北アルプス 剱岳登山記<自宅〜富山〜室堂〜雷鳥沢>  2007年9月17日

いよいよ出発の日。
朝6時に自宅を出て15分ほど歩いてTXの駅に向かう。
終点秋葉原まで行き、山手線で東京に。
今日は月曜日だけど祝日なので電車が空いてて助かるなあ〜。

そして新幹線の自動改札を通り、売店でチーズチリホドックをテイクアウト。
7時48分初『Maxとき307号』に乗り込む。
もちろん初体験のグリーン車ね(^。^V
車両はE1系という一世代前の車両だったが、やはり十分な席の広さで楽そう。
室内はガラガラだった(そういえば斜め前の席にマイク真木がギターを持って乗ってました)

今回はテント泊でザックが70Lと巨大なので置く場所に困るだろうと思い(棚に入らないのは容易に想像できたので)
事前に席の配列を調べて、一番後ろの席を確保しておきました。
一番後ろの席だと写真の様に席の後ろにかなりデカイ荷物を置けます。
僕らが乗ったMaxときのグリーン車の座席番号は9号車21番席でした。
これは時刻表などで調べられると思います。



予定通り発車して東京都内を抜けていく。
ふんぞり返って(笑)シートに座っていると9:05分に本当にあっという間に越後湯沢駅に着いた。
車だとここまで結構遠いんだけど一時間ちょっとか・・・・やっぱ速ええ〜なあ。

今度は特急はくたか号に乗換えとなります。
発車時刻は9:13分と乗り換え時間は8分しか無いけど、越後湯沢駅は小さいので別に走らなくても余裕です。
連絡通路に弁当売り場も有るので、買っていけるぐらいの時間は有りますよ。
駅員もマイクを持って誘導しているし、表示もしっかりしているのでまず迷う事は無いでしょう。

ここからは北越急行線(ほくほく線)経由で富山に向かう事になる。
90年代に新しく出来た線路で富山へのショートカット路線との事。
北越急行が所有しているがJRも乗り入れているとの事。
特急はくたかも越後湯沢を出るときにはJRの管轄らしいです。
で、ほくほく線に入ると一度北越急行の乗務員に入れ替わります。
そして北陸本線に出るとまたJR西日本の乗務員に代わると言うことらしい。
面倒なのね〜(^ ^;
鉄道好きの中では結構有名なのかな?
どうやら国内特急最高速160kmを出すという事らしいが実際乗った感じではTXの方が早く感じた。
あと乗り心地もTXの勝ちかな(^ ^;

また、特急はくたかにも『北越急行所有で赤いラインのスノーラビット号』と『JR西日本所有のグレーラインのホワイトウインド号』が有る。
考えてみれば名前に『はくたか』って鳥の名前が冠されているのに何で『雪ウサギ』も冠されてるんだろう?(笑)

行きに乗ったのは北越急行のスノーラビット号です。
格好は良いですね〜。
名前がにラビットが付いてるのがうさぎ好きのにゃっちはちょっと嬉しいらしい(笑)


はくたかでもグリーン車の一番後ろの席を取っておきました。
予約したのは1号車12番A,Bです。
はくたかのグリーン車は先頭車両の1両のみがグリーン車で12列しか座席が有りません。
また2−1配列で一列3座席なので、ペアで座りたい場合にはA,Bを予約する必要が有ります。
シートは雰囲気とか座り心地は良いんですけどね〜。
ギシギシ音が煩いのと、シートアームレストの金属部分の塗装剥げがちょっと古さを感じさせますね。
そういえば途中おしぼりが配られました。



2時間ほど乗車して(と、言ってもはええ〜なあ・・・・)11:21分JR富山駅に到着した。

今度は富山地方電鉄(以下、富山地鉄)に乗り換えて立山駅まで行く事になる。
一度JRの改札を出て、違う駅ビルの中に有る富山地鉄の駅に行くんだけど乗り換えには30分ぐらいの時間が有った。
ここでの名物だという『白えび丼』って言うのを食べてみたくて、JR駅3階の『白えび亭』という店に寄る事に。
すぐに出来るって看板やHPに書いてあったしテイクアウトも出来るらしいので富山地鉄の電車の中で食べようと思ったのだ。

