2008年12月16日 ボルネオ・ダナンバレーボルネオレインフォレストロッジ <6日目>

朝5:30に目が覚める。
昨日20:00に寝ただけあって体調は良好。
やっぱり睡眠は大事だね(^-^)

用意をして食堂に行きアーリーブレックファーストにしてもらったトーストを食べる。
しかしすごい雨が降ってきた。
ありゃりゃ、こりゃ駄目だ・・・・

イスナディルが言うにはホテルから少し歩いた所に池が有って、そこの街路灯に夜のうちに虫が集まるという。
朝方その虫を狙って多くのフライキャッチャーがその場所に来るんだって。
上手く行けばカワセミ類のセグロミツユビ、セアカミツユビカワセミも来るらしい。
でもこの雨ですべて大無し・・・( ̄  ̄;)

仕方が無いので雨が止むまでロビーで待つ。
RICKの一眼はまだ少々の雨ならば防水が効くけどにゃっちのデジスコは水分はまずいからね。

7:00ぐらいになって雨が小降りになったので出かける。
ロビーを出る時にアカハラシキチョウが入り口で挨拶してくれた。
なんか日本のジョウビタキを思い出させるな。
警戒心はあまり有りません。


White-rumped Shama(アカハラシキチョウ)

池の前を通るがやはり雨のせいで鳥の姿は皆無。
雨季だからしょうが無いけどさ・・・・( ̄〜 ̄)

それでも車道を歩き始めると、いろいろな鳥が出てきてくれた。
ヒヨドリの仲間だけど綺麗ですね。

Yellow-Belled Bulbul(ハイガシラアゴカンムリヒヨドリ)

凄く小さいリスも居た。

ネズミリス

そして見たかった鳥リストに入れてたコシアカキヌバネドリも撮影する事が出来た。

Scarlet-rumped Trogon(コシアカキヌバネドリ)

遠くではカササギサイチョウよりでっかくて顔つきが厳ついサイチョウが身繕いしていました。
あの頭のコブ変だよな〜。
しかもこの鳥は飛ぶ時に凄い音出します。
ジェット機の音に間違えましたよ。


Rhinoceros Hornbill(サイチョウ)


ずっと歩いて行くとキャノピーウォークの入り口に着いた。
最初の橋は渡れるが、その先の橋は機材を持って行く事は危ないから無理だと言う。
確かに結構な段差だ。
とりあえず最初の橋を渡り、中継点の樹に立てられている観察台に行く。

最初の観察台で

雨が降っている中遠くに昨日のコノハドリの雄が見れた。
雌と違って目の周りから喉が黒いんです。

Lesser Green Leafbird(コノハドリ)

雨も降り出したしキャノピーで成果は無く、車道に戻り、その先のTekalaTRAILに行く事に。

トレイルの入り口は・・・いかにも居そうですねヤツが。
※ヒルね
でも行かなきゃならないので覚悟を決める。
特にこのトレイルは川沿いを歩くと言うので多いんだろうな〜( ̄〜 ̄)

入ったすぐの所で「ピピピー!」と逃げていくカワセミ系の声を聞いた。
「今のはカワセミ?」と聞くと「Rufous-backed(セアカミツユビカワセミ)だ」と言う。
なに〜セアカ〜!?見たいよ〜!
でも驚いて結構遠くへ行っちゃった・・・
でも居るんだな・・セアカ。
と、ちょっと期待も膨らむ。

今日はイスナディルもi-podにスピーカーを装備したハイテク装備を持参している。
コールバックしてもらうと、来たのは違う鳥でした。
イスナディルに場所を教えてもらって撮ったのはノドグロサザイチメドリって言う鳥。
なんでもボルネオ固有種で欧米人がリクエストする鳥ベスト3に入るらしい。
「あまり見れないのでツイてるよ!」って言われた。
そういえばコスタリカのガイド露木さんも欧米人の見たい鳥って地味目の鳥が多いって言ってたな〜。
この鳥もコスタリカで撮ったシマムネモリジアリドリってのに似ているような・・・

まあ〜暗いしすばしっこいし、種類的に撮影の気合が入らない(笑)のでちゃんとは撮れてないんだけど。
RICKには地味な鳥にしか見えませんね・・・・その運をカワセミに振りたいってのが本音(^ ^;

ノドグロサザイチメドリ(Black-throated wren-babbler)

撮り終わって、今までシャッターを押していた筈の右手人差し指に違和感を覚えたので見てみると、なんとブラウンリーチがついていた!
でも小さいブラウンリーチではもうビビらなくなっていた。
我ながら逞しくなったもんだ・・・( ̄ー ̄)

でもやはり触るのは嫌なので(爆)無言でイスナディルの前に指を差し出す。
すると何事も無かったように無言でリーチを取ってくれた。
傍からみていたにゃっちには2人のやり取りが何か可笑しかったそうです。

その後奥に進む、川に近くなってくると来ましたよ〜鳥じゃなくてアイツ!タイガーリーチが!(爆)
こいつはデカイから流石に嫌だなあ・・・・
でも長靴に塗ってあるヒル避けが嫌みたいで上まで登ってこない。
へっ!ざまあ〜みろ!

