北アルプス 剱岳登山記 <雷鳥沢〜剱沢>  2007年9月18日

嵐の夜だった昨晩。
台風崩れの爆弾低気圧って奴だったらしい。
頑丈な山小屋なので強風にもびくともせず、安眠できました。
これがテントだったらと思うと・・・・・・(# ̄Д ̄)
でも朝5時に起きてみると天気は雲が残りながらも晴れ!
さすが晴れ女にゃっち(^ー゚)☆

朝食は6時からで、メニューは民宿っぽかったけど内容忘れました(爆)
可も無く、不可もなくって感じ?
朝はいつもあまり食べないんで海苔と御飯だけで食べたような記憶がしかないんだよなあ・・・・(^ ^;
そして朝食後は朝風呂に。
最初は内風呂に行ったんだけど誰も入ってないらしくまた激熱!
内風呂はかなり広いので水を入れて冷ますのも時間が掛かると考え、髪の毛と体だけさっと洗って、また服を着てから露天風呂に行った。
露天風呂もやはり熱かったがこちらは小さいので水を入れながら冷まして入る。
気持良いや〜( ̄ー ̄)〜
しかし結局、風呂場では一度も他の客に出会わなかったなあ・・・・・。

部屋に戻り準備をしていよいよ雷鳥沢ヒュッテ7:05分に出発。
まず一度雷鳥沢キャンプ場まで50mほど下ることになる。
キャンプ場までゆっくり歩いてたら5分も掛かってしまった。
そこから登山道入り口までさらに5分かかり、沢を渡って登りに付いたのは7:15分だった。

天気が凄く良かったら立山(大汝山)に行こうと思ってたのだけど、まだ今日は風が強いので止めておく事に。
あくまでも今回は
剱岳完登が目的だからね。
と、言うわけでそのまま雷鳥坂を登っていく。
気の早いナナカマドが数本だけ紅葉してました。


そして沢筋跡を登っている最中にゃっちが止まって「なんか居た!」と言う。
その方向を見てみると雷鳥が居ました。
しかも2羽です(^。^V
ゆっくり近づいていっても逃げる様子はまったく無い。
人間を全然恐れてないんだなあ・・・。
恐ろしい危機感の無さ(笑)
15−30mmのスズームレンズでも撮影出来ちゃいました。



目の上に赤の小さい模様が見えたので若いオスだと思ってたんですが、帰ってから良く調べてみると雌にも赤い部分が有るんですね。
でも、もう一匹近くに居たペアはもっと目の周りに模様が無かったんだよなあ・・・・。
若い姉妹か母親と子供だったのかな?
もう一匹は草の茂みの中でガツガツ葉っぱかなにかを食べていて表に出てくることは有りませんでした。
10分ほど姿を見てからその場を離れる。
元気に育ってね〜(^▽^)/

雷鳥を見た場所から今度は小尾根に上り、ザレた登山道になる。
下から見たほど急な斜面ではないけど早く終わらないかなあ・・・・。
一番悲しいのが目線の高さに昨日の室堂ターミナルが見える所かな。
室堂から雷鳥沢まで一度200mほど降りて、それからまた登り返しているのだ。
室堂からここまで立山沿いに水平に巻道を作ってくれてれば楽だろうなあ・・・・
とまたなんちゃってヤマノボラーな考えが頭をよぎる(爆)


登ってきたけど、まだ室堂と目線が一緒(^ ^;

単調な登山道を黙々と登る。
コース基準タイムが2時間らしいけど、もう登り始めて1時間30分ほど経つ(雷鳥との遭遇とか休憩も入れてだけど)
そしたらこんな標識が出てきました。
なにい〜???まだ半分だとぉ〜!!!(# ̄Д ̄)


←雷鳥沢1、0km  →別山乗越1、0kmと書いて有ります

ちょっとゲンナリするが仕方ないのでそのまま登る。
でも地図で見ると登山道と等高線との感じから後少しの筈なんだけどなあ・・・・。
で、少し登ると、上から降りてくる登山者が居たので「あとどのぐらいですかね?」
と聞いてみたら「あ、あの少し先だからもう少しですよ」って言ってます。
なんだあの標識は?紛らわしいなあ〜( ̄〜 ̄)

予想通り30分も掛からずに別山乗越に到着。
時間は9:15分でした。
登山者じゃ無い方に説明しておくと乗越はのっこしと読みます。
まあ〜峠の頂点みたいなもんですね。高山では何故かこの言葉が良く使われます。

ここには剱御前小屋という山小屋が有って宿泊、売店などが有ります。
そして・・・・
とうとう今回の目的剱岳が姿を現しました!カッチョええ〜!!!


