北アルプス 剱岳登山記  <剱沢〜室堂〜東京〜自宅>2007年9月20日

今日はいよいよ帰宅の日。
一度来た道を戻るだけなので、さして難所や辛い所は無い筈
(だと思ってた・・・・)

朝5時30分に起床。
今日もともて良い天気で剱岳も威風堂々とした姿を見せてくれている。
テントを撤収して準備を済ませ6時45分剱沢発。
まだ剱沢は別山に隠れて陽が当たってないので寒いです。

広いキャンプ場の上部にて歩き始め

そして全体的には単調で歩き易すい様に見える別山乗越への道を一度登る。
最初は岩場が多い、比較的勾配がキツイ道の後、ザレてる単調な道に出る。


今日はそれほど急ぐ日程でも無いのでにゃっちは花の撮影などしながらノンビリ登る。
この時期なのにウサギギク、オヤマノリンドウ、シナノキンバイ等がまだ残っている。
チングルマは穂になって、草紅葉も始まっているのにねえ・・・


草紅葉とチングルマの穂

登り始めて55分で別山乗越に到着。
写真撮りながら来たから大分時間掛かってますね(^ ^;
10分ほど休憩してから室堂方面に下ります。

今日も天気は秋晴れ!今から画面中心部左上の白い室堂ターミナルまで戻ります。

そして雷鳥坂をどんどん下ります。
ザレてるけど難しい道ではないので休憩も無しにどんどん下ります。
でも、なめて調子にのるとテント装備持っている時には膝を痛めやすいので、それほど急がずに降りるように心がける
(一度槍ヶ岳に登った時に痛い目に遭っているので・・・)

8:55分雷鳥沢キャンプ場到着。
大体1時間ぐらいで坂を下りてきたことになりますね。
ベンチで10分休憩してから出発。

そして何気に登山者の間で剱岳登山の中で一番辛いと言われている、雷鳥沢キャンプ場からの遊歩道の石畳の階段を登り始めます。
これがまた延々と続くんだなあ・・・・
見てるだけで嫌になってくるよ・・・・(>_<)

延々と続く階段

この階段は室堂からの散策コースになっているので登山者以外にも歩く箇所なんだけど、ウワサに違わぬ様にはっきり言ってキツイ!
RICKもにゃっちもヒ〜ヒ〜言いながら休み休み登っていくのだが、上まではまだまだだだよ〜。
行きとは違うちょっと遠回りのルート『りんどう池経由』にしたのは地獄谷の硫黄の匂いが登山後にはかなり辛いという話を聞いていたからだが、こっちも距離が有るので辛いっす・・・・(T-T)
ここにこそエスカレーター付けてくれ〜!(爆)


越してきた雷鳥坂を振り返る。

やっとの事でみくりが池温泉に到着。
雷鳥沢から45分も掛かってしまった・・・・
でもこれでも必死だったのよ(^ ^;

そしてみくりが池温泉で立ち寄り入浴する。
ここは設備が綺麗ですね〜。
ただ、まだ一番風呂だからかお湯が熱い!(今回こればっか)
急いで水で薄めて体を洗って入浴。
さっぱりして気持ちよいや〜・・・( ̄ー ̄)

バスの時間も有るので入浴時間は20分ほど。
10時15分には温泉を後にした。
ここから室堂までアップダウンの有る道をまた15分ほど歩くんだよねえ・・・・・(^ ^;
そして室堂ターミナルに10時30分到着。
バスの出発時刻が10時40分なのでかなり時間的にギリギリだったのだが無事に高原バスに乗り込む事が出来た。
(またRICKだけ300円の荷物量を払った)

とりあえずこれで一安心。
あとは文明の利器が歩かないでも勝手に運んでくれる(笑)
車窓からは昨日登った剱岳が奥に聳えているのが見えている。

やはりカッコ良い剱岳

そしてバスに運んでもらって50分経ち、美女平に到着。
ここでケーブルカーに乗り換えるのだが10分の待ち時間の間に売店に寄りアイスを買う。
普段はアイスとかあまり食べないんだけど、山の後って無性に食べたくなるんだよね〜。
(そういえばコーラも普段絶対飲まないんだけど山登りの時や体調悪い時に飲みたくなるなあ・・・)

美女平の売店で売ってたのがこの塩ソフト。
これ、食べた瞬間はちょっとしょっぱいかな?って思ったんだけど、これがスーッとして旨い!
ソフトクリームって初めは美味しいと思っても後半甘ったるくて嫌になる事が多いのだけど、これは最後まで美味しく食べれました。
お奨めですよ〜!(確か150円)

疲れている体には最高!

