからなんですね。

奥さんを待っている間、田んぼの中の白鷺(こちらは本当のシラサギ)や数百羽のアヒルを見ながらオーガーニックジュースと、サービスで『ういろう』に似たフルーツと米を合わせた様なオヤツも頂いた。
甘くなくて結構美味しかったので
「これにゃっちにも食べさせたいなあ〜」って言うと店で残っているのをかき集めて来てくれてお土産にと沢山くれました。優しいなあ〜(^-^)
オマケにここの代金はケトゥーさんに奢ってもらっちゃいました(笑)

僕的には昼食べた所よりもこっちの方が雰囲気、味、値段とも絶対良いですね。
今度からお客さんこっちに案内したら良いじゃん!って言っておきました(マジでそう思います)
※サリ・オーガニックSari Organikと言う店で近年出来た店です。
歩いてしか行けない店という事で欧米人の間で人気が出てきたらしいですよ。


そして奥さんの仕事が終わり、3人で歩いて車まで行き、クプクプバロンまで送ってもらう。
「じゃあ〜明日ね〜」とお別れしました。
奥さんも「どうも有難うさようなら〜」
って日本語で言ってくれましたよ。

そしてホテルの部屋に戻ったらにゃっちは寝てました。
もともと良く寝る子だけど今回は咳もしてるので気温差のせいでやっぱり風邪ひいたみたいですね。
こういう時はノンビリしてるのが一番でしょ。

と、RICKもノンビリムードで昼寝しようと思ってたら「キュイキュイキュイ・・・」
とどこかで聞いた様な声。
「これナンヨウショウビンの鳴き声じゃ???」とテラスに出てみると案の定ナンヨウショウビンでした。
意外にも今回の旅行初見です。
でもランカウイのと大分模様が違いますね。
でもお腹が白いからヒジリショウビンじゃないよなあ・・・・


Collared Kingfisher ナンヨウショウビン
テラスから鳥撮りなんて贅沢ですね。雰囲気も良い感じです(^ー゚)☆


結構長い間留まっててくれたので以前から思っていた、一番ぶれないトマリモノの方法を自分なりに試してみました。
手摺にレンズを乗っけたり、IS切ったり、リモコン使ったり、ライブビューで撮ったり・・・・
でも一番ブレが少なかったのは『手摺にレンズを載せてISはON、手持ち、リモコン無し』でした。
う〜ん意外というか、経験上だとやっぱりなあ〜って感じです( ̄〜 ̄)
三脚に載せてISをOFF、リモコン使用、、ライブビュー撮影はシャッター切るまでは一番静止して良いみたいだけど、撮れた画像を見ると一番ブレてました。なんでしょ?誰か検証してください

また雨が強くなって来てナンヨウショウビンも去ったので部屋に入る事に。
そしてカメラを置いてて顔を上げ、窓の外を見た瞬間、窓の左半分が真っ白になった。
「!?」そう思うと同時に「ドカ〜〜ン!!!」
と大きな音。
どうやらすぐ横に雷が落ちたみたいです。
人生でこれだけ近くで雷を落ちるのを見たのは初めてで大迫力でした。

まあ〜何事もなかったので風呂にお湯を溜めはじめた。
そして風呂に浸かり始めたら「プルルルル・・・」と内線がなる。
タオルを巻いて電話に出ると向こうでは何か喋っているのだけど、どうもこちらの声が聞こえないらしい。
さっきの雷でやられたのかなあ・・・・

何回か内線が鳴ったのだけど結局聞こえないみたいなので、後で直接フロントに行く事にした。
明日のランチの予約をずらしてもらおうと思ってたしね。
そして風呂から上がり、着替えてフロントに行こうと歩き始めたら、スタッフのYUKOさんとバッタリ出会う。
どうやら先ほどの雷で殆どの部屋の内線が駄目になったらしい。
そこで僕らの部屋に向かっていた途中だとの事。
「大丈夫でしたか?内線が駄目になってすみません〜」と謝ってくれましたがこれはホテルのせいじゃ無いものね。

そして「ホテル3泊の特典のスパをお受けにならないので(RICKもにゃっちもスパとか苦手だからキャンセルしてた)変わりにお好きなディナーをご馳走しようかと思いまして・・・・」と言うのです。
おおお〜!なんですとぉ〜!嬉しい事をおっしゃってくれます!!(^▽^)/
幸いにも夕飯にと思っていたカップラーメンはまだ食べていなかったのだ(笑)

そして待つこと暫しルームサービスで豪華な夕食とビールまで頂いちゃいました。
凄く感激です。
この高級さの中に細やかな心遣いのが有るこのクプクプバロンのファンになっちゃいましたよ。



ディナーに頂いたハンバーガーとBINTANビール
しかしただのハンバーガーじゃないですぜ〜!まるでステーキの様に美味しかったしボリュームも満点!
付け合せのポテトも人生で初めてマクドナルドより美味しいと思ったポテトでした(フライドポテトはマックポテト最ウマだと思ってた)
これ褒め言葉になるかな〜?(^ ^;

なんかいろいろ有ったけど、とても有意義な一日でした。
明日は最後の日、またジャワショウビン撮れるかなあ〜。。。。

翌日へ 

12月13日 出発〜バリ島〜ウブド
12月14日 ウブド/アグン・ラカ・バンガロー 
12月15日 ウブド/ジャワショウビン撮影
12月16日 アグン・ラカ・バンガロー〜クプクプ・バロン・ヴィラス・ツリー・スパ 
12月17日 クプクプ・バロン/ケトゥとの出逢い 
12月18日 ジャワショウビン探鳥
12月19日〜20日 帰国日

データー

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