剱岳とこれから向かう剱沢

そして今まで登ってきた箱庭の様な室堂側を振り返る。アルペンルートの道路も向こうに見えますね。

20分ほど休憩してからまた歩き出す。
もう目的地の剱沢は見えるし歩きやすそうな道でしかも下りだからすぐ着いちゃうんじゃないの?
な〜んて思ってたんだけど、以外に道は凸凹していて歩きづらい所もあり、結局30分掛かってしまった。
剱沢キャンプ場に着いた時間は10:05分。
今日の行程はここまです。

ここにベースキャンプを張って2日間のテント生活を過ごす事になります。
でもウワサどおり景色の素晴らしいキャンプ場だなあ・・・・。
飲める沢水も近くに有るし(しかも無料)トイレも有ります(チップ制)
剱岳を見てテント場から右手に剱沢小屋とトイレ、左手に水場とキャンプ場受付&診療所が有ります。
また小屋の売店は夜8時までやっているとの事。
売店には缶ビールやジュースも売ってるしカップラーメンも有ったりします(値段は下界の約3倍程度)
キャンプ場の使用料金は何泊しても一人500円です。
これだったら長期間滞在出来ますね(^-^)

テント場の雰囲気はこんな感じ。今日は平日なのであまり人居ません。

僕らのテントです。当然入り口は剱岳側に向けてます(^-^)

まずテントの受付に行きお金を払い、テントを建ててから剱沢小屋に向かう。
もちろん目的はそう
BEERを買うためです! ( ^-^)ノU~
まだ真昼間だけどもう移動しないから関係ねえ〜もんね。
そしてビールを呑みつつアルファ米で御飯を作りにゃっちとカンパ〜イ!
至福の時です。


剱沢小屋のテラスから

明日はあの山に登るのかあ〜。
ここから見てるとほんとに登れんのかね?って感じ。
まあ〜無理そうだったら引き返せば良いわけだし、昨年の穂高縦走の経験も有るから登れない事は無いだろう・・・。
明日は左手の登山道から斜めに登っていって左の前剱岳の山頂に行きます。
それから一度降りて奥に見える剱岳本峰に向かいます。


剱沢小屋のテラスから見た剱岳  山岳警備隊の基地が沢の右手下に見えます

そしてその後はにゃっちはお決まりの昼寝。
RICKは三脚にEOS10を付けて撮影タイム。
キャンプ場の下のほうに池が見えたのでそこまで下ってみることにした。
上手く池に剱岳が映りこんで逆さ剱岳に映らないもんかな・・・・

行ってみたら角度的にはOK。
ちゃんと剱岳の姿が池面に映ってる。
でも風がまだ強くて映り込みがねえ・・・惜しい!(^ ^;



そして新しい場所に建設中の剱沢小屋の工事現場を通り過ぎ、明日の剱山荘までの道を下見に行く。
明日朝が早いから道が暗くて迷うかも知れないからね。
そしてコースの下調べは終わったけど結構下ってきちゃったなあ・・・・。

でも戻らないことには仕方が無いのでカメラ&三脚を担いでテントに一番近いと思われるキツ〜イ坂道を登る。
う〜・・・ビール飲んだ後にはこの登りはキツイなあ〜(>_<)
ヒ〜ヒ〜言いながらテントまで帰還。
その後は大人しくテントの中でゴロゴロしてました。

そして大分日も傾いた頃に一度トイレに行くと随分遅くなってからテントを建て始めたおばさん2人組が大声で
「食料要りませんか〜!あたし達明日帰るんで処分したいんです〜」
と言ってくる。
十分な食料も有って帰る時までに処分したいのはこちらも同じなので(大体ここに来る人は十分な食料を持ってるはず)
「いえ、充分あるんで要りません。すみません」
と返事しておきました。
するとそのオバサンは人が通るたびに大声で同じ様な事を言って全員に断られてました。
そりゃ観光地のキャンプ場じゃないんだからさあ・・・・(^ ^;