薄暗いトレールを歩いているとにゃっちが「青い鳥が居た!」と言う。
飛んで行った方向をファインダーを覗くと、見たかった鳥リストに入っているマレーヒメアオヒタキじゃないですか!
こんなジャングルに居るのね。
日本で見れるルリビタキより青色が濃くてメタリック調です。

最初は葉被りだけど前から、また戻ってきてくれて今度は綺麗な背中を撮る事が出来ました。


Malaysian blue flycatcher(マレーヒメアオヒタキ)

Malaysian blue flycatcher(マレーヒメアオヒタキ)


喜んで撮った後にブーツを見るとやっぱりタイガーリーチが付いてました。
まあ〜ヒル避けが効いてるのか上までは登ってこないけど「邪魔くさいな・・・」
と、思ってたらにゃっちが
「あ!タイガーに噛まれた〜!」と言ってる。
なんと噛まれたのは顔との事。
あちゃあ〜・・・・・・( ̄  ̄;)
※幸いにも小さいヤツだったらしく深く噛まれて無いので出血も有りませんでした。
この後5日経っても噛まれた場所が痛痒いらしいです。
オーストラリアのサンドフライの再来だな( ̄〜 ̄)


その後「ムギマキ!
※日本語で」というイスナディルの声
「ん?ムギマキ?」
あとで知ったのだけどMUGIMAKIって英語名でも有るんですね。

ムギマキ(Mugimaki flycatcher)

今度は大きくて尾が長いセイランが現れた。
でかい・・・・特に尾羽が長いな〜。
この鳥も欧米人が特に見たがるらしい。
顔はオーストラリアのヒクイドリに似てるかな?
なんでも求愛時には孔雀みたいに羽を扇状に開くらしい。
そんなトコだったら見てみたいけどね〜。

セイラン(Great Argus

昼近くなったのでロッジに向けて戻る事に。
今朝はカワセミ系はは結局声だけでしたね。
朝の雨が痛かったかな。
イスナディルも僕らにカワセミ系を見せられて無いのでなんか浮かない顔をしている。
でも仕方ないよな〜ここ動物園じゃなくて野生だからね(^ ^;

11:30にロッジに戻り15:00までフリータイムに
シャワーを浴びて、昼御飯を食べにレストランに行く。
フライドポテトが有ったのがうれしい〜。
昨日寝たのが良かったのか二人ともまだまだ元気一杯!たくさん食べました。

その後部屋でにゃっちは昼寝、RICKはノートPCで探鳥記のあらすじを書き、終わったらベランダでコサメビタキと遊ぶ。


しかし13:50頃、また雨が降り出した。
雨季だから仕方ないけどまたか・・・
雨が降ると喜ぶのはヤツラ(ヒル)だけなんだよな・・・( ̄〜 ̄)

15:00には雨は止んだ。
良かったよ・・・これで雨で潰れたらまた一日無駄にする所だった。
さて、今度はカワセミに逢えるかな?
もうそろそろ撮りたい・・・って言うか撮らなきゃなあ〜。

しかし、それは出発してすぐのことだった。

イスナディルが急に立ち止まってレーザーを真っ黒なジャングルの中に当てて「kingfisher」と短く言う。
真っ暗で何が居るんだか全然わからないけど、とりあえずその方向にカメラを向けてファインダーを覗いてみると

なん〜と、あの憧れの
セグロミツユビカワセミじゃないですかぁ〜(≧▽≦)ノ彡☆


Black-backed kingfisher(セグロミツユビカワセミ)※別名Oriental Dwarf kingfisher(ミツユビカワセミ)

やっと逢えたよぉ〜(T-T)
もう感激でしたね。
オレンジ、赤、黄の派手な色の中に濃い紫の羽が映えている。

暫く留っていたのでISO3200からISO200まで落として何枚か撮影。
距離は有ったけど、その美しい姿を充分に堪能しました。
にゃっちもバッチリ撮れたみたい(^ー゚)☆

Black-backed kingfisher(セグロミツユビカワセミ)別名Oriental Dwarf kingfisher(ミツユビカワセミ)