でも乗る予定の11:50分発の電車にに乗り遅れると、その後のアルペンルートの接続が悪くなり、室堂までの到着が2時間ほど遅れちゃうんだよね。
だからダッシュで店に行き「すぐ出来ますか?」って聞いたらオバサンが「すぐ出来るよ〜」っと言うので待ってました。
でも・・・10分ほどしてもなかなか出来てこない。
店は結構繁盛していて店の客のはどんどん出していくのだけどRICK達のは全然作る気配が無い。
お〜い!すぐに出来るって言っただろ〜!あんたのすぐは何分なのよ!?
もう発車15分前になったのでイライラが絶頂に達して、たまらず「頼んでるんだけど何時出来るの?」って聞いたら
「あれ?食券はもう買ったのかい?」って・・・オバサンあのなあ〜・・・・さっきあんたに渡したろ〜!( ̄〜 ̄)
それから作り始めると5分も掛からずに出来ました。

弁当を受け取ってダッシュで富山地鉄駅まで行く。
重いザック抱えて暑い中走ったのでヘトヘトになったよ〜。
JTBで発券してもらったチケットを見せるとそのまま改札を素通り出来ました。
なんとか予定の電車に間に合ったので良かった〜。

でも焦ってたお陰で電車が走り出すとすぐに弁当食い始めちゃって、気づいた時には食べ終わってて写真撮るの忘れちゃいました。
味はカラッと揚げた小エビがたくさん入ってて美味しかったですよ。
落ち着いて食べたかったもんだねえ・・・(^ ^;


富山地鉄 ワンマンカーです

とにかく予定の電車に乗れたので、弁当を食べ終わってやっと落ち着いて富山地鉄ローカル列車の旅を楽しむ事に。
この電車は見た目とは裏腹に街中では京浜急行並みに飛ばします。
山の区間に入ると勾配のせいか急にノロノロ走るのはご愛嬌か?(笑)
また最終日に説明しますがこの電車のシートがちょっと特殊です(2人でビックリした)
ボックスシート(改?)とベンチシートが有るので弁当を食べるのなら前者の方が良いですね。
また車内は空いてたのでザックは対面シートの上に置けました。

1時間の乗車で12:50分に立山駅に到着。
ここからは『立山黒部アルペンルート』となり、一般車両は進入禁止となります。
まず受付に行ってJTBで発券してもらったクーポンを正規の往復チケットに交換。
この時に次に乗るケーブルカーの乗車時刻を予約します。
もちろん早く行きたいので一番早い13:00分発のケーブルカーを予約する。
乗り換えの時間は10分しかないけど空いてれば小さな駅なので問題有りません。

そしてケーブルカーに乗り込んだ。
本来ならばここで10kg以上の荷物の場合、後ろに連結されている貨車に載せられて、別料金を取られる筈なのだが今回はそのまま乗れました。
空いてれば大丈夫なのかな?

高低差500mの急勾配の線路を7分で登っていく。
山の頂上付近でもこれ有ったら楽だなあ・・・・なんて思いながら乗ってました(笑)
(実際に作ると言ったら自然破壊だから反対って言いますけどね)

13:07分美女平駅着。
ここからは環境に配慮した高原バスに乗り換える事になる。
出発が13:20分なので乗車する列に並んで待っていたら駅の係員がRICKの所に来て
「この荷物は10kg以上有りますよね?」って言われたので「有ります」
って言ったらスノコを指差して「こちらに置いて下さい。荷物は別料金で300円になります」
って言われました。
やっぱり取られるのね・・・・(^ ^;
別料金で取られたのはRICKだけで他の登山者やにゃっちは取られませんでした。
(ちなみににゃっちのリュックは45L)

高原バスに乗り込み出発。
乗車時間は50分と結構長いけどその間に観光名所が有るとバスを停めたりして、そのまま観光できるようにしている。
でも日本一の落差だという称名滝を過ぎた頃から辺りは霧で覆われだした。
風もかなりの突風みたいだし天気悪う〜(>_<)
まあ〜今日は移動日なんで室堂ターミナルから近い山小屋に泊まる予定だったので別に構わないんだけどさ。
問題は明日からの天気なのだ。

14:10分予定通り室堂ターミナル着。
構内には人が結構居る。
外は雨こそ降ってないものの霧(ガス)で何にも見えないしかなりの強風が吹いてるもんな・・・・・。
観光目的の人はこの状態じゃちょっと可哀相かも。

