2009年11月24日 インドネシア バリ島探鳥記Part2 <7日目 バリ西部国立公園探鳥>

朝6:40起床
着替えて早速レストランへ行く。
今朝の朝食はコンチネンタル式が少し食べれそう。
昨日よりは状態が良いかも?


レストランからの眺め 遠くの山はジャワ島

食べ終わって、部屋に戻りフロントへ7:50に行くとすでにYUDIさんは来ていた。
今日はギリマヌクの方にヒメアオカワセミを見に行くらしい。。
「昨日よりも条件良く撮れると思うよ」との事。

車を走らせ昨日のポイントを通り過ぎ、さらに西へ向かう。
随分街らしくなったなあ・・・・と思ってたらYUDIさんは車を右折させ港に入った。
ここがギリマヌク(ギリマヌッ)港だ。
ここからジャワ島との行き来がフェリーで簡単に出来るらしい。
「今度来た時にはジャワ島に行こう、野生の孔雀が居るんだ。他にも鳥が居るよ!」と言ってました。
孔雀は別に興味ないけど、他に魅力的な鳥は居そうだなあ・・・・
RICK達が前から興味を持っていた「スマトラ島は危ないの?」と聞くと
「全然危なくないよ。南に国立公園が有って前にカナダ人のバーダーを案内した事が有るんだ。スマトラ島はとても素晴らしいよ」
と言う。
ジャカルタまで飛行機で飛び、その後レンタカーを借りて港へ向かい、フェリーでスマトラ島へ渡るらしい。
行くまでは大変そうだけどスマトラ島ってすごい冒険の響きが有って、いつか行ってみたいもんだなあ(^-^)

港の見学が終わると、少し車を進めて公園みたいな所に車を停めた。
ここから歩いていくらしい。
RICKがカメラと三脚を持って、バテた時に持運び易い様にロウプロザックを背負って行こうとしたらYUDIさんが
「すぐそこだからザックは置いていって大丈夫だ」と言う。
近いのは助かるな〜(笑)

車を置いて公園脇を歩いていく。
沖の方では釣りをしている人も居てなんかのどかだ。


こんな感じの場所を歩いていく

そして砂浜が途切れるマングローブ林との境に来た。
周りには漁船が停めてある。
「ここにカメラを降ろして待とう」とYUDIさん。

ここはヒメアオカワセミが毎日餌を採りに来るポイントらしい

5分もしないうちに本当に対岸のマングローブにヒメアオカワセミ来ました!
にゃっちのデジスコには最適の距離だ。
RICKにはまだちょっと遠いかな?
でも今度は枝被りの無い、光の条件も良いのが撮れた。
にゃっちもデッカちゃんGETだ〜(^ー゚)☆

YUDIさんが「OK?」とハイタッチを求めてきたよ。
Oratさんが教えたんでしょか?(笑)

ヒメアオカワセミ Small-Blue Kingfisher ※RICKトリミング

ヒメアオカワセミ Small-Blue Kingfisher ※RICKトリミング

ヒメアオカワセミ Small-Blue Kingfisher ※RICKトリミング

にゃっちデジスコ


にゃっちデジスコ

トビモノは早すぎてとてもじゃないけど無理でした。
とにかく動きが凄くクイックで全然付いていけない!
普通のカワセミの3倍のスピードで動きます!青い彗星!?
※ガンダムネタ(爆)
と、冗談はさておき、まだまだトビモノの精進が足らないんだなあ・・・・(体調不良も言い訳にして良いですか?)

