<インドネシア・バリ島・ウブド探鳥記>2007年12月19日 最後の挑戦〜帰国
朝、起きてみるとなんとか天気は曇り。
でも何時降ってもおかしくないような天気だ。
午前中は持ってくれよ〜
でも天気が悪いからかホテルのテラスから遙か下のアユン川そばの椰子の樹にジャワショウビンが居るのも見れました。
居るんだね、やっぱり。
もっともここに来た初日に行下見に行ったあの崖をカメラ機材抱えて降りていく気にはなりませんがねえ〜(^
^;
にゃっちは昨日からのどの調子が悪くて声があまり出ないので今日はやむなくホテルで留守番することに。
「本当は一緒に行ってジャワちゃんとケトゥーさんに逢いたかったよ〜」って言ってたけど仕方が無いですね(^
^;
またホテルのレストランに行って朝食を摂って待っていると8時ぴったりにケトゥーさんが現れました。
「グッモー二〜ング!」
と、もう友達感覚でしたね。
車に乗り込み、早速昨日のジャワショウビンのポイントに向かう。
しかしなんか天気が怪しいぞ〜・・・・・雨がポツポツと・・・・( ̄〜 ̄)
早速、田んぼに行く道の入り口に車を停めて、歩き出す。
そしてまたもや椰子の樹の上にケトゥーさんがジャワショウビンを発見・・・・したらしい。
やっぱりRICKが「え〜!どこどこ?どこらへん?」
なんて言ってるとまたもや「なんで見えないの〜!ウソでしょ〜?」と言われました(笑)
僕は日本人の中では目は良いほうだと思いますが、まったく現地の人と視力が違うみたいですね(ケトゥーさんが特別なのかも?)
で、ケトゥーさんに「日本人はバリの人ほど目が良くないよ。もしもこれから僕の旅行記読んでケトゥーさんにガイドを頼む人が居ても、俺以上に見れないっていうと思うからね」って言っておきました。
一応見つけましたが相変わらず逆光で撮影条件が悪い。
それでケトゥーさんに「カメラで撮影するには太陽をなるべく背にしないと難しくなる。鳥の目に光が当たった写真の方が価値が高いんだ」
と説明すると「なるほどね〜」って納得してくれたみたいです。
じゃあ早めに昨日のポイントに急ごうと早足で急ぐ。
そういえば車から降りる時にケトゥーさんが「その三脚は持っていかなきゃ駄目なの?」
と聞いてきました。
「うん、これが無いと飛んでる鳥を撮れないから必要だね」
とRICKが言うと
「じゃあポイントに付くまでその三脚は短くして僕が持って行くから、ポイントに付いたらゆっくりとセットして」
と言う。
そういえば昨日もやたら傘と三脚を隠すように言ってたのだが、細い物はジャワショウビンがGUN(銃)と間違えて怖がるからだと言ってた。
まあ〜鳥って本能的にそういうの嫌いなんだろうなあ〜・・・って後で理由を聞くまではそう思っていたのだけど・・・ね。
そして昨日のポイントに近づくとまたもやケトゥーさんが「あそこに居るよ〜」って教えてくれる。
なんか今回ケトゥーさんより早く鳥に気づいたこと一度も無いんだけど・・・(^
^;
でも、杭の上や椰子の樹の上など探すがどこにも居ない。
「う〜んわかんない!どこに居るの?」
というと田んぼの畦道をさしてあそこの道にクチバシの赤いのがいるでしょ?
と言う。
確かに居ましたジャワショウビン!・・・ってそんな所で何やってんの?
畦道でまるで卵を温めるニワトリの様に丸まってました(^ ^;
そして歩いてきた農家の人に驚き民家に逃げ込む・・・の写真
その後民家の脇の椰子の樹でまったり。遠いです。
ジャワショウビンが一度居なくなって撮影が一段落したので先ほどの疑問をケトゥーさんに聞いてみた。
「ジャワショウビンが銃を怖がるって言うけど、撃つ訳じゃないでしょ?」
※もっとも飼い鳥として捕獲し、市場で売られることが有るらしいとは知っていたが
というと「撃ってたんだよ。2005年に禁止されたけどね」
と言うではないか!
