2008年12月13日ボルネオ・タビン <3日目>

朝5:40起床、レストランでパンとコーヒーのみの軽い食事を取る。
早くから探鳥する僕らの為にタビンで朝食分のサンドウィッチの弁当を作ってくれた。

まずPitta(ヤイロチョウ)を探しにトマンゴン道路を車で送ってもらう。
荷台に載ったまま薄暗い中にキヌバネドリ発見!
だけど暗すぎてまともに撮れませんね。
ISO3200で露出もアンダーだったので画像はガビガビ(^ ^;


Diard's Trogon(バラエリキヌバネドリ)

荷台から降りて歩き始める
でもなんか鳥が少ないぞ〜?
晴れている時に駄目なのは定番なのかな?
ヤイロチョウはヒューイと声だけ聞こえます。
でも遠いなあ〜出てきてくれよ〜!

またカンムリワシが現れた。
ここでは普通種なんだろうか?
でも格好良いからやはり撮っておく。


カンムリワシ

次に現れたのがクリムネアカメヒタキだ。
最初はルリコノハドリかと思ったら、MAXが「違うよ。ノドが茶色いだろ?」と図鑑を見せてくれた。
お〜確かにそうだわ。
初見の鳥ですね(^-^)

Maroon-Breasted Flycatcher(クリムネアカメヒタキ)

その後小さいけどバンケンに似ているなあ〜って鳥が出てきました。
この子葉っぱを集めて巣作りしているみたいです。
後で調べたら日本名がバンケンモドキらしい。
なるほどね。


Raffles's Malkoha(クリイロバンケンモドキ) 目に葉っぱが・・・・・( ̄  ̄;)

しかし目的のヤイロチョウが出てこない。
しばらくMAXが口笛で呼ぶが駄目。
いつも鳥が目的でない人の場合はヤイロチョウは良く出てくるらしい。
でも皆が見たがる象は見れない事が多いらしいんだけど。
そんなもんだよね〜(^ ^;

でも一度だけ口笛に反応したヤイロチョウが居て近くまで来た。
MAXとにゃっちは一瞬見たらしいが、RICKは少し離れているので見れませんでした。
茶色ってにゃっちが言ってるから雌かな?
いずれにせよ残念・・・

それでも他の鳥さんはポツポツと出てくる。
こちらがランカウイでも見た事有る、正真正銘のルリコノハドリだ。

Asian Fairy Bluebird(ルリコノハドリ)

日も高くなりかなり暑くなってきて探鳥も辛くなってきた。
Y字路の日陰で休もうとしたら、見たかった鳥リストに入っていたクビワヒロハシが撮れた。
思ったよりも小さい。
大きさはスズメよりちょっと大きいぐらいかな?
キヌバネドリぐらい有ると思ってたよ。
しかし愛嬌の有る顔してるよな〜(笑)
巣作りの為か枯葉を一生懸命運んでました。

Black-and-yellow Broadbill(クビワヒロハシ)

Black-and-yellow Broadbill(クビワヒロハシ)

この後11:00近くまで粘るが本当に鳥も居なくなったし、とても暑く二人ともバテたのでMAXにピップアップを頼む。
ちなみにここタビンでは携帯電話が通じます。
イメージには合わないですが、でっかい鉄塔も建ってるんですよね〜。

しばらくして、迎えの車が来てロッジに帰る。
昼食まで自由時間だったが、ホテル内のボードウォークの端に有る『ジェーンの小屋』に行ってみたら川を飛ぶコウハシショウビン発見!
実は初見です。
※ジェーンの小屋は川に面した、屋根付の小さい観察小屋って感じです
チャバネコウハシショウビンと大きさも形もほぼ一緒。
違うのは羽の色が鮮やかなブルーという事だ。

しかしコウハシの留まった枝は対岸で遠く、さらに樹の間に隠れて撮影不可。
いつ飛ぶのかわからないまま待って居たのだが、突然上流の方に飛んでいってしまった。
また撮影チャンスは有るでしょ多分。