有難うイスナディル!
今回も僕とにゃっちだけだと何も居ないって絶対に通り越してたよ(^ー゚)☆

昨日から感じていたが、イスナディルはジャングルの中、鳴きも動きもしない鳥を良く見つけますね。
些細な音も敏感に感じとっているみたいです。
探鳥中は厳しい顔をして一切私語は無し、静かに歩いて全神経を集中させてる感じでしたし。
常に鳥の気配を全身で感じ取ってるって感じです。
僕とにゃっちも気迫に押されて探鳥中は常にひそひそ声で喋ってましたよ(笑)
とにかくこのガイドは本当のプロフェショナルだなって思いました。

でもセグロミツユビカワセミを撮り終えた後の今までに無い二人の喜び様をみてイスナディルもかなり喜んでいましたね。
GOOD JOB!ISNADIL!
その後、気を良くしてボードウォークを歩き始める。
なんか重圧から開放されたって感じ〜(^-^)

トレールの先を行くとDunum-trailと合流して川沿いを歩く事に。
ここは川沿いだけど落ち葉が少ない為かヒルはほとんど居ないのも気楽だ(笑)

全身黄色いが首だけががメタリックパープルに光っているムナフタイヨウチョウが現れる。

Purple-naped Sunbird(ムナフタイヨウチョウ)

その後すぐにRuby-cheeked Sunbird(ホオアカコバシタイヨウチョウ)が現れたが証拠写真以下でした。

トレイルの奥まで行き、いつもアオムネカワセミが見れると言うポイントに行くが、川ではラフティングの大歓声が・・・
あたた・・・これじゃどうしようもないな・・・(>_<)
これじゃどうにも無理なので引き返す事に。
しかし欧米人ってなんで水が好きなんだろ?

ロッジに戻る途中でまた強い雨が降ってきた。
17:00にロッジに着いたがもう真っ暗なので今日はおしまいにする事に。
ホントに日が短いな〜。
でも、セグロミツユビカワセミを見れたから今朝までより全然気分が軽いね。

今日は元気なので雨が上がったら、と言う事でイスナディルに20:30からナイトウォークを頼む。
にゃっちの好きな動物がたくさん見れるかな?

19:00に食堂に行ってまたバイキング。
今日はメニューが昨日より増えていて豪華になっているような気がする。
日によって大分違うもんだな〜。

20:30にロビーに集合
まず池に行ってみる。
ヘビがカエルを捕らえている瞬間を目撃。
衝撃的だけど自然の摂理なんでしょう。


その後ボードウォークのトレールに入り樹の中で鳴いているカエルを見る。
樹の中に入り込み空洞を利用して声を増幅させているとの事。
スピーカーの原理ですね。
良く考えるもんだ。

その他レオパードの仲間みたいのも目撃したり(一瞬でなんだかわからなかったけど)
途中では蝙蝠がロープに吊るされている様にぶら下がっていたり、トカゲが変な格好で寝ていたりした。
ちゃんと葉っぱを雨避けにしているのが頭良いですね。
このトカゲはカメレオンと同じ様に周りの色に応じて体色を変化させるみたいです。
カメレオンとは目が動かない所が異なるらしい。

名前しらないけど色を変えるトカゲ

でもこのウォークで一番のオドロキはこのツノヒキガエルでした。
イスナディルが森の中に入って連れてきてくれました。
なんでしょねこの形・・スンゴイです。
しかも結構でかいです。
食用ガエルぐらいかな?
元居た場所じゃないと寝心地が良くないらしく、見た後はイスナディルがまた元の場所に戻しに行きました。


ツノヒキガエル

こうして21:30ナイトウオーク終了。
結構楽しみましたね。

部屋に戻って財布を持ってレストランに行き缶ビールを買う。
一缶9.2RMだから街中の3倍以上ですね。
それでも日本の物価からしたら割安感が有りますが。

部屋に戻ってビールを呑みながらセグロちゃんに逢えた事に乾杯!
明日は最終日、朝の探鳥も6:30から9:15ぐらいまでの短い時間だけだ。
正直この時点ではこれ以上の収穫は無いだろうと思ってたんですけどね・・・

最終日の神がかり的なキセキは起きたのだ〜!

こうご期待!(^ー゚)☆


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<4日目>12/14 タビン・タビンワイルドライフリザーブ
<5日目>12/15 タビン〜ラハダトゥー〜ダナンバレー
<6日目>12/16 ダナンバレー・ボルネオレインフォレストロッジ
<7日目>12/17 ダナンバレー〜帰国
2008ボルネオデーター編 総括

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