「え?何の為に撃つの?剥製にでもされるの?」
と聞いたらなんと
「食べたんだよ」と言う。
なにぃぃい〜食べてただと〜〜(# ̄Д ̄)
どうやら現地の人は好んでジャワショウビンの肉を最近まで食べてたらしいです。
かなり美味しいらしいっす・・・・
それで銃に似た細い棒=傘、三脚等には異常に警戒する様になったらしいのだ。
おまけに卵は樹の割れ目に生むので、それも美味しいらしく、こぞって捕ったらしい(ケープ※ケーブ?って言ってたけど穴の意味かも)
う〜んなんてこったい〜・・・
また2002年頃からウブドでは急速にリゾート化が進み田んぼの中にホテルやレストランが乱立、ジャワショウビンの居る広い田んぼが少なくなったとの事。
そんな理由も重なりジャワショウビンは森に帰ってしまって、餌を捕る時にだけ田んぼに出てくるようになったらしい。
だからジャワショウビンが現れるのが森に隣接した田んぼに朝と夕方だけに限られてきたというのだ。
以上の2つの理由により個体数が激減、いまでは地元の人でもみた事が無いというぐらいまでになってしまったらしい。
う〜んウジャウジャ居ると思っていたジャワショウビンが殆ど居なくなったのはそういう理由からなのか〜。
謎が解けてすっきりしたような、なんだかな・・・・って言うような複雑な気分( ̄〜 ̄)
待ってたらまた雨が降ってきた。
「あちゃあ〜・・レインカバー持ってきて無いよ・・・・」
車までここから歩いて10分ぐらいは掛かるのだ。
そうしたらケトゥーさんが一度戻って車の位置を移動させるから、ついでにレインカバーも撮ってきてくれると言う。
ありがたい。
で、その間にとケトゥーさんがおもむろにバナナの葉を取って、カメラに被れてくれました。
気が効きますね〜(^-^)
バナナの葉のレインカバー
待っている間ににまたジャワショウビン登場!
時間的にも天気的にも多分これで最後の遭遇だろうな〜
この杭がお気に入りみたいです
もう雨が降ってるので暗〜いトビモノに
そして雨空の中去っていきました。さようなら〜(^▽^)/
結局ケトゥーさんが戻ってきた時にはジャワショウビンはもう去った後で雨も本降りになってきました。
ちょっと時間が早いけど撤収としますか。
十分遊んでくれたしね。楽しかったよ〜(^-^)
撤収間際にケトゥーさんに「日本のみんなに紹介するから写真撮らせてよ」というと
「ええ〜・・・」と言いながらも渋々承諾。
どうも写真撮られるのは苦手みたいです(客に頼まれて他人を写すのは好きって言ってました)
あとヒンドゥーの信仰が深い地元の人は写真を撮る時は膝から下を写すのは良くないらしいです。
※観光地のダンスやホテルの場合は気にしなくて良いかも
頑張ってくれたケトゥーさんと撮影場所
とりあえず田んぼを突っ切って一番近くの舗装路まで行くと雨が本降りになってきた。
ケトゥーさんが車を取って来てくれるというので鳥小屋の前で雨宿りして待つ。
足元にヒヨコが来たり、小屋の中にはニワトリが沢山騒いでました。
鳥インフルエンザ大丈夫かなあ・・・と思いながら待ってたんですけどね(^ ^;
車を取って来て貰い、乗り込んでスーパーマーケットに向かってもらう。
にゃっちが昨日からのどの調子がおかしいので喉の薬を買おうと思ったからだ。
スーパーに入って薬売り場(薬局みたいになってた)を見るが、やっぱりなんの薬だかわかりません。
喉だからThroat メディシンか?(スペル忘れた・・・)と困ってたら、ケトゥーさんがわざわざ様子を見に来てくれて薬局の人と話をしてくれました。
助かりますね〜。
でもどうやら喉の薬というのはなくて、のど飴しか無いらしい。
仕方が無いので一番効くというのを買っておく。
ついでにケトゥーさんに「ケトゥーさんの子供ってどんなお菓子が好きなの?」
と聞くとKAPIKOと言う僕も昔食べたようなミルクキャンディーを指差したのでアクアの1Lボトルと共にそれも買っておく。
そしてホテルに向かってロビー前まで車で送ってもらう。
降りる時にお金を払って、車を降りようとしたら「このアクアと飴の入った袋忘れてるよ」
って言われたので「それはケトゥーさんと子供達にプレゼントだよ」って言ったら「ほんとに〜!」ってとても喜んでくれました。
そして車を降りてガッチリ握手!