その後、昼食までにゃっちは部屋でお休み、RICKはレストラン前のボードウォークで撮影。
ヒタキっぽいな・・と思ったらなんと日本で見るオオルリでした。
ペアで居ます。
冬の間は遠くここまで渡って来てるんですね〜。
ご苦労な事で。


オオルリ

オオルリ(雌)

またこれもお馴染みのカササギサイチョウが現れた。
ランカウイで何度も見ているが、なんか東南アジアに来ているって実感する鳥です。


Pied Hornbill(カササギサイチョウ

12:30にMAXとレストランで昼食。
暑いから3:30まで自由時間という事にする。
にゃっちはお昼寝するらしい。

一応RICKも部屋に戻って休もうとしていたのだがどうも部屋の裏手の森から「チチチチ・・・」とカワセミ系の声が聞こえる。
どうにも気になって仕方が無いのでまた外に出るが声の主は森の中から出てこない。。
ボードウォークで待っていたらMAXが来た。
「アレは何の声?」と聞くと「Black-backed kingfisher(セグロミツユビカワセミ)だ」と言う。
やっぱりそうなんだ〜!
今回の旅行で一番撮りたかった鳥なのだ。

ホテルのスタッフに聞いてみても「ああ〜Black-backedならいつも姿を見るよ。そこら辺に居るでしょ?」
との答え。
ここタビンでは珍しいわけじゃないみたいだ。
でも、RICKの前では声はすれども姿が見れない・・・・・・何故?( ̄  ̄;)

MAXが「教えて欲しい事が有るんだけど・・・」と言うのでレストランで話をする事に。
なんと頼まれたのはラブレターの日本語訳です(笑)
「★★★★★★★は日本語でどういうんだ?と聞かれる。
ローマ字とひらがな(読めないらしい)で教えてあげる。
彼女はラハダトゥーに居るらしい。
で一年後には日本に帰るので、うまく行ったら日本に移住するんだってさ!
日本に行ったらRICKがガイドしてくれって頼まれました(笑)
うまく行けばよいねえ〜(^ー゚)☆

その後セグロミツユビカワセミを見ること無く3:30になったのでにゃっちを起こしに行く

でも準備をして出発しようとしていたら雨が降り出してロビーで雨宿りする事に。
そう今は雨季なのです。
今まで降らなかったのがおかしいのだ。

それにしてもロビーで待っていると入れ替わりでスタッフが話をしにくる。
「カメラは幾らするの?」「重いだろ?何キロ?」とか「どんな風に見えるんだ?」と質問攻め。
ヒマなのでライブビューなんかでいろいろ見せていたら、スタッフ全員が集まってたんじゃ無いだろうかと思うほどの賑わいに。
MAXはにゃっちのデジスコが良いみたいでいろいろ使い方を教わっているみたいだ。
特に「照準器が素晴らしい〜!」って感動してましたね。

そんな事をして時間を潰していると十数台の車が次々到着したようだ。
KKからの政府関係者70人のお出ましだ。
(女性は教会関係者だっていってたけど)

ロビーはそれはもう大混雑。
すると今度は到着したゲストに囲まれる。
でかいカメラは目立つからね・・・(^ ^;
中には英語がわからないおじさんも居るし、逆にRICKのマレー語の発音が悪い!と何度も注意されました(笑)

一人の家族連れ男性が「この子少し日本語で話せます」と女の子を日本語で紹介される。
年は13〜4かな?可愛い女の子だ。
恥ずかしながらも
「こんにちは、どこからきましたか?」
「私は日本人大好きです」とか言ってくれる。
「あなたはマレーシア好き?」って聞かれたので
「マレーシアは人も国も大好きだよ。もう4回も来ているんだからね」って言ったらすごく喜んでた。
以前3年ほど早稲田大学の仕事で市川に住んでたらしい。
へえ〜。

