2008年12月12日ボルネオ・コタキナバル〜ラハダトゥー〜タビン <2日目>

朝4:45分起床。
外は真っ暗だし眠い〜( ̄〜 ̄)
朝5:00から朝食のビッフェが開いてているという事でシャングリラ1階のレストランに。
結構な人数が朝食食べてます。
レストランのメニューは味も種類も合格レベルでしたね。
ジスコボルネオの案内にはラハダトゥーに着いてからレストランで朝食って書いてあったけど、食べられるならホテルで食べちゃった方が良いですね。
もともと朝食込みの値段だし(笑)
※帰国後にジスコの田仲さんに聞いたら用意されない時も有るので一応朝食無しとしているみたいです

なによりも朝のコーヒーは有難いなあ〜(^^)

チェックアウトを済ませるとすでにピックアップの車が来ていた。
昨夜の時点では昨日の大きいバスで送迎と言ってたけどミニバン2台での送迎と変更になっていた。
ダイビングの人達の荷物が重いのでロビー前まで来れるバンに変更したみたいです。
昨日の大きい送迎バスは、ロビー前のロータリーまで入って来れなかったからだ。

車に乗り込みコタキナバル空港に向かう。
朝だと10分ぐらいで着いちゃいました。


ダイバーの人たちはタワウ行きのカウンターに、RICK達はラハダトゥー行きのカウンターに向かう。
ラハダトゥー行きの便には日本人は一人も居ませんでした。
意外とマイナーなのかな?
そういえば国内線でも荷物重量チェックは一切有りませんでしたね。
出発する前はかなり重量に気を使ったんだけどね(^ ^;

チェックインを済ませて案内看板を見ながら進む。
ん・・・イミグレーション
(入国審査)って表示が有るぞ?国内線なのに何故?
と思って進んでいくと、どうやらここは出国審査のロビーみたいだ。
???と思ってると空港職員の人が指を指す方向を見るとロビー左側に『Lahad datu→』の看板表示が有った。
国内線も何故か出国審査のロビーを通らされるんですよ。
遠廻りなだけな様な気がするのだけど・・・・
そして出発ゲートの有るA2ゲートに向かう。
で、歩いているうちに「あれ?昨日ここ通ったよね〜?」と気づいた。

ここコタキナバル空港は新しくなっても国内線と国際線が一緒の空間を共有してるんですね。
小さい空港なら当たり前ですが、ここコタキナバル空港は今年リニューアルOPENしてかなり大きくて立派になったんですよ。
これだけ大きくなってもやり方は変わらないんですね〜(^^;


ラハダトゥー行きMAS航空(マレーシア航空の子会社)MH3010便は7:00発。
プロペラ機に乗るのは初めて。
フォッカー50という機種らしい。
さぞかし遅いんだと思ってたら意外と加速感が有ってビックリ。
キナバル山を左手に見ながら約55分のフライト。
一面緑だけどプランテーションと熱帯雨林が混ざっている。


ラハダトゥー空港には7:55分着
噂通り小さな平屋建ての空港だ。
荷物受け取り場はこんな感じでターンテーブル等と言う物は有りません。


出口を出るとこれから4日間のガイドをしてもらうマレーシア人のMAXともう一人(中国系の方。名前忘れちゃった)が迎えてくれた。
これから3日間宜しくね〜(o ̄▽ ̄)ノ

これから車でタビン野生動物保護区に有るタビン・ワイルドライフリザーブ(TABIN WILDLIFE)を目指す。
街でビールを買う為に小さな商店に寄ってもらう。
ホテルで買うと高いからねw(約4倍程度)
確かTigerビール1本約2RMだったかな?(レシートなんか無い商店だから忘れました)

街から外れて左に曲がりダートに入る。
MAXが「これからダートに入るけど鳥を見つけながら行くから時間を掛けて行くからね」と言う。
望む所です。

ダートに入ってから少し標高が上がった所でMAXが「イーグル!」と言って鳥を見つけた。
まだカメラセットしてなかったので急いで用意して撮影したボルネオ最初の鳥はなんとカンムリワシだった。