それにしてもここのヒメアオカワセミは行ったり来たりして、警戒心が比較的少ない様に見える。
昨日のポイントでヒメアオの警戒心が高かったのはナンヨウショウビンのテリトリーと重なっているかららしい。
ナンヨウショウビンは周りの鳥をすべて追い払ってしまうので、ナンヨウショウビン近辺のカワセミは神経質になるんだって。
やはり悪名高きナンヨウショウビン・・・・( ̄〜 ̄)
YUDIさんもナンヨウショウビンはまったく相手にしてないもんな。
※そういえばRICK達も今回一度もナンヨウショウビンを撮らなかった。もう完全に普通種になってしまった(^ ^;

ヒメアオカワセミの姿を満喫した後は昨日のポイントまで行く事に。
もっとちゃんとしたセアカミツユビカワセミ撮りたいもんね。
小川の近くに差し掛かると「ちょっとここで待っててくれ」と言ってYUDIさんが辺りを探し始める。
探し出してすぐYUDIさんが手招きしている。
なんとセアカミツユビカワセミをもう見つけたらしい!

しかし枝被りと光が厳しい。
とりあえず、枝を避けながら撮影。
なんとか撮れたけど枝が邪魔だなあ・・・・( ̄〜 ̄)
なかなか厳しいな。
もうちょっと良い角度で・・・と思って少し近づいたら逃げてしまった。

セアカミツユビカワセミ  枝被り・・・・(^ ^;

セアカミツユビカワセミ  枝被り2

セアカミツユビカワセミ  上2枚よりちょっとマシ?

その後は林の奥まで歩く。
昨日無くしたアイカップを探しながら歩いたがやはり無かったですね。


森の奥まで進み、昨日セアカミツユビカワセミに初めて出逢った場所に着く。
RICK達は乾いた川床で待機してYUDIさんがまた単独で探しに回る。
その方がYUDIさんも探し易いみたいだ。

RICKがふと見ると崖の上の方でYUDIさんが声を出さずに必死に手招きしている。
「なんだろ?」と思って行ってみるとYUDIさんがまたまたセアカミツユビカワセミを発見!
でも最初はわかりませんでしたね。
鬱蒼とした樹の間を掻い潜ってやっと見えるぐらいなんで。
YUDIさんがスコープに入れて場所を確認させてくれた。
RICKもカメラをその方向に向けて、ピントを合わせるとくっきりとセアカミツユビカワセミの姿が浮かび上がってきた。
ほんと鳴きもしない鳥を良く見つけるよなあ〜。
今度は比較的前被りも無くて良い感じだ。
ISO800でSS1/60が最高と条件は相変わらず良くないけどね。
とにかく満足の行くセアカミツユビカワセミが撮れたのでここでもYUDIさんとハイタッチして喜ぶ(o ̄▽ ̄)ノ

セアカミツユビカワセミ Rufous-Backed kingfisher

にゃっちはYUDIさんが呼んだ時に少し離れた場所に居て、よそ見をしていたのが災いし少し出遅れたのでこの子は撮れませんでした。
声を出しちゃうと絶対に逃げちゃうし、この様な時に離れた場所に居るのを呼ぶのは難しいなあ・・・。
にゃっちはかなり悔しがってました(^ ^;

その後、昼近くになり一度ホテルに戻る事に。
戻る途中で、またまた川に覆いかぶさる樹の中にセアカミツユビカワセミ発見!(もちろんYUDIさんが)
昨日RICK達が少し待機した中州ポイントの上の樹だ。
今は中州の反対側の道に居るのでちょっと上から見下ろす感じになる。

小さいけどまたまたセアカミツユビカワセミ!

今日は結構セアカミツユビカワセミに逢う事が出来て良かった〜。
体調は芳しく無いが、頑張ったのが報われたってもんだ(途中吐いたし下痢もね・・・)

YUDIさんに
「これだけ見れるとは思わなかったよ」って言ったら
「今は乾季で水が少ないから居るポイントは限られてるんだよ」
「でもブリーディングシーズンじゃないから単独行動しかしないし、ほとんど鳴かないから見つけ辛いんだ」
との事。
なるほどね・・・・まあ〜はっきり言えるのは僕とにゃっちだけでは収穫ゼロ間違い無しでした。
やっぱりジャングルでガイド無しで鳥を撮影するのは難しそうですね。
もっともここバリバラット国立公園ではレンジャーの同行無しのトレッキングは禁止されてるので単独行動は違法ですが。