お互いに「逢えて嬉しかったし楽しかったよ。また逢いましょう!」ってお別れ。
本当に中身の充実した旅行になったのはケトゥーさんのお陰です。
あと書き足しておきたいのがケトゥーさんの真面目だけどフレンドリーな対応ですね。
ジャワショウビンを撮るにはどうしても田んぼの中とか人の土地に入らなければいけないんですが、ケトゥーさんは必ず現地の人に挨拶をしてくれました。
だから現地の人も親切に「この道を通っていくと近いぞ」とか「さっきあっちでTenqkekを見たぞ」とか言ってくれます。
そういうのは流石に僕じゃ出来ないし、ケトゥーさんのキャラクターなんでしょうね。
またウブドの街を走ってても道行く人と手を振りあうのが凄く多くて、皆友達だって言ってました。
そういえばクプクプバロンのドライバーエディーさんとも一緒に仕事をした事が有る友達だって言ってましたね。
とにかくテリマカシー!ケトゥーさん!(^▽^)/
そして丁度ホテルにいたYUKOさんとホテルスタッフに撮ってきた写真を見せると
「うわ〜綺麗な鳥ですね〜。私この鳥見た事有ります」と言ってました。
ホテルスタッフも「Oh Tenqkek!」言ってましたね。
やっぱりバリ語だとわかるんですね〜
一度部屋に戻ってレストランのランチを食べに行く。
春巻き、サラダ、ミーゴレン、カレーを美味しく頂きお腹一杯。
このレストラン本当に味のレベルが高いですね。
デザートも有ると言ってくれましたがもうお腹に入りませんでした。
こういうとき小食って損だよなあ・・・・。
その後は部屋に戻って快適な部屋の滞在を楽しんでまったりしてました。
そして18:00にチェックアウト手続き、20:00に旅行代理店のガイドが迎えに来るのでそれまでレストランの特等席でディナーをゆっくりと食べてました。
食べたのはシーザーサラダだけであとはビール飲んでましたけどね(^ ^;
レストランに居る間目の前を3羽のナンヨウショウビンが「キュイキュイキュイ」とか「キュルルル・・・」とか言いながら、縄張り争いで追いかけっこしてるのをショーの様に楽しんでました。
一度はレストランの中にまで突入してきましたよ(笑)
食べ終わりキャッシュでお金を払おうとしたのだけど30000ルピアほど足りないので、カードで支払おうとしたらレストランのカードリーダーが昨日の雷で壊れちゃったみたいです。大変ですね〜。
フロントのは大丈夫だったので無事に清算終了。
20:00にピックアップの車が来たのでクプクプバロンのスタッフに見送られながら空港に向かいました。
ホテルのスタッフの皆様有難うございました。
KUPUKUPU BARONG とても良いホテルでしたよ(^-^)
空港には1時間ほどで着く。
出国審査も特にチェックも受けずに拍子抜け。
こんなんでテロ対策は大丈夫なんだろか?と思って見たり・・・
出発は11:55分なのでまだ3時間ほど有ります。
待ち時間はとにかく暇だったなあ〜って思い出だけ。
海外のカップルウォッチングはそれなりに時間が潰せたけど・・・
どこぞやアジアの国のカップルは必ずペアルックで物凄くベタベタしてるのが目に付きましたね(^
^;
そしてアナウンスが有り待合室のさらに奥に行く。
ここデンパサール空港はロビーからさらに搭乗口の前にも検査が有り待合室が有ります。
中にはトイレ、売店などが無いので一応先にすませておきましょう。
※言えば一度外に出してくれる。
そして機内に乗り込みすぐに離陸。
また2階席だけど、後ろの席が一列開いていたので離陸してベルトサインが消えると同時にカメラザックを置いて席を確保。
そうすれば足を伸ばして寝れるので楽だもんね(^-^)
軽食&ビールを呑んで、後ろの席に移動、窓側の荷物入れの方まで足を投げ出し(前席はにゃっちなので)熟睡して帰れました。
席は半分以上空いていたから許されるんでしょうけどね。
そして6時間ほどのフライトで無事に寒〜い成田に到着。
USAパーキングで車を受け取り、ペットホテルに預けているうさこを待つ。
しばらく待っているとホテルのスタッフがうさことあわられる。
うさこも見た目元気そうで良かった〜(^-^)
と安心してたら、ホテルの人が
「うさこちゃん、なんというか暴れん坊で元気が良いですね〜!掃除する時に手を入れたら二本足でパンチしてくるんですよ。あと毎日ケージの中を整理してたんですけど配置がいつも変わってるんですよね〜・・・。なんか意志のはっきりしたうさぎでみんなで楽しませてもらいましたよ〜」
だって。
うさこ・・・オマエやっぱり凄いなあ〜(^ ^;
と、言うわけで何事もなく家に着き、今回の旅行を終えました。
そういえば今回一度も怒ることなかったなあ・・・・めずらしい事も有るんだ(笑)
読んで頂いた皆様有難うございます。
僕も旅行記を書き上げてやっとすべての旅行が終わった感じです・・・もはや使命感だなこれは(笑)
誤字、脱字、日本語が相変わらず変な所は多々有ると思いますが、適当に想像して読んで下さいね。もう遅いけど・・・(^
^;
この後はデーター編に入ります。
費用や『バリ旅行情報のこれは違う!』ってのも書くので一応目を通してくださいね(^-^)
バリ島探鳥記データー集へ
12月13日 出発〜バリ島〜ウブド
12月14日 ウブド/アグン・ラカ・バンガロー
12月15日 ウブド/ジャワショウビン撮影
12月16日 アグン・ラカ・バンガロー〜クプクプ・バロン・ヴィラス・ツリー・スパ
12月17日 クプクプ・バロン/ケトゥとの出逢い
12月18日 ジャワショウビン探鳥
12月19日〜20日 帰国日
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