Crested Serpent-Eagle(カンムリワシ)
また走り出した直後、上空で数羽の鳥が舞っているのが見える。
見た感じ鵜5羽、鶴みたいなのが3羽か。

MAXが双眼鏡で見て「凄い!Daterに混ざってStorm's Storkが飛んでいる!凄いレアな鳥だぞ!」と言う。
(後にタビンのレストランでRERE BIRDって書いたこの鶴の絵のポスターが貼ってあった)
とりあえず「ほんとかな〜?」と思いながら手持ちでいい加減に撮影(爆)
後で調べたら東南アジアで1000羽しか居ない絶滅危惧種らしいです。


Storm's Stork(スンダエンビコウ)

その後はあまり大した鳥は出てこず延々と椰子のプランテーションの中を進む。
なんか森の雰囲気が急に変わって背の高い樹も見えはじめた。
「ここからがタビンエリアだよ」とMAXが言う。

そこから暫く走ると橋が有り川が流れていた。
少し行って左に曲がるとタビンワイルドライフリザーブについた。
着いたのは10:00頃です。

レストランのソファーに座り冷たいウエルカムドリンクを貰う。
マンゴージュースかな?中に入っているのは乾燥梅干でした。


「MAX。自分達はリバーサイドの部屋をリクエストしているんだけど大丈夫?」と一応聞いてみた。
※リクエストベースで確約は貰ってなかった
MAXが「BOSSが来たら聞いてみるけど難しいと思うよ。今日、明日はガバメントスタッフ(公務員?)の旅行を受け入れてて部屋に空きが無いんだよ」と言う。
なんでも明日は70人の団体さんが宿泊するらしい。
ここにそんなに泊まれるのか?
なんにせよついてないな・・・・( ̄〜 ̄)

結果部屋はHillサイド(山側)の1番
でも場所は悪いわけでは無く森の中に一軒家のロッジが有ると言う感じ。
(結果、部屋には寝るだけで殆ど居なかったので関係なかった)
細かい部屋の装備は後のデーター編に書きますが写真でざっと紹介。

TABIN WILDLIFE HILLSIDE LODGE No.1

部屋はウッディーでエアコンも有ります。 ベランダ付。

部屋とレストランの間の川の脇に有るブッシュで何か青い鳥が動いている。
もしやマレーヒメアオヒタキか?と思って撮影。
この鳥は撮影後すぐに葉の茂る中に逃げ込んでしまい二度と姿を現さなかった。
帰る時に空港で図鑑を良く見たらヒタキとは違ってた事が判明しました。

Crimson-breasted Flowerpecker(ムネアカハチドリモドキ)

鳥を見た同じ場所でリスが樹にしがみついていた。


ロッジ前の並木道ではアカメチャイロヒヨやコサメビタキらしいのと東南アジアに普通に居るメグロヒヨドリが見れた。
まあ〜いずれも撮った事有るんでそれほど萌えないんだけどね(^ ^;

Red-eyed Bulbul(アカメチャイロヒヨ)

Asian Brown Flycatcher(コサメビタキ)?

Yellow Vented Bulbul(メグロヒヨドリ)


昼食の時間になりレストランへ。
バイキングだと聞いていたが、「嫌いな物は何?」と聞かれてテーブルに着いていると皿に盛り込んだ料理が運ばれてきた。
客が少ない場合にはリクエストで料理を作ってくれるみたいだ。
炒め物などが中心でローカルっぽい味がして美味しく頂きました。

一緒に昼食を食べながらMAXが「自分は日本人が好きで日本語を覚えたいからなるべく日本語で喋ってくれ」と言う。
でも、日本語はまだ覚えはじめみたいでほぼ伝わらないに等しいので、結果英語でのやり取りになったけどね。
MAXは英語に交ぜて「大丈夫〜」「えっと〜」とか口癖の様に「なんだっけ?」って言ってました(笑)