一度ホテルに戻って昼食。
昨日の夜もレストランに居たホテルマンが日本語で話しかけてきた。
お笑い芸人『響』のミツコにちょっと似てる。もっと痩せてるけど(笑)
見た目より大分、フレンドリーみたいだ。
日本語を今、一生懸命勉強してるんだって。
頑張ってね(^-^)

食欲は無かったがメニューに『ZARUSOBA』50000rpが有ったので頼んでみる。
どんなもんだろ?と期待しなかったんだけど結構まともでビックリ!
少し汁が甘くて温いが7イレブンぐらいのクオリティーは有るだろう。
日本食は食欲無い時には本当に有り難いですね。
 
写真左 ZARUSOBA ざる蕎麦 500円弱と若干高めだけど個人的にはアリでした
写真右 MINPIレストランの日本食メニュー こんなバリの辺境まで日本語表示とはJAPANの力恐るべし。


部屋に戻って少し休んだら、あっという間に3時になってYUDIさんと再会。
しかし体調良くないです( ̄〜 ̄)
どうも何かを食べると悪化するような気がするけど、食べないとぶっ倒れるだろうし・・・・
とにかく気合で頑張らなきゃ。

夕方はヤイロチョウ探しをする事に。
目標はキマユシマヤイロチョウ Banded Pitta一種だ。
でもYUDIさん曰くかなり難しいらしい。
まあ〜挑戦だけでもしてみましょ。

いつもの橋を過ぎてしばらく行った場所を右折。
ゴムのプランテーションみたいな場所にYUDIさんは車を停めた。
下には落ち葉が有って、ヤイロチョウが居そうな気もする。
YUDIさんが「ヤイロチョウを探すのは足音を聞くのが大事なんだ。ゆっくり静かに後を着いて来てね」と言う。
プランテーションの中を歩くが出てこないので、先の林の中を進む。


YUDIさんが立ち止まった。
カサカサ・・・と何かが林の中で跳ねていくが見えた。
YUDIさんが「あれがキマユシマヤイロチョウだ」と言う。
自分には真っ黒でなんだかわかんなかったよ〜(^ ^;

その後「クルルル・・・クルルルル・・・」と鳴き声が聞こえた。
近いけど姿は見えない。
これもキマユシマヤイロチョウの声らしい。
他には犬みたいな「ワン!」という様な声も出す。
でもやっぱりじっと待っているだけじゃこっちに来てくれないですね。
と、いうかだんだん遠ざかってるよな・・・・(^ ^;

YUDIさんが「RICKはタイプを持っていないのか?」と言う。
タイプ?タイプライターの事?と、しばらくキョトンとしてしまったがインドネシア英語でテープの事だと気づく。
またテープとは今ではi-podの事を差していて、要するに鳥の声を録音したi-podとスピーカーは持っていないのか?
と言うことらしい。
「いや使わないから持ってないよ」と言うと、非常に残念そうな顔をしてました。
なんでも欧米のバーダーは自前の鳥寄せシステムを持参しており、それでヤイロチョウを呼ぶのが普通らしい。
ヤイロチョウもi-podが有れば、3匹ぐらい簡単に寄ってくるとの事。
と、言われてもねえ・・・・日本じゃ使わないので持ってないし、外国では現地のガイドが持っているもんだと思ってるしなあ〜(^ ^;
※変に使って鳥の生態系に影響を与えるのはまずいと思うので、RICKは『鳥寄せ』の類は持ってないし、使っていません。
ただし海外では現地ガイドの判断でガイドの鳥寄せ器具を使ってもらう事は有ります。

