2010 12/16 スラウェシ探鳥記5 タンココ


今日の朝食だけなぜかナシゴレンと卵焼き

朝食を済まし朝5:30に出発
今日はにゃっちの希望でチャバラショウビンの♀やカワセミ以外のスラウェシ固有種を探す日にした。
昨日セレベスカワセミを撮っているから余裕が有るのだ。

歩いて森に入り、散策開始。
まずアオミミショウビンが現れたので樹の間をぬって追跡。
昆虫を捉えたデッカイのを撮影成功。
咥えているのはセミかな?
このアオミミショウビンは目の横の線と羽が紫の個体だ。


Lilac-cheeked Kingfisher アオミミショウビン 

Lilac-cheeked Kingfisher アオミミショウビン

Lilac-cheeked Kingfisher アオミミショウビン

歩き出すとチャバラショウビンの番が驚いて飛び立った。
2羽もの撮りそこなった〜(T−T)
ジェミーも目の前で飛ばれたのでビックリしている。

その後、にゃっち希望のチャバラショウビン♀を探すが見つかるのはオスばかり。
メスってそんな数少ないの?
他の鳥と違って珍しいパターンだなあ〜。

スラウェシ固有のツグミが居たと言う事でジャングルの中を追跡。
動きが速いから結構大変。
にゃっちのデジスコではさすがに無理だろう。
RICKはなんとか撮影成功。
しかし森の中を駆け回ったんで疲れたぞ・・・・

Red-backed Thrush ムナグロジツグミ

Red-backed Thrush ムナグロジツグミ

少し登るとまたチャバラショウビンのオスが居た。
「またオスかぁ・・・・」
出ました!にゃっちの名台詞w

だんだんと高度を上げていくと今度はホーンビルが「ウォワン!ウォワン!」と犬の鳴き声の様な声を出している。
高い樹の樹冠に居てなかなか撮影は大変。
良い撮影ポイントを探すのに1地時間ぐらい掛かったんじゃないだろうか。
ようやくまともなのが撮影できた。

Knobbed Hornbill アカコブサイチョウ

Knobbed Hornbill アカコブサイチョウ

その次はセレベスブッポウソウを探す。
けたたましい鳴き声が聞こえてくるとジェミーが「これがブッポウソウの声だよ」と言う。
蛙の声に似てるかな?
これがサイチョウ以上に高い樹の樹冠から降りてこずに撮影は厳しい。
結果飛んでいるのをみるが撮影は出来なかった。
残念。

午前はこのぐらいで切り上げる事にしようか。
ジェミーに「天気も良いし、今日の午後はボートクルーズに変更できるかな?」と聞くと大丈夫だという。
ボートでしか見れないセレベスコウハシショウビンは是非撮影しておきたい。
本来は明日の夕方ボートの予定にしていたけど明日の天気はわからないからね。
それよりも正直また午後に森まで歩くのが辛かったというのも有る。
この3日間凄い距離歩いてるものね・・・・腰はまだ痛いし。

森から帰る途中、凄い爆発音がしているので「?」と思っていたら正体はこれだった。
10歳ぐらいの子供たちが竹に火薬を詰めて火をつけて遊んでいたのだ。
大きい音がする方が偉いらしい。
日本じゃ考えられない遊びだな。
クリスマスとかだと子供たちが竹を並べて一斉に点火してそれはもう賑やからしい。


12:00前に宿に戻る。
14:30に集合という事でジェミー達と別れ、部屋で水シャワーを浴びる。
最初水なので冷たくて辛かったが慣れちゃうもんだな〜(笑)


本日の昼食  揚げ魚の甘酢餡かけとかき揚げ、キャベツの炒め物 

シャワー後、昼食を食べて部屋で少し休み、14:30に食堂に集合
昨日夕方散歩した海岸まで歩く。
途中で民家の枯れ木の上で囀っている鳥がいたのでとりあえず撮っておく。
固有種のハナドリだったらしい
この後は一度も見れなかったのでちゃんと撮っておけば良かった・・・(^^;

Yellow-sided Flowerpecker セレベスハナドリ

砂浜には船着場みたいなのが無いのでどうするのかな?って思ってたら皆でボートを押し始めた。
犬はその作業を近くで寝転びながら見学。
海に船の一部が浮かんだ時に「飛び乗れ〜」と言われて急いでボートに乗る。
ゴーヨン持ちながらだから結構大変なんだけど・・・(^^;
とにかく無事乗り込み僕とにゃっち、ジェミーとジェフリー、そして船頭さんでクルーズに出発だぁ。



いつもながらボートは気持ち良いですね。
岸から離れるとベンテンリゾートと言う宿が見えた。
結構村から離れてるんだなあ〜。
実は最初はそこに泊ろうと思っていたのだが、食事の提供が無く、素泊まりのみという事でやめた経緯が有る。
確かにこんな場所で食事無しだと、どうやって過ごせば良いんだろうか?
施設はリゾートっぽく見えたけど。

湾の遥か向こうにもリゾートホテルっぽいのが有ったのでジェミーに
「あれはプリサンリゾート?」と聞くと
「違うよ!プリサンはあの岬のずっと向こうでかなり遠いね」と言う。
へえ〜プリサンからタンココまでボートで通うの大変なんだなあ〜。