RICK達はターミナル出口近くに有る立山玉水の涌水を汲んでから室堂を歩き始めた。
出発時間は2:15分。
しかしこの石畳の道って歩き辛いなあ・・・・。
濡れてて滑るし嫌な感じだ。
みくりが池温泉を右手に見ながら標高差200mほどの急な階段を下りて地獄谷と言われている場所に行く。
「この階段は帰りの登りが辛そうだから他のルートから帰りは行こうね」とにゃっちと話す。
そのまま進むと2:40分に今日泊まる予定の雷鳥沢ヒュッテに着いた。
あれ?もう着いちゃったよって感じ。
歩行時間はゆっくり歩いて約25分でした。


翌日撮った分だけど雷鳥沢ヒュッテ。手前の茶色い建物が露天風呂です

早速、宿泊手続きをする。
今日はさすがに空いてるみたいですね〜。
受付で「今日泊まりたいんですけど」って言うと(宿泊予約無しでOKな宿)
「一泊二食8500円だけど今日は9000円で個室に泊まれるよ?」
と言われたので500円差ならば当然個室にしてもらう。
8500円というのは団体部屋に泊まった料金で(山小屋はこのパターンが普通)個室は通常12500円の筈なのだ。
だからどうしようか迷ってたんだけどラッキーでしたね。

早速個室に入って荷物を降ろす。
部屋はまあ〜旅館としては綺麗とは言いがたいか・・・・
山小屋としてはこんなもんかなって感じ。

壁が崩れてます(爆) まあ〜自然環境が厳しい所だしね(^ ^;

まあ〜部屋はこの際、風雨を凌げればどうでも良いのだ(笑)
ここに泊まろうと思ったのははっきり言って魅力的な温泉が有るからです。
しかも掛け流しの天然硫黄泉で露天風呂も有るんだよね〜。

早速露天風呂に行く事に。
一度下駄に履き替えて外に出ます。
離れの小屋に入ると誰も居ません。
ラッキー!貸切〜!と思って風呂に入ろうと思ったら超熱湯!!!(# ̄Д ̄)
まあ〜掛け流しだからなあ・・・・・
にゃっちと壁越しに話したら隣の女風呂も相当熱いらしい。

水道の蛇口を全開にして(かなり水量の有る蛇口)5分ほど掻き混ぜ棒で湯揉みしていると程よく温くなった。
ゆっくり肩まで浸かって外の景色を楽しみながら入浴。
う〜ん白濁の温泉に浸かるのは極楽じゃあ〜( ̄ー ̄)


雷鳥沢ヒュッテの露天風呂(男風呂)屋根が有るから半露天かな?

女風呂はすだれが上まで掛かってて外の景色は見えなかったらしいです。
風呂から出てさっぱりした後はビールでしょ!
受付横のラウンジ(?)に行き、生ビールを注文して予定通りにここまでたどり着けた事をカンパ〜イ!(^▽^)/
宿に着いた直後から横殴りの雨が降り出して外は嵐になってたもんな・・・・。
あの白えび天丼の為に到着が遅れてたら、この中を歩いてたのか・・・と思うとぞっとしましたね。

その後にゃっちは昼寝。
RICKは本棚に有った昔モーニングで連載されてた「沈黙の艦隊」を読み漁る。
この漫画途中までしか読んでなかったからやっと話が繋がったって感じ。
時間も潰れたし丁度良かったよ。

そして夕食は6時。
メニューは山小屋にしては良い方かな?
ハンバーグとカツが出ました。
もっとも偏食の女王と言われるにゃっちはどちらも食べれないのでRICKが2人前食べましたが(笑)

食べ終わって夜7時30分には就寝しちゃいました。
明日からが本格的な登山だから体力を蓄えておかないと・・・。
窓から見えるこの山をまず越えなきゃ行けないんだよね〜。
22kgの荷物持ってるからキツイかな〜?


翌日部屋の窓から撮った風景
 
写真右側から直接一番高い所まで登ります。
右の別山乗越に向かって雷鳥坂を上まで2時間、標高差500m以上登ります。
左下に見えるのは立山ロッジ、右下にはテント場が見えます。


翌日へ続く

準備、データー編 
9月17日 自宅〜雷鳥沢 

9月18日 雷鳥沢〜剱沢 

9月19日 剱沢〜剱岳〜剱沢 

9月20日 剱沢〜室堂〜自宅 


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