食事をしていたらJAMESと言うレストランのスタッフがニコニコしながら近寄ってくる。
「ワタシ〜日本人ダイスキです〜」と日本語で話しかけてきた。
見るとあの被り物のサカナ君そっくりだ!(笑)
ジェームス!君のニックネームは今後『サカナ君』に決定!w
サカナ君もまだ勉強し始めたばかりでほぼ喋れないに等しいんだけど(と、英語もまともに喋れない自分が言うのもなんだが・・・・)
親日派多いですね。

何故日本人が好きなのかと聞くと、MAXはどうもSpecial Girlfriend(彼女?)が日本人だとの事
※後に出てくるひろみさんの事
へえ〜〜〜
サカナ君は単に日本人が好きらしいが二人に共通しているのは日本人のスピリッツが好きなんだって。
精神ねえ〜・・・どの部分が好きなのか良くわからないけど、まあ〜嬉しいですね(^-^)

昼食後、しばらく部屋で休んだ後にロビーに集合、MAXと車に乗り込みマッドボルケーノに向かう事に
RICKは野鳥の会の携帯長靴を持っていたのだけど(ヒルが怖くて自分だけ買った)にゃっちのトレッキングシューズだと歩くのが大変だとの事で長靴を貸してくれました。

行きに通った道を戻り、マッドボルケーノへのトレッキング道入り口で車を降りる。
いよいよトレールに突入!
しかし凄いドロドロだなあ〜・・・こりゃ長靴じゃないとダメかも。
ヒルも居そうな感じで超怖いよ〜。

入り口から入ったすぐの所でで「ピュイー」と言う声が聞こえた。
ヤイロチョウの声だと言う。
おお〜撮りたいぞ〜!

MAXが口笛で鳴き真似をして呼ぶが姿が見えない。
そのうち鳴き声は遠ざかってしまった。
ヤイロチョウは周回しているので時間が経つと戻ってくるからまた帰りに見れるかもとの事で先に進む。

ジャングルの中のドロドロ道です。

こんな感じで象の足跡も有る

奥へさらにドロドロになった道を進む。
こけたら機材がヤバソウ・・・と、思ってたらにゃっちがずるっとコケそうになった。
後ろに居たからにゃっちのリュックを掴んで事無きを得たが、デジスコが泥に埋まったらカメラは壊れるだろうなあ〜(^ ^;

30分ほどでマッドボルケーノに付いた。
所謂泥火山だ。


この泥には塩分が含まれて居てそれを舐めに動物がくるとの事。
象とかも来るみたいだ。
野生の象って見てみたいなあ・・・
観察タワーが有るのでそれに登る。
登った直後に雨が降ってきた。
ぎりぎりセーフって感じ。

遠く見えるのはハトと、おお〜ハチクイじゃないですか!
見た事無い種類だなあ〜。
でも凄く遠いのでにゃっちのデジスコで撮影したのを載せます。
ちなみに画面が汚いのは雨のせいです。

Blue-throated Bee-eater(ルリノドハチクイ)※にゃっちデジスコ撮影

待っていると団体さんの声が聞こえる。
公務員の団体が来たみたいだ。
そして皆でで泥火山に登り始めた。
女性達はミネラルが多い言う泥で顔に泥パックしている。
20歳若返るんだって。
でも、これじゃ動物も鳥も来ないよ・・・・( ̄〜 ̄)
しょうがないので来た道を戻る事に。
団体さんが来た後だけに鳥は居ないですね〜(^ ^;

メインロードに出て帰りはロッジまで歩いて探鳥しながら帰る事に。
団体さんは迎えに来た車で先に帰っちゃいました。

車道はこんな感じです。

鳥の声もまばらでどうしちゃったんでしょう。
見れたのはカザリオウチュウぐらい。
この鳥はランカウイで今まで何回も見ているからな・・・遠いし、逆光だしね。

Greater Racket-tailed Drongo(カザリオウチュウ)

メインロードを歩いていると前に何か居るぞ?
おおお〜野生の象だぁ〜!(o ̄▽ ̄)ノ
3匹居るぞ!
喜んで撮影するRICKとにゃっち。

アフリカゾウよりは小さいと聞いていたが思ってたより大きい。
なによりも野生のはやっぱり迫力が違うわ〜。



でも暫く経つのに一匹の象がなかなか道路上から脇道に入らずこっちを振り返り警戒している。
なんかかなり吼えまくってるし、耳をパタパタさせて怒っているようだ。
「パオオオオ〜ン!」と吼えまくってる声は空気を切り裂くようなそりゃもう凄い迫力で動物園のそれとは全然違います。
その怒りが自分達に向けられているのが問題だよ・・・でもなんでそんなに怒ってるんだろ?