しかしこのオバサン2人組が問題だったんですよねえ・・・( ̄〜 ̄)
まずうちらのテントの近くに建てたのは仕方が無いとして、はっきり言って声がでかくて喋りっぱなしで煩いったらありゃしない。
お陰でまったく昼寝もできませんでした。
まあ〜まだ明るいから・・・と思って我慢してましたよ。
またキレるとネタになって鳥撮り仲間の皆が喜ぶだけだしなあ・・・(爆)
ここは我慢我慢。

そして18時近くになって暗くなり始めました。
夕方陽が当たって山が赤くなるかな?って思ったんだけど角度がどうも駄目みたいで、剱岳に陽が当たるのは朝陽の時ですね。
なんと無く赤くなった山を撮って夕食にします。


明日は朝4時起きなので早く寝ないといけないからね。
RICKはラーメン、にゃっちはアルファ米の御飯を作る。
相変わらずオバサン達はでかい声でず〜っと「ウヒャヒャヒャヒャ〜」と笑いながら喋ってます
(はっきり言わしてもらうと笑い方が下品でムカつく)
「ああ〜は成りたくない・・・」とにゃっち。
どうやってもそれはないでしょ(^ ^;

そして夕食も食べ終わり早々と寝袋に入る。
7時・・・まだ煩い
7時30分・・・まだ煩い
7時50分頃・・・トイレに行ったのか一時期静かになる。
さすがにもう寝てくれるんだろうな・・・・と思ったら大声で喋りながら帰ってきた。
周りのテントの人はもう当然寝てます。

そしてまたテントの中で大声で笑いながら喋りだしました。
時間は8時20分
駄目だこりゃこいつら馬鹿だ!(怒)

持ってきたLEDライトを片手に、ザクザクと靴音を鳴らしながら煩いオバサン達のテントに向かう。
そしてライトを照らしてみるとオバサン2人はテントの中から顔だけ出して夜空を見ながら話していたのだ。
だから声が響きわたってたんだあ〜。
テントの中にしては何であんなに声が大きく聞こえるのか不思議だったんだよな〜( ̄〜 ̄)

流石に近づいて行ったら喋るのを止めた。
でも一言どうしても言いたかったのでさらに近づいて行き、二人組みの顔面をライトで照らしながら
「静かにしてもらえる?うるさくて寝られないんだけど!」
と怒りを抑えて出来る限り優しく?言った(つもり)

流石にビビッたのかその後は静かになりました。
だから今回はリキックの出番は有りませんでしたよ。
まあ〜その後も喋るようならテント破壊したのは間違いないですけどね。

期待した鳥撮り仲間の皆様、今回は面白くないでしょ〜(爆)

ただ、登山者でこのページを見てる同じ様に夜騒いだりするマナーの悪い奴に言いたい!


あんたら自分達だけ楽しければ良いって考えてない?
今回のオバサン二人も自分達は登山を終えて帰るだけだから安心してハシゃいでたんだろうけど
あんたらのお陰で寝不足になって他人が事故でも起こしたらどうすんの?
他人に気を使えないのならば特に危険度の高い山には登らないで欲しい。
おまえ等が寝不足で事故起こして死ぬのは勝手だ!俺の知った事じゃ無い!
でもオマエラのせいで俺もにゃっちも他の登山者も事故を起こしたくねえ〜んだよ!

大体みっともねえし、迷惑な奴だって皆に白い目で見られてるんだぜ
今からでも心当たりのある人はちょっと考えた方が良いよ。
俺じゃなくてもいつか殴られるよ!

と、過激に書きましたが本当に大事な事で毎回な事なもので・・・・。
注意したオバサン達もこれで気づいて今後気をつけてくれれば良いと思います。
この件について異論が有る人は掲示板にでも書き込んで下さい。

でも最近本当にマナーの悪い輩が泊まり登山の時に
『毎回一組』は居るんですよね・・・。
たまに行く泊まりの登山で『毎回1組』って事は多いのか少ないのか?
『一組だけ』と言う事は他の多くの登山者は良識が有ると言うことだと思う。
でも
『毎回一組居る』って言うのも嘆かわしいよね〜。

僕も本当に気をつけます。
にゃっちじゃ無いけどああはなりたくないよな・・・( ̄。 ̄;

と、言うわけでこの後は静かになり安眠できました。

明日はいよいよ剱岳登山です。
は〜書いてて疲れたわ(^ ^;



準備、データー編 
9月17日 自宅〜雷鳥沢 

9月18日 雷鳥沢〜剱沢 

9月19日 剱沢〜剱岳〜剱沢 

9月20日 剱沢〜室堂〜自宅 


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