岸壁にKingfisherが居ると言うのでボートを近づける。
お〜・・・おなじみのナンヨウショウビンさんじゃないですか〜。
ここの個体は水色が非常に綺麗だ。
とりあえず撮ろうとしたら近づく前に逃げた。
ナンヨウのくせに警戒心高いなあ・・・・・

その後メンフクロウの居ると言う岸壁に寄るが留守だったらしい。
残念。


そしていよいよ岸に近づき河口に入る。
海から見た時には随分狭く見えたので「このアウトリガーカヌーで大丈夫?」と思ったが、河口だけせまくて川に入ると結構川幅が広かった。
河口では派手な蛍光グリーンのインコが居た。
図鑑で見るよりかなり派手だ。
この時は撮れなかったです。

少し上っていくとカワセミが現れた。
普通種のCommon kingfisherだが日本のと少し違うらしい。
抑えておきたかったがボートにびっくりして下流に飛んでいってしまった。
なんか異常に警戒心高いなあ・・・・


マングローブを上流に進むが鳥の姿が無い。
あっ!と思うとシギばかり。
なかなかセレベスコウハシショウビンは手強いのかな?

上流の行き止まりでしばらく待ちUターン
帰りもツバメぐらいで特に何も見かけず。
もっと鳥が居そうなんだけどな〜。
晴れすぎかな?

河口まで戻るとまたカワセミが居た。
ボートの姿を見るとすぐに遠くに逃げる。
どうしたもんかな・・・

今度は違うルートで再び上流へ
またもやカワセミが2羽並んで飛んできたがそのまま通過。
森の中に逃げてしまった。
普通ボートに乗ってると警戒され辛いんだけどねえ〜。
この警戒強さは地元の猟師がボートで鳥を狩ってるんじゃないだろうか?( ̄〜 ̄)

もう暗くなってきたしダメかな・・・と思った時、上流の枝から飛び立つ白い鳥が居た。
あの飛び方はカワセミ系だ!
しかもあの大きさは間違いなくセレベスコウハシショウビンだろう。

ゆっくりと止まったと思われるポイントまで近づくがすぐに飛ぶ。
また近づくとさらに飛び・・・・というのを何度か繰り返した。

川がまっすぐになった箇所で川の中まで張り出している樹に止まっているセレベスコウハシショウビンを確認できた。
なんとか撮影できそうだ。
エンジンは止めているが手漕ぎでボートを進めているので揺れるのは仕方が無いかな(^^;
遠くから撮影を開始。

Great-billed Kingfisher セレベスコウハシショウビン

逃げるまで近寄って・・・なんとか撮影成功!
セレベスコウハシショウビンもGETだぁ〜(o ̄▽ ̄)ノ

Great-billed Kingfisher セレベスコウハシショウビン

撮影が終わって皆で大喜び。
しかし両手を挙げて一番はしゃいでいたのは他でも無いジェミーだった(笑)



帰りはもう夕暮れになっていた。
ほんとギリギリだったなあ・・・・
ジェミーは船先に座って張り切って浅瀬の誘導をしているw


ジェフリーと船頭さん

はしゃいでるジェミー(笑)


海に出てからエンジン全開で飛ばす。

砂浜に近づいた時にはもう真っ暗だった。
しかし波がかなり高くて危ない。
波高は2mぐらい有るんじゃ無いだろうか?
サーフィン出来そうなんですが・・・・(^^;
ゴーヨン装備のマーク3と共に海に沈んだら悲惨だなあ〜。
そんなネタは欲しくないぞ〜!

しばらく波の様子を見ていた船頭さんは徐々に岸に船を寄せ、タイミングをみてボートのエンジンを吹かし一気に上陸。
お見事!
いやあ〜結構ドキドキしたよ。
ボートを上陸させてから皆で浜の上までボートを押して上がる。
RICKとにゃっちもお手伝い。
しかし毎日こんなことやってんだろうねココの人たち。
逞しいな〜。

帰りは暗い舗装路を宿に向かって歩き宿へ戻る。
部屋に着き、もう慣れた水シャワーを浴びて夕食を食べに行く。
食べながらジェミーと明日の打ち合わせをする。

明日は車を半日チャーターして峠に鳥を見に行く予定になっている。
でも今日ボートクルーズはしちゃったし、森に午後歩いて行くのもダルいので一日車を借りて楽する事にした。
午後行く場所は午前の結果で、という事で決まり。

夕食はレインボーランナーって言う大きな魚が出た。
トビウオみたいなフォルムにも見えたがなんの種類だろう?
トウモロコシは硬くて日本のそれとは全然違うかな。
あまり美味しくはなかった。
今日は冷えているビールは無いらしいのでパス。
冷やしておいてねって言っておくの忘れてたんだよなあ〜。


レインボーランナー 50cmぐらい有った。 ツムブリと言うらしくルアーフィッシングのターゲットらしい

部屋に戻り、今日も早寝。
いやあ〜健康的な生活だなあ〜。

翌日へ

スラウェシ探鳥記 準備編
2010/12/12 出発日 羽田〜スラウェシ
2010/12/13 2日目 タンココ
2010/12/14 3日目 タンココ
2010/12/15 4日目 タンココ
2010/12/16 5日目 タンココ
2010/12/17 6日目 タンココ
2010/12/18 7日目 タンココ〜サンティカ
2010/12/19 8日目 サンティカ
2010/12/20 最終日
2010スラウェシ探鳥記DATA編へ

RICK PHOTO海外探鳥記トップページへ