YUDIさんも本当は欲しいらしいけど、一式で5万円以上と凄く高いのでとてもじゃないが買えないらしい。
ほぼ半年分の収入だもんね。

その後、相当な距離を歩いたが結局ヤイロチョウは撮影できなかった。
森の間の道を抜けると牧場に出た。
ここで終点らしい。

YUDIさんが何度も「撮らせられなくて済まない・・・」と謝る。
まあ〜仕方ないよ。ヤイロチョウは難しいの知ってるから。
と、いうか、もう疲れがピークに達しててぶっ倒れそうなんでヤイロチョウはもうどうでも良いんだけど・・・・(^ ^;

ヤイロチョウに関しては確かにコールバックしないと撮影は難しいのだろう。
昨年のダナンバレーの事を思いだす。
あの時は訓練されたボルネオのガイド、イスナディルが上手く機器を使ってたもんな〜。
結果的にムラサキヤイロチョウを引き寄せて撮影する事が出来た。
マレーシアとインドネシアって結構経済格差とか文化の差が有るんだな・・・って思いました。

もっとも考え様ではi-podがここインドネシアで普及しすぎるとマズイとも思う。
マレーシアでは訓練されたガイドが生態系になるべく影響を与えないように機器を使いこなしているのがわかるが、ここインドネシアではどうだろう?
インドネシア人の性格上
鳥を簡単に呼べる=バーダーが増えてお金になると考えて皆が生態系を壊すまで使わないだろうか?
お金に関してはバリの人も凄く貪欲だからね(ただし悪い事をして儲けようとする人は少ない)
YUDIさん以外のレンジャーも誰一人としてi-podを使って居なかったから、バランス的にはこれで良いのかもね。
まあ〜今回ヤイロチョウは撮影出来なかったけどさ。

結局この午後の散策では撮影は0枚!(# ̄Д ̄)
午前に良い思いしたから、午後にツケが回ったかな。

ホテルに送ってもらい、YUDIさんと別れる。
ヤイロチョウを撮影出来なかったからか、YUDIさんもなんか元気が無かったですね。
なんか無理なリクエストしちゃったみたいで悪かったかなあ・・・・

部屋に戻り、露天温泉に入って一服してからカップラーメンの夕飯を食べる。
しかし疲れて気持悪いわ〜。
大分間隔は開くようになったが吐き気と下痢は相変わらず。
困ったもんだ・・・・とにかくあと一日だ!頑張らなくては。

明日は帰国日だが夜11時55分と夜中発の飛行機なので、ミンピを出るのは2時過ぎでOKだ。
ホテルも2時まで無料でレイトチェックアウトが可能らしいので、朝から昼までYUDIさんにガイドをお願いしている。
そして2時にはケトゥさんがここミンピまで迎えに来てくれる事になっている。
ケトゥさんにはここから空港までの送迎を頼んでいるのだ。

にゃっちがセアカミツユビカワセミに再挑戦したいのも有るし、まだちゃんと撮れていないヒジリショウビンも撮っておきたいかな。
でもナンヨウショウビンは撮らなくても良いかな・・・贅沢になったもんだ。


セアカミツユビカワセミが居た道路近くの小川と中州

8日目へ続く>

2009バリ島探鳥記 準備編
<1日目>11/18 自宅〜バリ島 ウブド
<2日目>11/19 ウブド アグンラカバンガローズ再び
<3日目>11/20 ウブド探鳥 ジャワショウビンに逢えるか?
<4日目>11/21 午前ジャワショウビン満喫 午後はクプクプバロンに移動
<5日目>11/22 体調不良の中、バリ西部国立公園へ
<6日目>11/23 レンジャーYUDIさんと探鳥 ミンピ・リゾート・ムンジャンガン
<7日目>11/24 今日もバリ西部国立公園探鳥 セアカミツユビカワセミ満喫!
<8日目>11/25 バリ島最終日〜帰国
2009バリ島探鳥記データー編

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