弟君はキャノンのEOSを持っていた。
EOS450Dに70-300mmISが付いてる(450Dって何相当なんだろ?)
弟君は日本語及び英語を喋れないのか、ただシャイなのか無口だったので会話は有りませんでした。

そして女の子に今まで撮った鳥の写真を見せるとすごく喜んでた。
「Kingfisherは居ましたか?カワセミって知ってる?私カワセミ大好きだから一度見てみたい」ときたもんだ。
カワセミは写真で見て知っているけど本物を見たことないらしい。
市川だったらあの場所に行けば確実に見れたのに・・・ね(笑)

そして団体はチェックイン手続が終わると各自の部屋に去っていった。
その後はすごいスコールになり完全に足止め。
結果的にマレーシアンと親睦を深めた午後でした。

それでも1時間ほど待っていると雨が上がった。
さあ、遅いけどとりあえず出かけますか〜。

今から川に掛かる橋まで行ってコウハシショウビンとアオムネカワセミを狙うのだ。
歩いて橋まで行き、川を渡って岸辺の脇道から草ボウボウの道を行く。
ちょっとドロドロで歩き辛い道だ。
少し歩くと川の岸辺に出た。
MAXがここはカワセミを見るのには一番良いポイントだからここで待とうと言う。

「上流になんかいるなあ〜・・・」と思ってたらカワウソの集団でした。
結構たくさんいるもんだなあ〜。
現地語(英語?)で『オタ(オタス)』と言うそうです。
この後何回も見たから普通に居るのかと思ってたらそんな事は無く、見れるのは運が良いとの事。
う〜ん俺はカワセミが見たい・・・( ̄〜 ̄)


カワウソ(0tters)の群れ

岸辺の樹に座って待っていると、MAXが「RICK・・・Leech」
と真顔で言う。
「ん?リーチ?・・・・ヒル??・・・煤i; ̄□ ̄!!!!!!!」
なんとRICKの脚を登ってきているヒルが居るじゃないかあ〜!

「にゃっちヒルだよ〜!取って〜!」と言ってにゃっちに取ってもらう(なさけな・・・)
その後もヒルは3匹見つかりました。
まあ〜2cm小さいブラウンリーチって種類だからそれほどおぞましくは無かったんだけどね。
どうも行きに通ったあの草むらがヒルの道らしい。
今回油断してヒル除けを長靴に塗ってなかったのがまずかったのだろう。
でもにゃっちにはヒル付いてないんだよな・・・・( ̄  ̄;)

川で待っていると下流からカワセミが飛んできた。
なんか少し青っぽいぞ・・・アオムネカワセミじゃ!?
と思ってたら僕らにビックリしたのかUターンして行っちゃいました。
ああ〜・・・撮りたかったよぉ〜(T-T)

5:30になり暗くなったので結局この日タイムアウト。
川辺ではクロアカヒロハシがやっぱり巣作りに励んでいました。
邪魔しないように距離は取ってましたよ。


Black-and-red Brordbill(クロアカヒロハシ)

双眼鏡を覗くMAX

夕食は7:00から。
団体さんで混雑するから時間を早めにするとの事。
「今夜はガイドが足りないからナイトサファリしなくて良い?」と、MAXが聞いて来たので疲れてるから問題ないよ。
と答える。
ちょっと疲れも溜まってきたしね。

今日はビールを呑んで早々に就寝しよう。
明日は主にカワセミを狙うつもりだ。
なんか撮れるかなあ・・・明日でタビン終わりなんだけど。

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2008ボルネオ準備編
<1日目>12/11 自宅〜コタキナバル
<2日目>12/12 コタキナバル〜ラハダトゥー〜タビン
<3日目>12/13 タビン・タビンワイルドライフリザーブ
<4日目>12/14 タビン・タビンワイルドライフリザーブ
<5日目>12/15 タビン〜ラハダトゥー〜ダナンバレー
<6日目>12/16 ダナンバレー・ボルネオレインフォレストロッジ
<7日目>12/17 ダナンバレー〜帰国
2008ボルネオデーター編 総括

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