10:40分ケーブルカーに乗り込む。
そういえばまた荷物料金取られなかったなあ・・・・?まあ〜良いんだけど。
車内がガラガラだったからかな?
ちなみにすれ違った対向のケーブルカーにはギュウギュウの乗客が居ました(^ ^;

そして7分の乗車で立山駅に到着。
ここでお土産などを買う。
雷鳥グッツが多いのは納得できるけど、カワセミグッツが多いのは何故?かなりの数が有りました。

今度の電車の発車時刻は12:35分発なので時間は充分にある。
駅構内に大きなレストランも有るのでここで御飯を食べようと思っていたのだが、さっき食べた塩ソフトでなんとなくお腹は満たされた感じ。
で、駅から少し出て、外で店を探す事にした。

すると駅左手の道を少し歩いた所に『おむすび』の幟がみえた。
テイクアウトして電車内で食べようか・・・・という事で注文。
注文を受けてから作り始めたのだけど今度は早く出来上がってきました(笑)
350円で手作り風おにぎりが2個入っててボリューム有りましたよ。
ここもお奨めかも(店の名前見なかったけど)

時間が来たので駅に入り富山電鉄に乗り込む。
まだ、時間が早くて登りだから車内はガラガラです。

前の方には乗客一人

そしてまた今度も対面シートに座る事が出来ました。
空いている場合は荷物も置けるしこの方が楽だからね〜。
と、思っていたのだけど・・・

地元の人が街中に入ると結構乗ってきました。
するとシートの背を持って
『バタン!』
と対面シートから進行方向を向くシートに変化させました。
座面は動かないで背もたれだけが前後に動くんですね。
RICKもにゃっちもこれにはビックリ!
なるほどねえ・・・・こんなのも有るんだ〜。


対面シート状態からの変化 ザックの位置は変わって無いでしょ?

ちょっとしたサプライズも有り、電鉄富山駅に着きました。
まあ〜知っている人とっては今更何言ってんの?って感じでしょうが(笑)

いい味出してる富山地鉄 

そういえば白バージョンと黄/緑バージョンが大体の列車編成みたいですが内装などは変わりませんでした。
途中駅の雰囲気とかも良くて列車の旅を味わうのには良い感じでしたね。

そしてJR富山駅に行き、13:53分発特急はくたか13号に乗り込みます。
今度はJR西日本所属の『631系ホワイトウイング号』です。


特急はくたかホワイトウイング号

この特急はくたかに乗ってしまえば、あとは乗り遅れ等の心配は有りませんね。
もう時間の心配はしなくても大丈夫。
と、いう事で車内販売でビールを買って早速カンパーイ!(^▽^)/

車窓には今まで居た立山連峰が見えます
そしてにゃっちの片手にはお約束のビールが(笑)


で、ちょっと計算違いというか迂闊だったのが(結果的に問題なかったけど)
行きと同じ12番A,Bの席を指定しておいたんですが、行きとは進行方向が逆になるので今度は一番前の席になっちゃうんですね(^ ^;
でも、途中の席よりも足元が広いのでザックを横倒しに置けば足を伸ばせます。
これはこれで良いかも・・・・。

でも、難点も有ります
@窓が小さいので展望的には×
Aすぐ前に有る通路の自動扉の軋み音がウルサすぎ!
と、いう点です。
軋み音は真面目にCRC556とか吹き付けたくなりましたよ〜(^ ^;


足を伸ばしてこんな風に 
でも右下に見えるアームレスト金属部分の塗装剥げはなんとかした方が良いのでは・・・・(^ ^;


ビールを呑みながら乗車していると時間はあっという間です。
約2時間後の15:52分には越後湯沢駅に到着しました。

乗り継ぎのMaxとき332号は16:02分発と乗り換え時間は10分ですが、これも余裕です。
時間が気になるのか走ってる人も居ましたが、ゆっくり歩いてもまったく問題有りません。

Maxとき入線 10DのAIサーボでもこのぐらいだったら追従しますね(笑)

そして今度も一番前の席です。
でも、今回の車輌はE4系という車輌で、行きに乗ったE1系の内装とは全然違います。
広くて綺麗で静かで座り心地も凄く良かったです。
これぞグリーン車だ!って感じを初めて味わいましたね(^-^)

ザックを倒して置いてもこの余裕 足が壁にやっと届くぐらいです

席はこんな風にレッグサポートが付いてて足載せ台も有るので、かなり余裕です。寝れますね(笑)

そして17:20分、乗車時間1時間18分で本当にあっという間に東京駅に着きました。
乗り心地良いからここまま自宅の駅まで行ってくれ〜って感じ(笑)

ここからはラッシュアワーの山手線に乗り、秋葉原まで行きTXに乗りこむ。
快速は混んでたけど各駅停車の方は空いているのでノンビリと各駅で帰る事にしました。
最寄の駅に着いた時には19時近くで暗くなっていたので、巨大なザックを持って歩いてても目立ちませんでした(笑)

そして15分ほど歩き『うさこ』が待っている我が家に到着。
うさこも飼っている魚もみんな元気で良かった〜。
これで今回の旅がすべて無事終了しました(^▽^)/


憧れだった剱岳を登れたので、早くも心は次なる目標に向いています。
次の目標も難関と言われている所なのでどうでしょうかね?
甘く見ず、トレーニングを情報収集は怠らないようにしま〜す(^-^)


 
                      剱岳登山記 完

 ※準備編を準備、データー編と変更します。




準備、データー編 
9月17日 自宅〜雷鳥沢 
9月18日 雷鳥沢〜剱沢 
9月19日 剱沢〜剱岳〜剱沢 
9月20日 剱沢〜室堂〜自宅 


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