MAXが
「あれは母親象だ。怒っていて危ないから戻ろう」
と言って振り向いた時だ。

「オ〜!マイガッド!」とMAX。
振り向いた方向には


なんとこっちに向かってくる大きな象が居るじゃんか〜! 煤i; ̄□ ̄

なんと象に挟まれたのだ!
振り向いた方に居た1匹の大きい象はこちらに鼻を上げて威嚇している。
にゃっちが「きゃあ〜!」と叫ぶ。
RICKは声も出せない。

すると振り向いた方向に居た象は、にゃっちの声に驚いたのか一旦後ろに戻り脇の森に隠れた。
どうやらこの4匹は親子で前の3匹は母親と小象、後から父親象が敵に襲われないようにしんがりをつとめていたみたいだ。
その間に自分達が入っちゃったみたい・・・・・・( ̄  ̄;)
先の母親象は「パオオ〜〜ン!」とさっき以上に凄い怒ってるし。

MAXはもしこっちに象が来たらブッシュに飛び込めと言う。
道はジャングルの中の一本道で逃げる脇道は無い。
確かにタイガーリーチなんか気にしてられないわな。

来た道をゆっくりと戻り、父親象が出てこないのを確認しながら先ほど父親象が出ていた場所を通過。
これで家族が合流できるはずだ。

が、父親象が警戒してかなかなか森から出てこない。
森に響き渡る怒った象の声。
かなりの恐怖でしたね。

どうにも帰れなくなり困っていたら、現地人の家族の車が通りかかったので事情をMAXが話して車と一緒に前に進む事に。
小さい車でみんなが載れないし、車が一緒だと象は向かって来ないと言う。
そろそろと3匹の象が居た所を通過。
安全地帯までこれたみたいだ。
助かった・・・・って心から思いましたよ。
当然父親象を撮影している余裕なんて有りませんでした。
象に逢ったのは幸運なのかどうか・・とにかく貴重な経験をしたのは確かです。
もう二度とゴメンだけど(^ ^;

すでに辺りは真っ暗だけど月明かりでライトは要らないぐらいの明るさだ。
帰り道にタビンワイルドライフ近くの川でドロドロの長靴を洗う。
川を渡る橋もちゃんと有るんだけど、車も人も付いた泥を落とす為に川の中も舗装されているのだ。
なるほどね。

無事ロッジに着き、シャワーを浴びてからレストランに行く。
夜になってご飯とビールを飲みながらMAXと今日の話題で盛り上がる(笑)

夕食後はナイトドライブに出かける。
今度は車の荷台からだから安心でしょ(笑)

Buffy Fish-Owl(マレーウオミミズク)

ジャコウネコ(シベット)

あとマメジカ(うさぎぐらいの小さな鹿)が見れたぐらいかな。
やはり満月の夜は動物の動きが良くないらしい。
荷台に載っていると結構涼しいというか寒いぐらいでしたね。

部屋に戻りビールを呑んで就寝。
この夜にゃっちは象に追いかけられる夢を見たらしいです(^ ^;

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2008ボルネオ準備編
<1日目>12/11 自宅〜コタキナバル
<2日目>12/12 コタキナバル〜ラハダトゥー〜タビン
<3日目>12/13 タビン・タビンワイルドライフリザーブ
<4日目>12/14 タビン・タビンワイルドライフリザーブ
<5日目>12/15 タビン〜ラハダトゥー〜ダナンバレー
<6日目>12/16 ダナンバレー・ボルネオレインフォレストロッジ
<7日目>12/17 ダナンバレー〜帰国
2008ボルネオデーター編 総括

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